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またある時、町一番のお金持ちの息子が娘に求婚しました。


そこで娘は森の奥深くにひっそりと暮らしている魔法使いの家のドアを叩きました。


魔法使いは娘を見ると言いました。

「どうしたのですか?娘さん。僕にまた何か用ですか?」


娘は言います。

「私は求婚をされて悩んでいます。私は真実の愛が欲しいのです。求婚者が本当に私を愛しているのか確かめたいのです。どうか私に真実の愛を確かめるために魔法をかけてくれませんか」


“世の中の人のために魔法を役立てよう”という志を持った魔法使いでしたので

「わかりました。協力いたしましょう」

と、魔法をかける事にしました。



娘が魔法使いの所から帰ると、大きな竜巻が町一番のお金持ちの息子の家を吹き飛ばしました。

すべての財産は吹き飛ばれ、何もなくなった敷地に町一番のお金持ちの息子が呆然と立ち尽くしていました。

娘は町一番のお金持ちの息子の所に駆けつけて言いました。

「何もなくなってしまったけれど、二人で力を合わせて働けば食べていくには困りませんわ」

町一番のお金持ちの息子は言いました。

「悪いけれど僕は働くなんてごめんだよ。僕はうまれてから一度も働いた事がないんだ」


そして町一番のお金持ちの息子は、ある日突然お金が天から降ってきた町一番のお金持ちの娘と結婚してしまいました。



娘が手作りのパンを持って、魔法使いの家のドアを叩くと魔法使いが出てきました。


魔法使いは言います。

「これで良かったのですか?娘さん」


娘は答えました。

「構いません。真実の愛ではなかったのです」


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