5/14
第五話
ユウコ「いただきます」
ユウコは十歳になった。今も村長と二人きりで暮らしている。夕食の準備。
村長「明日から、大人たちと狩りに出かけるんだよな」
ユウコ「はい」
村長「ユウコは、運動神経が良い。他の人よりも何倍も力がある。そこは心配していない」
ユウコ「はい」
村長「森での連携は、大丈夫だな? 目での合図は、覚えているな?
ユウコ「はい」
村長「私も、心配はしていない。ただ、お前は言葉が少ない。話があまりできない」
ユウコ「なんとかします」
村ユウコユウコの前で、軽くため息をついてしまユウコユウコは、黙ってニンジンを切る。
夕食を終え、風呂にユウコユウコはベッドに入った。
ユウコ「おやすみなさい」
すぐに眠った。
村長「ちゃんと話せれば、誰もが信頼できる村長になれるのだが」
村長は、静かにドアを閉めた。
そして、朝が来た。ユウコ、初めての狩り。