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頭の中には世界が広がっている  作者: 真っ赤なゴミ箱
第2章 不穏な影
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二人だけの同盟

「今の話、本当なんだな?」



「ああ、本当だ。間違いない。」



「、、、」



こいつは話すのをためらっていたが、聞き出すことが出来た。

何をためらうことがあるのか。

そう思ったが、聞けば聞くほど確信がつかめてきた。

アレウスは、貧民との接触を極度に嫌っている。

それが、ユーランド城の内部のみで広がり、蔓延した。

つまるところ、俺とミシェラのことだろう。

早くも何かしら知れ渡っているということ。

そして、監視役としてこいつがいる。

場合によっては、排除しろという命令も。


対峙して分かった。

かなりの実力者。

そして、忠実。

それだけだったら、俺はもしかしたらここにはもういないのかもしれない。



「俺は、ユーランドを滅ぼす。そのために、今までじっと耐えてきた。」



「、、、」



「やっと、この時が来たんだ。ここまで来たら、もう話すしかない。二人で、協力しないか?」



「どうしろというんだ?」



「俺は、王族連中が憎い。心の底から憎い。憎悪している。」



「何があった?」



「家族皆遊ばれて、殺された。」



淡々と語りだす。

語り終えるころには、顔から汗が噴き出ていた。

まだ忘れられないのだろう。



「、、、大丈夫か?」



話を聞いてまだ味方と決まったわけではないのに、つい心配してしまう。

今まで、ずっと一人でそんな大きな問題を抱え込んでいたとは。

俺の問題が小さく見える。

睡眠なんて、一家殺害に比べれば。



「、、、そろそろ放してくれないか?」



「あ、ああ。悪かった。」



「、、、」



「、、、」



お互い黙り込む。

これからの方針を決めかねている。

そして。



「俺ってさ。いつ眠るか、分かんないんだよね。」



健が語りだす。



「一体何を、、、?」



「いいから聞けって。」



「、、、ああ。」



「皆が起きていて当たり前の時間に寝たり、路上で寝たり、もちろん、ベットで寝ることもある。周りからは、だらしない、怠けているなんて言われる。白い目で見られるのなんて日常茶飯事。俺は、自分が不幸だって思ってた。でも。」



「、、、」



「お前の話に比べたら、睡眠なんてどうでもいいよな。何を考えてたんだろう。今まで。」



「、、、結局は、それぞれの問題だろ?」



「いや、そうだけど。お前の方が、上だって。」



「お前じゃなくて、ブルームウッド。」



「ブルームウッドっていうのか。いい名前だな。」



「お前は?」



「紅林健。健って呼ばれてる。」



「健か。覚えやすいな。」



「あ、、、」



「、、、」



いつの間にか打ち解けていた。

会話をしていくうちに、相手のことが理解できるようになった。

お互いがお互いに、両者を認め合ったというべきか。



「協力するよ、よろしく。ブルームウッド。」



「、、、ああ。健。よろしく頼む。」



ここに二人だけの同盟が誕生した。


展開が早い気もしますが、仲間になりました。

二転三転していきます。

次回もよろしくお願いします。

読んでいただきありがとうございました。

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