表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

灰頭(シンデレラ)

作者: 紅葉

 ある所に1人の商人が居ました。商人は、とても忙しくそして楽しく仕事をしていました。

 ある時商人は、跡取りが欲しいと思い妻を持ちました。けれど、妻は、娘を生んで亡くなってしまいました。跡取りが欲しかった商人は、娘にあまり関心が無く仕事が忙しくて育てる時間もありません。そこで商人は、また妻を娶りました。

 今度は、子もちの妻が来ました。今度の妻は、金持ちだったので大きな家に引っ越しました。


 金持ちの妻が出来資金と伝手が出来た商人は、ますます忙しくなり家の事は、妻に任せ帰って来なくなりました。


 そして…


 「出かけるの?」この屋敷の女主がぼろぼろの服の薄汚れた娘に声をかけると「はい継母さま」娘は、にっこり答えました。

「ハァ…足元を見なさい!アナタが歩いた跡が付いて床が汚れてるわ」「エ、あ!申し訳在りません!」娘は、どうしていいか分からずオロオロとする。「もうソコで良いわ、灰をある程度落としてしまいなさい。」こめかみを押さえて継母が言うと娘は、その場でぱたぱたと頭を叩くと「行って参ります」と言って出かけて行った。


 「まったく!あんな姿の娘を外に出さないとイケナイなんて!」継母は、自分の連れ子である2人の娘に愚痴ると「でも、最初に、あの格好させたのお母様ですよ?」「確か普段着のままあそこに行くと危ないからって」娘達は、顔を見合わせウンウンと「まあ、あの子の前に住んで居た場所がココより治安が悪いのは、確か…でも」「あんな格好させる必要あったの?」娘達は、母の方をみる。

 「甘いわ!!あの子は、わたくしが丹念に磨き上げたのよ!お肌ツルツル髪は、つやつや!そんな娘がその辺歩いてたら攫ってくれって言ってる様なモノじゃない!」継母は、テーブルの上のナプキンを引き絞りながら唸る。

 娘達は、コソコソと「そう言えばボロを着てもその髪を見れば育ちが丸わかりって、それで灰を出してきたのよね」「あの子が!ネ」「絶対お母様の顔見て楽しんでたよね?」「まあ、分かるけど」密かに娘達は、(義妹も)大好きなお母様をからかうのが大好物だった。

 ちなみに娘が出かける先は生みの母の墓なので行くなとは、言えない。


 その後娘が住んで居た辺りでー継母でいじめられた娘が王子様に見初められて結婚したというお伽話が出来たとか……


 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ