【プロットタイプ】割れない結界に穴を作るには
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
人形師の彼が好きそうな傾向。
ガッツ見せれば興味持ってくれそうなんですよ。
物語において、自分にとっては其れが全てで、其れ以外全く興味無い。みたいな人物っているでしょう? そんな子に恋人が出来るか? という問になった時、大抵皆、幼馴染を想像する。
実は近所に住んでいて、一緒に遊んで、仲が良かった。という話題が提供される。其れはつまり、その人の人格が形作られる前に、綻びを作っておく必要があるのだと思う。
「……君って幼馴染とか居るの?」
本日も形振り構わず筆を動かす彼に向かって、そう問い掛けた。鋭く何時もの様に彼は筆を止めず、淡々とした声音でこう返して来た。
「腐れ縁の奴は一人いるな。それ聞いて何の役に立つ?」
冷たい声でそう問い掛けるのは、創作とは関係の無い話をしたくは無い。という事だろう。だから事情を説明した。
君は何よりも創作に意欲を燃やし、その最果てに人形さえも購入した。そんな君をモデルに登場人物を作成したら、読者諸君はこぞって君の恋愛事情を知りたがるだろう。と。
其れを聞いた彼は、長らくの沈黙の後、口を開く。
「……今の『書き物しか興味ねぇ』という、所謂完全に、極限な状態に、穴を見つけたいのか?」
「少なくとも、読者は総じて、完璧なもの程欠陥を求める傾向があるから」
完全無欠、付け入る隙がない。そんな登場人物はあまり興味を持たれない。だから描く時は親近感を覚えさせる為に、多少の脆さ、欠陥を与える癖がある。
其れは何も読者の為だけでなく、自分自身の為でもある。完全無欠な人間など、この世に存在しないという今の思想からだ。
「壊せない防御壁や結界は存在しないと思っている。ただもし仮にそんなのが存在するのなら、最初から穴を創作するのは一種の手段かも知れない」
そう。そして物語においての決定事項、所謂、傾向として、決して割れない防御壁や結界は存在しない。作中の人物が『不壊の防壁』と称しても、大抵は内部からの攻撃を与えると容易く砕ける。
もしくは一点特化、同じ場所に何度も、何度も傷を付ける事で、一つの穴を作り、そこから全体へと被害を拡大させていく。
其れは人間関係と似ていた。近寄れないと思うなら、最初から綻びを作れ。其れが出来ないなら、相手が折れるまで干渉し続けろ。という事だ。
其れはある種、彼が愛して止まない人間賛歌と言えるだろう。
スマホが古いので、途中保存お許し下さい。
保存出来ないんですよ。データ飛んじゃって。
残機を残す為に、物を書いてる。
と前にお話したじゃないですか。
其れってある意味、
死に向かうのは仕方ない。俺は他よりその傾向が強いかも知れない。短命って事だ。
けれどもそれがどうした? 俺は生きた証を此処に残す。
※主語が多くなるのも、自己を現世に留める為、自己を認識する為かな?
というある意味の人間賛歌だと思って書いてるんです。
だから多分、人間がガッツ、基、諦めずに挑戦し続ける物語をひっそりと愛していそう。
其れが『壊せない防御壁も、結界もない』という意味。
人形師の事、瑠衣君(浄瑠璃から来てます)のお話は置いといて、物語の話でも。
あ、妹が居るんですよ。双子の。麗衣ちゃん。
よく、スポ根漫画とか、バトル漫画とかって、
『俺にはそれしかない。これに全人生賭けて生きてる』
というキャラいるじゃないですか。
それに読者が惚れ込むと、
『この子達って、まともに恋愛出来るのかな?』
『いるとしたら絶対幼馴染だよ』
みたいな会話が飛び交うんですよ。
それに対して『幼馴染多すぎꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬ』なんてコメントありましたが、訳が有るんです。
そうしないと恋愛に発展しないから。想像さえ出来ないから。
其れが全てだ。つまり人格形成が終了する前までに、穴を作っておくんです。
もしかしたら、大きくなった時に、幼馴染から恋愛に発展するかも知れない。
これが内部から要塞をを壊すと言うこと。
もしくは其れが全ての人に、それさえを超える程の何かを与えるか。
一度では無理です。だから何度も楔を打ち込むんです。
これが外部から一点特化で穴を広げるという事。
言わば、策の一つです。
其れには好機を逃さない判断力と、行動力が必須ですが。
でも其れが出来るのが人間です。