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チート売りの少女/女神は最近の転生者が「普通すぎるチート」に飽きていると嘆き、斬新なアイデアを求めて私のところにやってくる!  作者: 弌黑流人


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【Cheat Ability No.32】一目惚れ誘発型・独占執着瞳(ヤンデレ・アイズ)

「いらっしゃいませ! 本日から営業再開です!」


日和の元気な声が広場に響きます。三連休の間に地下工房で錬成された新作たちが、怪しい光を放ちながら棚を彩っています。その中でも一番目立つ場所に置かれたのが、ピンク色の不気味な瞳の形をした宝石でした。


「ちょっとフェアカ! 復活した私の神々しい姿を見せに来たわよ! ……って、何これ? 『一目惚れを誘発する』? 嘘、これ最高にエモいじゃない!」


神格を返してもらい、すっかり元通りのハイテンションになったルミナリエ様が、ワゴンのカウンターに身を乗り出しました。


「これよ、これ! 最近、天界の婚活パーティーもマンネリ気味だったの。これを使えば、運命の赤い糸を強制的に鉄線に変えられるわ。エモいわぁ……!」


「ルミナリエ様、説明書きをよく読んでください。それ、相手が自分以外を視界に入れなくなる副作用があるんですよ?」


日和が必死に止めますが、一度火がついた女神様は止まりません。


「いいじゃない、独占欲って究極の愛でしょ? メトリー! 貴女もこれをつけて、効率的に伴侶を見つけなさいよ!」


「断るわ。愛を強制するなんて計算式が狂うだけよ」

隣で冷ややかに見守るメトリー様を無視して、ルミナリエ様はさっそく宝石を自分の目に装着しようとしました。


「……ルミナリエ様、後悔しても知らないわよ。その『ヤンデレの瞳』は、一度発動すると、愛された側が『愛の重さで物理的に押し潰される』因果が含まれているんだから」


フェアカさんが欠伸をしながら告げた瞬間、宝石がルミナリエ様の手に吸い付くように発光しました。


「えっ、重い? 愛が重いって比喩じゃなくて物理的に……!? ちょっと、腕が上がらないんだけど! 私を愛するファンたちの念が、肩に、肩に食い込んでくるぅ!」


ルミナリエ様は、まだ誰も好きになっていないはずなのに、天界中のファンからの「潜在的な愛の重力」を一身に受け、その場に四つん這いになってしまいました。エモいどころか、非常にシュールな光景です。


「メトリー……助けて……効率的に、この重力を分散してぇ……」


「私の計算によれば、貴女がその場で一晩中愛を叫び続ければ、エネルギーが放電されて軽くなるわ。頑張ってね」


「チート、チートはぁ、いらんかねぇ……。物理的な愛の重み、自業自得の婚活、動けない女神、なんでもござれ」


フェアカさんは、地面にめり込みながら「愛してるぅ……でも重いぃ……」と呟くルミナリエ様を放置して、日和に新しいお茶を淹れさせるのでした。


ご拝読ありがとうございます。

いかがだったでしょうか?

ルミナリエ様の相変わらずな暴走と、フェアカさんの「副作用」のえげつなさが光る回になりました。

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