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蒼炎の刃  作者: 夏目
1/17

導入

初投稿です。

3/12:導入すっ飛ばしてました。0話みたいな感じだと思ってください。

遥か昔、時の流れの中で忘れ去られた古代都市''ロザリンデ''。砂塵に覆われ、かつての栄華を彷彿とさせる建物が静かに立ち尽くすその場所に、コウはひとり立っていた。七千年を超える歳月を生き抜いた者には、既に多くの感情が色あせ、世界の動きがただの静寂として響くだけだ。しかし、あの日、天変地異を引き起こすような戦争が起きるまでは、そんな静けさを破ることはなかった。


コウはかつて、この都市の守護者だった。長きに渡る戦争の末、神「メディウス」が仕掛けた呪いによって、彼の力は奪われ、記憶さえも曖昧となった。その瞬間から、彼の人生は決して戻らぬものとなった。


目を覚ました時、彼は全く異なる世界にいた。どこか懐かしさを覚えるが、まったく知らない街の片隅で、学生としての日々を送っていた。目の前には、かつて共に戦った者に似た者達がおり、きっとこの世界でもまた思い出を繋いでいくのだろう。この世界で生きていく中彼の心に特別な感情を抱かせる男、センセイの存在が大きかった。センセイは他の友人達と共に数多の戦場を駆け抜けた仲間だった。だが、その絆がどうしても言葉にはできない。


かつて国最強と言われた力を取り戻し、記憶を辿る日々が始まった。だが、それは単なる過去の追憶ではない。昔今は会うことの出来ない大切な友との記憶。巨木の下で酒を酌み交わし、戦場で命を預け、満天の星空の下でセンセイがピアノを弾き、千代が歌う。悟はまじまじと2人のハーモニーを聴き、ケイは音に合わせて軽く頷きながら酒を飲んでいる。そしてコウはそれらを穏やかな表情で見つめている。ーもう思い出すことも出来ない数多の幸せの1部ー…旅をする中でかつて思いを馳せた地を眺めては胸騒ぎが止まらない。

戦争が始まってから幾億年と時が過ぎても追ってくるのはかつての敵、その手の者たちであり、戦いは再び彼の前に立ち現れる。


コウは刀を抜き、鋭い眼差しで周囲を見渡す。今の彼にはかつての力は残っていない。それでも、国最強の剣士として名を馳せたその腕前は、何かが呼び覚まされるように、静かに研ぎ澄まされていった。ー今度こそ大切なものを守る為にーコウは刀を振りかざす。


そして、最終的には再び、あの神々と対峙することになるだろう。記憶が戻り、力が復活するその時、コウの運命は決まる。


けれど、その前に一つだけ確かなことがある。


彼の背後にいる、センセイの存在。この世界で最初の友人となった千織。この世界で生きていく中で頼れる先輩の(ケン)彼らがが何よりの支えであり、戦いを生き抜くための希望なのだ。


---

コウの過去、そして戦いの運命が交錯する中、彼は何を選ぶのか。そして、センセイが何を思い、どんな役割を果たすのだろうか


これはコウが口にしていた言葉だ


俺の名前は夏葉瀬コウ。

俺は何者にも縛られず、ただ生の悦びを味わい尽くす者――そう在り続けてきたし、これからもそれは揺るがない。


束縛というものを、人は知らず知らずのうちに受け入れる。名の下に、血の下に、役割の下に。だが、俺は違う。何者の庇護も、何者の支配も受けはしない。欲するままに手を伸ばし、捨てると決めたものには一片の未練も残さない。それこそが、俺に許された唯一の真理だ。


風は自由だ。光もまた、何者のものでもない。ならば俺も、皆もそうあるべきだろう?

閲覧ありがとうございました。

誤字脱字等ありましたらすみません。

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