表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/21

気掛かり

 北条氏邦は一軍を率い北上。薄根川を渡り藤田信吉の陣目掛け攻撃を開始。これを藤田が万全の構えで迎え打った事が功を奏し、

「前衛が乱れたぞ!追い散らせ!!」

の下知と共に陣を飛び出す藤田勢。氏邦勢が薄根川の対岸に追いやったのを確認して帰陣。これを幾度と無く繰り返したのでありました。

(流石出浦だな……。)

布陣する場所を指定した出浦に感謝する藤田信吉。しかし……。

(追い払っても追い払っても渡って来る……。)

片品川での失態を取り返すべく攻勢を続ける氏邦勢。

(弾薬が尽きる心配は無い。士気も旺盛ではあるのだが……。)

人は疲れる生き物。

(兵数の差は如何ともし難い。ただ今の氏邦だけであるのならまだ良い。問題は……。)

北条氏直が加勢して来たら。

(持ち堪えるのは困難。それに今ここに……。)

出浦が居ない。

(「ここを守っていれば問題ありません。私はやるべき事がありますので。」と言って離れてしまった……。)

そこへ……。


 沼田城。

真田信幸「どうしますか?」

矢沢頼綱「どうするもこうするも我らは北条の攻めに備えるだけ。」

真田信幸「それで良いのでありますか?このままでは……。」

手柄は全て藤田信吉と出浦盛清に持っていかれてしまいます。

真田信幸「藤田様も出浦様も織田の敵北条相手に互角以上の戦いを見せています。もしこのまま彼らが勝利でも収めようものなら……。」

折角従っていただいた信濃上野の国衆が心変わりしてしまう恐れがあります。

真田信幸「もしそうなってしまったら……。」

沼田を離れる構えの藤田信吉が前言を翻す恐れが生じます。

真田信幸「沼田の権益は是が非でも確保しなければなりません。そのためには……。」

藤田の独り勝ちだけは避けなければなりません。

矢沢頼綱「しかし我らが藤田の側に立って加勢するのは危険であります。今後、上野を支配するのは北条。その北条と戦うのは避けるべき。」

真田信幸「もし上野が北条となった場合……。」

沼田をそのまま真田に託す事になるのでしょうか?

真田信幸「沼田は信濃の他越後や会津に通じる要衝。上杉や蘆名の侵攻を考えた場合、沼田は直轄地として管理したいのが本音でありましょう。もし北条が……。」

沼田を要求して来たら?

矢沢頼綱「受け入れる事等出来ぬ!」

真田信幸「北条が勝ってしまうのも好ましくない結果であります。ならば……。」

今ここで沼田の権益を確保しなければなりません。


「殿。腹背から敵兵が!」

「ん!?沼田から藤田の手勢か……ん!?六文銭!?何故……。」

真田がここに居るのだ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ