表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/14

第八話

 レンはすぐに矢を取り出し、いつでも放てる姿勢をとった。狩人も同じだった。


 猪が、こちらにゆっくりと近寄ってくる。草を踏み鳴らして、向かってくる。


狩人「まだだ」


 レンは頷いた。歩きが速くなる。駆け足になった。猪の頭が低くなる。


狩人「まだだ」


 加速する。猪突猛進。一点を睨む。駆ける音が大きくなる。怖さも増す。


 二人、さらに弦を引く。二人分の背の高さにまでなった。


狩人「引け」


 同時に引いた、レンの弓は唇に突き刺さる。狩人の弓は、左目を捕らえた。


狩人「避けろ!」


 全員が左右に飛ぶ。猪がかき分ける。人も猪も、同時に反転。


 狩人が狙い射つ。鼻にグサリ。それでも止まらない。


 また避けた。レンも射つ。掠めてしまう。反転して、目前まで来た。


狩人「槍!」


 女性達が、猪に向かって槍を放つ。それを避けた。一人の女性に狙いを定めた。


レン「危ない!」


 突き飛ばされる。横からユウコが飛んできた。間一髪、免れる。


狩人「ユウコ!」


 ユウコの目の前に、突き上げようとている猪。両手でお腹を防いだ。


 その時だった。青白い光に包まれた。


レン「ユウコ、ユウコ!」


 目を冷ます。全員が、ユウコを覗き見ている。


ユウコ「猪は?」


狩人「死んでいる。お前に突進したのに、吹き飛んだよ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ