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第九十五話 くんくんルナちゃん/まさかのシルビアさん

後半はやや過激な内容です。

苦手な方は読み飛ばして頂いても話の進行に大きな差し支えはありません。


2023.2.14 微修正を行いました。

 昼食パーティーは、日本の宴会みたいに締めがあるわけでもなく、個人的な会談をしたい人は別室に行ってしまっているのでフェードアウトしていく形でおやつの時間のころには終了した。

 そのおやつを食べ過ぎてしまったので、お腹が苦しい…。

 自室に戻りドアを開けると、ルナちゃんが駆け寄って抱きついてきた。


「マヤさまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「おうふっ うううぷっ ルナちゃんごめん。食べ過ぎて苦しいんだ…。うぷっ」


「あああごめんさない!」


 抱きつかれて吐きそうになったので、私はそのままの格好でベッドに寝転ぶ。

 気持ち悪い…。

 ルナちゃんはベッドの横に立ち、拝むように腕を組んでうるうるしている。


「マヤ様、ありがとうございます!

 給仕長から聞きました! これからずっとマヤ様のお世話をして行けるんですね!

 フローラちゃんたちともいつかまた一緒になれるなんて、凄すぎます!」


「そ、そういうことだよ…。うぷっ

 君が私の初めての従者だ。末永く、よろしく頼むよ。うぅ…」


「大丈夫ですか?

 一時間くらい休んでいたら楽になると思いますので、上着と靴下だけは脱いでおきましょうか。」


 ルナちゃんは上着と靴下を脱がせてくれたら、結局ズボンも脱がされ下着のシャツとトランクスだけになってしまった。

 さすが上級メイドなので寝ていてもスルスルと脱がせてくれる。

 下着だけになるとやはり楽で良い。


「ああ、ありがとう。今日は夕食をキャンセルすると伝えてくれないかな?

 パティも夕食はいらないみたいだから。

 あと、そこのテーブルにグラスを置いておいてね。

 水は自分の魔法で出すから。」


「わかりました。

 では厨房まで行って伝えてきますから、ゆっくりお休み下さいませ。」


 ルナちゃんは棚からグラスを出してテーブルに置くと、部屋を退出した。

 そうか…。これからずっと一緒なんだなあ。

 もしかしたら二人っきりの時間がパティ達より長くなるかも知れない。

 彼女のことは好きだし、むしろ恋愛感情すら湧いてきてしまういい子だ。

 マドリガルタに来てから半月ぐらいになるけれど、それでも半月しか立っていないのにルナちゃんとはもっと前から知っているような感覚だ。

 結婚するなんてことは考えていないが、この先どうなるんだろうなあ。

 あ…眠くなって……。


---


(三十分後、ルナ視点)


「マヤ様、只今戻りましたあ。ん…あれ? 寝ちゃってますねえ。」


 私はマヤ様が寝ているベッドへ近づいてみました。

 まあ、マヤ様の寝顔ってちょっと可愛いですね。

 ……マヤ様、ありがとうございます。。

 私はほっぺたに軽くチュッとキスをしました。

 ちょっとクリームっぽい匂いがしたけれど、ケーキを召し上がったのかな?

 ああ、マヤ様のお腹がこんなに張ってる…。

 シャツの中に手を入れてお腹をさわさわしてみました。

 本当に食べ過ぎたんですね。これじゃあお夕食はいらないわけです。


 ……口にキスしてみたい…。

 私はマヤ様の顔に近づき、マヤ様の唇を合わせる寸前までいったところで思いとどまりました。

 やっぱり起きているときじゃないとキスの意味が無いわ。

 ……でもやっぱり……。

 思いあまってマヤ様の唇をベロベロっと二回舐めてしまいました。

 ちょっと甘い。やっぱりケーキかな。うふふ。


 ……気になります。マヤ様から男の子の匂いがします。

 クンクン… 脇の辺りを嗅いでしまいました。

 すごい。「臭い」の一歩手前なのに、癖になりそうなこの香り…。

 クンクン… いい匂い…。クンクン…


 ドキドキ…。マヤさまのぱんつ…。気になります。

 私はぱんつのゴムを少し引っ張って中を覗きました。子象さんです。

 トランクスですが、少しむわっとする匂い…。

 後でしっかり洗って差し上げなくちゃ。

 ……もう一回。クンクン…

 やだ…、おしっこの匂いはしないけれど、何かエッチな匂い…

 クンクン…止まらない…クンクン…

 いけない…、本当に癖になります。

 これ以上したらマヤ様が起きそうなので、やめましょう。


 上着とズボンもお洗濯をしなければいけませんね。

 クンクン…マヤ様の匂いですね。

 あら? 女の子の匂い? オレンジ?

 マヤ様はお食事中に何をしてらしたのかしら。

 オレンジがお好きなんですね。

 今度おやつにフルーツ盛りをお持ちしましょう。


 ふぁあ~ 私も眠くなってしまいました。

 片付けも掃除もみんなとっくに済んでしまいましたし、もう夕方だからお洗濯は明日。

 今日から本当にマヤ様の専属になってしまって、給仕長の指示から外れて王宮の雑用はしなくても良くなったのはいいんですが、退屈ですね…。

 そうだ、私も少しお休みさせてもらいましょう。

 どうせ起きたらお風呂ですから、給仕服は脱いでお布団の中でご一緒ね。うふふ。


 私は給仕服を脱いで、眠っているマヤ様のお隣へそろりとお邪魔して、元々掛かっていなかった掛け布団を二人で被りました。

 うふふ マヤ様と一緒に寝るなんて…。

 ではおやすみなさい。


---


(マヤ視点)


 うーん… あれ? 眠ってしまったのか。

 布団なんて掛けたっけ?

 女の子の良い匂いがする……うぉ!? ルナちゃん!?

 私の隣でルナちゃんがスヤスヤと眠っている。

 なんでまた…。お疲れだったのかな。

 布団をめくってそろっとベッドから出る。

 うわ この格好はもしかして…掛け布団の下もちょっとめくったら、ルナちゃんはいつもお風呂で見ているカボチャパンツ姿だった。

 ああ、まあいいや。このまま寝かせておこう。


 少し喉が渇いていたので、ルナちゃんがテーブルの上に用意しておいてくれたグラスに水魔法をで水を出して飲む。

 お茶やコー◯が出れば良いんだけれど、空気中の水分を液体にしているだけの魔法だからなあ。

 あ、その理屈なら炭酸水も出来るのかな。

 後でエリカさんに聞いてみよう。


 お腹の張りが小さくなって楽になったけれど、空腹感は全く無い。

 さて、どうするか…。どうせ今晩も女王からお呼びがかかるだろうから、お風呂に入ってしまおうか。

 ルナちゃんはこのまま寝かせておいて、たまには一人で。うん、そうしよう。


 私は湯船にお湯を貯めて、その間に身体を洗って…。

 よしっ お湯が貯まったぞ。

 私は湯船にどわ~っと身体一杯に浸かる。

 一人で気を遣わないでお風呂に入るのも久しぶりだなあ。


 ゆっくりお風呂に入って、脱衣所へ出ると…またやってしまった。

 タオルはあったが、いつもルナちゃんが下着を準備してくれていたから忘れてしまった。

 仕方が無いので、身体を拭いて裸のまま部屋に戻った。

 するとベッドの上で眠い目を擦りながら起き上がっているルナちゃんがいた。


「きゃっ マヤ様!」


「あぁルナちゃん、起きたんだね。

 気持ち良く寝ていたから起こさないでそのままお風呂入っちゃったよ。」


「せっかくマヤ様とご一緒しようと思っていたのに…。」


「ん? 君はそんなにエッチな子だったかな。」


「違いますぅ! ちゃんとお背中を流して差し上げたかっただけですっ」


「それよりバスローブを出してくれないかな。

 こう堂々と前を晒していると、何となく惨めなような気がして…。」


「マヤ様は惨めじゃなんかじゃありません! 素敵ですよ!」


「まあ…、バスローブを頼むよ…」


「あっ はい! かしこまりました!」


 ルナちゃんはいそいそとクローゼットの中からバスローブを出して、後ろから着させてくれた。

 素敵って…。いやあ、さすがに婦女子の前でいつまでもフル◯ンは惨めだろう。


「君もそろそろ服を着たらどうだい?」


「はい、そうします…。」


 彼女は少し照れながら給仕服を、んしょんしょと着ている。

 実に手際よい着方であっという間だった。


「ルナちゃん、夕食はどうするの?

 私の管理下になったから、私が用意した方がいいのかな?」


「いえ、ご出発されるまでは今まで通りでいいみたいですよ。」


「そうか、わかった。

 報賞金をもらって八割方は使う予定があるけれど、君をしばらく養っていくぐらいのお金は残しておくからね。」


「うふふ。無駄遣いはしませんから、無理しないで下さいね。」


 その後、彼女の夕食の時間までマカレーナまでの旅の準備のことや、お給金のこと、マカレーナでの生活はまたガルシア侯爵と相談するという話をしておいた。

 まるで前世に戻って上司が部下に話すような感覚が久しぶりだったな。

 そして時間になると、お辞儀をして退室していった。


---


 そろそろ女王へおつとめする時間。

 シルビアさんが呼びに来るだろう。

 まだバスローブのままだったので、着替えておく。

 私はノーマルのシャツとズボンに着替え終わったときにドアノックが鳴った。


「あの…、マヤ様。今日もよろしくお願いします…。」


「はい、わかりました。」


 んー、シルビアさんの様子がちょっと変だな。

 いつもキリッとしているのに、今晩はおどおどした感じだ。


 女王の部屋に入ると、ベッドの上で女王が横座りをしていた。

 今晩はそれほどエロくない、黒のテカテカサテン生地のキャミソールスリップだ。

 絹の生地があるこの世界は養蚕も行われており、アマリアさんにエステをする時にサテン生地のキャミを着ていたことがある。


「いらっしゃい、マヤさん。今日はご苦労様でした。」


「いえ、こちらこそいろいろありがとうございました。」


「今晩はね、ご褒美というわけじゃないけれど…。

 いえ、ご褒美はシルビアのほうかしら。」


「え?」


 ふと後ろを振り返ると、シルビアさんが在室したまま立っていた。

 シルビアさんが顔を真っ赤にして(うつむ)いてる。


「シルビア、脱ぎなさい。」


「はい…。」


「マヤさん、シルビアの身体をしっかり見てあげて頂戴。」


「あの…マルティナ様、これは…。」


「この子、ドアの外でずっと私たちの声を聞いて我慢していたのよ。

 これ以上は毒でしょうから、彼女にもご褒美をあげなくちゃね。」


 シルビアさんの様子が変だったのは、そういう話をしていたからか…

 女王がシルビアさんをこの子呼びをするのはさすがに貫禄があるね。


 シルビアさんがスルスルとブラウスと黒のビジネススラックスを脱ぐと、無地でシームレスっぽいシンプルなブラとぱんつをさらけ出した。

 エルミラさんっぽい体型だけれど彼女ほど筋肉質ではない。

 だがSPの役割らしくとても締まった身体で綺麗だ。


「マヤさん、キスしてあげて。」


 私はシルビアさんの背中を抱いて、唇にゆっくり近づいて唇を合わせた。

 最初ははむはむからペロペロとなり、シルビアさんのほうが積極的になって私の口の中は何か生き物がいるような感覚に(おちい)る。

 なんてキスがうまいんだ。まるで女王としているみたいだ。


「二人とも、ベッドへいらっしゃい。」


 私たちは女王の言うとおりベッドの上に上がり、私の服と下着は二人に寄ってたかって剥がされ、あっという間に素っ裸にされてしまった。

 私は寝転ぶ体勢になり、女王は私の頭の上を自分のお腹の方に向ける縦の膝枕をし、両手で私の頬を押さえる。

 真上を向くと、キャミに覆われた巨乳で女王のニヤニヤとした顔が見え隠れしていた。


 シルビアさんがブラを外し、白くて美しいBかCカップぐらいのやや控えめな胸が現れ、ぱんつも脱ぐと濃いめのそれは髪の毛と同じ蜂蜜色だった。

 あれ? これって今更だけれど、夢にまで見た伝説の3(ピー)ではなかろうか。

 これが上流階級のお戯れというやつか…

 既に私の分身は怒り狂って仕方が無いようだ。


「マヤさんはもう準備が出来ていますね。シルビアもいいかしら。」


「はい…。」


「じゃあマヤさんを存分に味わいなさい。」


「はい…。ではマヤ様…、失礼します…。」


 シルビアさんは私に跨がり、分身がシルビアさんにゆっくり包まれていった。

 温かい…。

 真面目でいつもキリッとしてて格好良く、憧れの気もあったシルビアさんが乱れ、大きな声を出しアヘ顔になっているのを見ていると、その変貌ぶりがけっこうショックだった。

 性欲より何か別の物が溜まっていたようにも思える。


「いいわぁ~ いい顔をしてるわよ、シルビア。

 マヤさんもすごく気持ち良さそうよ。私も興奮してくるわ。」


 シルビアさんは軽く痙攣を起こし昇天を何回か繰り返していた。

 なんだろう、この気持ち。

 でもシルビアさんの溜まった物を自分が吐き出させてあげたいと思った。


「マヤさん、ちょっと面白いものを見せてあげるわ。

 シルビア、いらっしゃい。」


 体勢を変えて、今度は女王とシルビアさんの唇が組んずほぐれつしている。

 まさか、まさかまさかまさかの光景だ。

 キスの仕方が女王に似ていたのもそういうことだったのか。


 今度は女王がシルビアさんを押し倒し、彼女の脚を拡げ女王の顔がその間に…。

 シルビアさんが甘美な声を上げるので私もまた興奮してきた。


「……マヤさん、前に言った若い男の子を時々呼んでいるというのは嘘よ。

 こうやってこの子に時々お願いしていたの。

 でもレイナルドのことは本当よ。

 若い男の子はマヤさんが初めてかしら。うふふ」


 またも衝撃の事実を知ってしまった。

 ガルシア侯爵のことは前に聞いたからそれは置いて、シルビアさんは女王に命令されて嫌々ながらというわけでもない様子だ。

 彼女は女王に何か恩義があると言っていたし、女王を心配する言葉もあった。

 だが恐らく未婚で三十代半ば…、シルビアさんにとってずっとこのままでいいのだろうか。


「マヤさん、最後はあなたで終わらせてあげて頂戴。」


 私は女王と位置を交代して、シルビアさんをいっぱい愛した。

 その間、女王は一人で始めてしまっている。

 そして私も限界が来て、(ほとばし)ったものをシルビアさんは受け止めた。

 シルビアさんは放心状態でそのまま動かないままだ。


「次は私の番ね。」


 終わったばかりの女王は私を押し倒し、口を使って再起させてから乗っかって、しっぽりと楽しんでいた。


 今日はいろんなことがあり過ぎて疲れたな…。

 早く部屋に戻りたい。


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