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第十二話
その日の夜。村人達は、樽を運搬車に乗せ、森の中へと入っていった。
森の中を抜けると、満月が見えた。そこは広場になっていた。
村人は、一つの樽を置いていく。
ズルリズルリ……
反対側から、地べたを這う音が聞こえた。
カァァァァァァ
村人「ひ、ひぃ!」
村人達は運搬車を放置して、逃げていった。
ズルリズルリ……
月に照らされ現れたのは、胴体は一つ、頭は三つに分かれている、大蛇だった。
大蛇はゆっくりと、首を大きく上げる。そして一気に、樽に突っ込んだ。
粉々になった樽から、白い煙が出てきた。
大蛇の瞼が閉じ、頭が地面に落ちていった。




