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反撃

 浦城。

「この時を待っておった。」

声の主は新発田重家。冬の越後は北西の季節風に乗り大雪を齎すのでありますが、この時期降るのは大量の雨。新発田の浦城や支場の池之端、五十公野は問題無いが……。

「景勝の居る小坂はそうでは無い。当地の周囲は全て深田。一度の大雨で泥沼と化し、丸裸であったとしても通る事は難しい。ましてや奴らは甲冑を身に纏い、1ヶ月。いや……。」

昨年からずっといくさ続きのため疲労困憊。

「山と泥沼に囲まれた小坂から脱出するためには、細い街道道のみ。今が好機!池之端の高橋殿に伝えよ!景勝を叩くのは今ぞ!!」

「はっ!!」

浦城から新発田重家。池之端城から高橋掃部之助が出陣。

「放生橋を遮断せよ!さすれば奴らの命運は尽きる!!」

新発田が狙うわ濁流となった当地から脱出する唯一の手段である放生橋。しかし……。

「上杉勢の姿が見当たりませんね……。」

「うむ。今頃細道で慌てふためいている頃と思っていたのだが、構わぬ。放生橋を目指すぞ。」

「わかりました。」

これまで居たはずの上杉勢が見当たらない事に不審感を抱くも兵を動かす新発田重家。そんな彼らが放生橋に差し掛かった時。

「敵兵であります。」

「ん!?我らの動きを読んでおったか。」

出浦盛清「やはり来ましたね……。」

藤田信吉「危なかった。出浦様の助言が無かったら今頃。」

泥沼と化した小坂周辺で上杉勢は大混乱となっていた。

出浦盛清「しかし殿。まだ安心できません。」

藤田信吉「うむ。急ぎの出立であったため、上杉勢は戦える状況には無い。ここを通すわけにはいかぬ。皆の者!上野衆の力を見せつけるのは今ぞ!!1兵たりとも通すな!!!」

「おぉ!!」

新発田重家「敵は誰だ?」

高橋掃部之助「見られぬ旗でありますね?」

新発田重家「信濃か何処かから急ごしらえで集めた奴らだろう。一揉みにしてくれん!!」

放生橋を巡って両者は激突。当地を知り尽くしている新発田重家と言えども放生橋周囲で戦う事が出来る場所は限定され一進一退。そこへ……。

高橋掃部之助「横から敵兵が!」

新発田重家「ん!?奴らがこの道を知っているわけが……。上条か?」

間道から上条政繁が新発田重家目掛け側面攻撃。

新発田重家「しまった!正面に居る連中は囮であったか!?」

出浦盛清「敵が退却を始めましたぞ!」

藤田信吉「善し!上条様を討たせるでは無い!!敵兵を追い散らせ!!!」

と出撃を許可。その結果……。

直江兼続「藤田様の助言並びにしんがりを務めていただいたおかげで……。」

被害を出す事なく、退却する事ができました。

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