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チート売りの少女/女神は最近の転生者が「普通すぎるチート」に飽きていると嘆き、斬新なアイデアを求めて私のところにやってくる!  作者: 弌黑流人


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【Cheat Ability No.1】初恋償却型・法定通貨自動受領(ファースト・ラブ・キャッシュバック)

「チート、チートはぁ、いらんかねぇ〜。異世界人に大人気だよ」


真っ白な空間に、私の気の抜けた声が響く。ここは現世と異世界の狭間、通称「転生前広場」。トラックに撥ねられたり、不運に見舞われた魂たちが、次の人生へ向かう前の待合室だ。


私はそこで、ワゴン一台の小さな売店を営んでいる。私も元は転生者だが、魔王討伐なんて二度とごめんなので、今は天界の企画職を兼任しながら「チート商人」として日銭と経験値を稼いでいる。


「ねえ、聞いてる? 最近の転生者って本当にワガママなんだから!」


カウンターを叩いたのは、このエリアの担当女神様だ。金髪を振り乱し、新作カタログを投げつけてくる。


「『剣が強い』とか『魔法が無限』とか、もう飽きたんだって。SNS映えしないって言うのよ。何かこう、もっと斬新なやつ、ないの?」


私は手元の伝票から顔を上げ、気だるげに応じた。


「女神様、贅沢言わないでください。斬新すぎると使い勝手が悪くなりますよ。例えば……『歩くたびに周囲の標高が1メートル上がる』なんてのは?」


「それよ! ダイナミックでいいじゃない!」


「いやいや、ダメですよ。本人が一万歩も歩けばエベレスト級ですよ。最終的に酸欠で死にます」


「チッ、使えないわね……」


女神様、今舌打ちしたな。私はため息をつき、極秘の「禁忌案件リスト」から一つの案を差し出した。


「じゃあ、これはどうです? 『瞬きをするたびに、自分の口座に金貨一枚が振り込まれる』」


「……普通ね」


「続きがあります。ただし、『瞬き一回につき、世界のどこかで、誰か一人の初恋の記憶が消える』」


女神様の目がキラリと光った。


「それよ! その『業』の深さが最高にエモいわ! 採用!」


数日後。異世界では、一人の勇者が爆速でパチパチと瞬きを繰り返し、瞬く間に億万長者になっていた。しかし、彼がどれだけ金を積んで美女を口説こうとしても、なぜか誰も彼を愛そうとはしない。


街のあちこちでは、人々がふとした瞬間に空を見上げ、「あれ、俺……なんで泣いてるんだ?」と呟く謎の現象が多発していた。


「チート、チートはぁ、いらんかねぇ〜」


今日も私は、誰かの切ない記憶と引き換えに、勇者の財布をパンパンにする。


「無双! ハーレム! なんでもござれ! ……あ、お客様、そちらの『死んだ瞬間に時間が1秒巻き戻る』チートは、無限ループに陥る恐れがあるので返品不可ですよ?」


ご拝読ありがとうございます。

チート能力を売る仕事いかがでしたでしょうか?

タイトルがアレな感じですけど(汗)、わかりやすいかなと思いまして……。

基本的にギャグセンスがない私でも、……これなら! もしかしたら! 万分の一でも! 笑いが取れるかな?という発想のもと始めてみました。

それでは、これから出てくる数多のチート能力(商品)をどうぞお楽しみください。

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