パビナールって何ですの?
小説を書くのは簡単だ。すらすら書ける。もう150枚過ぎた。
しかし、なぜだろう。昔の嫌なことや辛かったこと、そんな過去への恨みつらみを書いてしまうのは。
例えば、中学1年生の時にいじめてくれた、長谷という男と再会する。
俺は奴に気づかれないように、背後からそっと忍びより、後頭部を思いっきり石で殴りつける。
これって小説?
ところで、太宰治はパビナール中毒になり、それを買うお金を借金しまくった挙句、精神病院に入れられたそうだ。
年譜によると、〈昭和十年 四月、盲腸炎で入院手術後腹膜炎を起し、鎮痛のために使用したパビナールのため、以後中毒に悩む〉
〈昭和十一年 二月 パビナール中毒が進行し、芝の済生会病院に入院するが、全治せぬまま一ヶ月足らずで退院。(略)十月、井伏鱒二らの勧めにより、江古田の武蔵野病院に一ヶ月入院し、パビナール中毒を根治する〉
パビナール中毒については、太宰は小説にも取り上げている。
うーむ、俺も早速、パビナール中毒にならなければ!
っていうか、ちょちょちょと待て、お兄さん、パビナールって何ですの?
と、以前流行った8.6秒バズーガーのネタで言ってみり。
しかし、太宰はやっぱりすごい!
俺なんかタバコを1日でも止めたら凶暴化して、全裸で外をうろついてタバコの自販機を破壊して廻るのに、中毒を根治させるなんて。素敵。
俺はマツモトキヨシへ向かった。
「パビナールって置いてる?」
「えーと。どのようなご症状でしょうか」
「知るか。中毒になる薬だ」
「当店ではそのような薬は取り扱いしておりません」
バイトだと役に立たんな。本当にないのか?
常連さんだけの裏メニューとか?
俺はせっかくだから、愛用している目薬を買った。ドライアイなのだ。
清涼感のある目薬で、スーッと気持ちよく、癖になる。3日で1本なくなる勢いだ。
パビナール中毒ならぬ、目薬中毒。あると思います! ねずっちです!
はあ、目薬中毒で入院できるかな。




