10/14
第十話
勇者は、大蛇が現れる村へと向かった。
山を登り、川を渡り、野宿をしながら、歩き続けた。
陽が山間に隠れていく。
今日も野宿かと、凹んだその時。
少し先に民家が見えた。勇者の口元が綻ぶ。
村の看板は無かった。名前がわからない。近くの村人に、話しかけた。
勇者「あの……」
村人「あんたも、大蛇退治に来たのかい?」
勇者は頷いた。
外には、剣や斧をてに持った、戦士達がいた。
父親「勘弁してくれ。おら達の唯一の子供なんじゃ」
男「だからって、こうでもしねえと」
勇者は、話しがする方に向かう。そこは、村の広場だった。
夫婦と思われる男女。真ん中に、小さな娘。そして、数人の大人達。
母親「絶対に嫌よ。失敗したら、この子を生け贄にするなんて」




