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チート売りの少女/女神は最近の転生者が「普通すぎるチート」に飽きていると嘆き、斬新なアイデアを求めて私のところにやってくる!  作者: 弌黑流人


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【Cheat Ability No.5】傲慢型・全肯定投影鏡(ナルシスト・ミラー)

「フェアカ! 今回の転生者、性格が最悪なのよ!」


ルミナリエ様が、ふんぞり返った魂を指差して嘆いた。その魂は、広場の椅子に座りながら「俺を誰だと思ってる、さっさと最強にしろ」と毒づいている。


「あんなに傲慢だと、現地で誰にも協力してもらえなくて、すぐ行き倒れちゃうわ。でも彼は、魔王を倒すだけの『純粋な魔力』だけは最高値なのよね……。性格が悪くても、勝手に周りが助けてくれるような都合のいい能力、ない?」


私はため息をつき、ワゴンの奥で埃を被っていた鏡の破片のようなオーブを取り出した。


「これですね。『傲慢型・全肯定投影鏡』。通称、ナルシスト・ミラーです。これを使えば、本人がどれだけ横暴な態度をとっても、周囲の人間にはそれが『気高く、高潔な王者の振る舞い』として脳内で美化されて翻訳されます」


「それよ! 彼のクズっぷりが『カリスマ』に変換されるなんて、最高にエモいわ! 採用!」


数カ月後。異世界では、その勇者が街の食堂で「おい、このメシはゴミだ! 犬にでも食わせろ!」と怒鳴り散らしていた。


しかし、能力の影響を受けた周囲の人々には、それが「……なんと気高い。民の健康を案じ、堕落した食文化を正そうとする厳格な指導者の言葉だ!」と変換されて伝わった。


彼が傲慢になればなるほど、民衆は「さすがは勇者様、我々への愛が深い!」と涙を流して熱狂し、彼は何もしていないのに、勝手に国が一つまとまってしまった。


「チート、チートはぁ、いらんかねぇ〜……」


私は今日も、勘違いした民衆に担ぎ上げられて引き返せなくなった勇者の、困惑した顔を思い浮かべながらワゴンを引く。


「あ、そちらのお客様。その『暴食』を司る『無限胃袋』チートは、食べた分だけ自分の影が肥大化して、最終的に影に飲み込まれる仕様ですので、返品不可ですよ?」


ご拝読ありがとうございます。

いかがだったでしょうか?

周りの勘違いでも平和なるならありかもしれない。

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