第六十話 ある日の、ジュリアの一日
ジュリアの心の言葉が軽いズーズー弁口調になっています。(東北、富山・能登、山陰中部)
少し読みにくくてすみません。
会話は標準語です。
2023.8.27 軽い修正を行いました。
(今回は全てジュリア視点です。)
わたスが朝食当番の時は、朝五時に起床でス。
ガルすア家でお世話になってから何日経ったでスかね。
使用人用に貸スて頂いているこのお部屋、すごく綺麗でグラドナのわたスの部屋より快適なんでス。
朝のシャワー、とても気持ツがいいでス。
こんなにお湯が使えるなんて、さスが貴族様のお家でス。
エリカ様にはこの前たくさん下着を買って頂きまスた。
せくスぃな下着は嬉しいのでスが、それスか無くて普通の下着がありません。
ちょっともったいないでス。
普通の下着だったらメイドのおばちゃんに洗ってもらえるのでスが、スケスケや穴が空いたぱんつなんて恥ズかスくて自分で洗ってまス。
でもマヤさんがすごく喜んでくれるんでス。
今日は紫の紐パンでス。これ、エリカ様とおそろいなんでスよ。
もう六時前。六時から朝食を作りまス。
ビビアナちゃん起きてるかなあ……
彼女は隣の部屋なんでス。
いつもドアの鍵が開いているので、勝手に入らせてもらってまス。
あ…… やっぱりまだ寝てる……
ヨダレを垂らスながらニヤニヤスた顔で何か寝言を言ってまス。
「ママこんなに焼き魚をたくさん食べられないニャ…… すぴ~」
「何言ってるの。ビビアナちゃん起きて! ビビアナちゃん! 私と当番でしょ!」
マルシアさんが、ビビアナちゃんはよく寝坊するから気をつけてと言っていまスたが、この前も寝坊していたし、起こすのに大変なのでス。
「あ…… ジュリア。焼き魚はまだかニャ?」
「もう! 朝ご飯作るんだから起きて!」
「う~ニャ~」
ビビアナちゃんは寝ぼけながらゴソゴソと起き上がり、パジャマと下着を脱いで、新しい下着と給仕服を着ていまス。
猫耳族の女の子の裸はビビアナちゃんのを初めて見たけれど、すごくスタイルがいいのね。羨まスイです。尻尾がみょんみょん動いて可愛いよ。
「少し遅くなったから急いで作るよ!」
「ジュリア焼き魚わぁ?」
「それは後で食べましょ!」
わたスはビビアナちゃんの手を引っ張って厨房へ連れていきまスた。
お屋敷には魔力で冷やせる魔道具の【冷蔵庫】というものがあって、魔法使いがいる貴族様にしか持てないとても高い道具なんでス。
でもミルク、お魚、作り置きの料理を入れられるので、とても助かりまス。
コーヒーを落として……
ハーブティーを準備して、侯爵ご夫妻とエリカ様はトースト、パトリシア様はチュロス、マヤ様は生ハムパンと好みがそれぞれなのでちょっと大変です。
最近はマルセリナ様とカタリーナ様もご一緒ですから、マルセリナ様は普通の素朴なパン、カタリーナ様はサンドイッチも作ります。
カルロス君とアベル君は、柔らかいパンとサラダ、果物、ミルクかフルーツジュースを準備していまス。
わたスもマヤ様との子供が早く欲スいなあ。
ビビアナちゃんはだんだん目を覚ましてきたようで、きびきびと動いてまス。
猫耳族だけあって動きは速いでスね。今、ガスパチョを作っているようでス。
わたスは昨日仕込んでおいたポテトサラダを冷蔵庫から出して、仕上げまス。
ポテトサラダはマヤ様が大好物で、わたスのポテトサラダもすごく美味しいと喜んでくださって、作りがいがありまスよ。えへへ
七時前には料理を食堂へお出ススまス。
食堂へいらっしゃるのが侯爵閣下とマヤ様が一番早くて、その後アマリア様たツが続々といらっしゃり、一番遅いのがエリカ様というパターンが多いでスね。
一緒に使用人の食堂へ、早朝訓練が終わったスサナさんとエルミラさん、侯爵閣下と出勤するフェルナンドさんのためにコーヒーとパン、サラダを用意します。
フェルナンドさんはとてもお優スくて何でも教えてくださる格好いいお爺ちゃんでス。
一番格好いいのは勿論マヤ様でスよ。
スサナさんはちょっと面白い人で、よくエルミラさんをからかっていまス。
エルミラさんは最初少し怖いかと思ってまスたが、とてもお優スいお姉様です。
この前エルミラさんに私の話をスたら、うるうると泣いていまスた。
皆さんのお食事が終わるまで少しだけ休憩でス。
使用人の食堂でコーヒーだけ頂いてまス。
お食事が終わったら、片付けと食器の洗い物をスて朝の仕事は終わりでス。
それからようやくわたスたちの朝食なんでス。
ビビアナちゃんがどうスても焼き魚を食べたいみたいで、冷蔵庫からお魚を出して焼いてあげまスた。
ビビアナちゃん大喜びでむしゃむしゃ骨まで味わって食べてまス。
いつでもマイペースなビビアナちゃん。
マカレーナの近くには大きな川があって、そこで川魚が捕れるんでスよ。
川魚はグラドナの近くにも大きな川があって、わたスもよく食べてまスた。
マカレーナに来たばかりなのに、何だか懐かスいです。
食事の食材はマルシアさんやパートタイムのメイドのおばちゃんが買ってきてくれたり、お店の人が配達してくださいまス。
フェルナンドさんがみんなチェックしていて、無駄がないようにしてるんでス。
ガルシア家にはなくてならないお方でスね。
お昼ご飯の準備まで自由時間でス。
お屋敷のお庭で、パトリシア様、エリカ様、カタリーナ様と魔法の勉強会。
ビビアナちゃんはサボって部屋で寝てしまったようでス。
お昼の勉強会は必ず連れてこなくっちゃ。
マルセリナ様とエルミラさんは大聖堂へ行ってスまわれまスた。
マヤ様、ローサ様、スサナさんはお庭で剣術の訓練をされてまス。
すごい迫力で、マヤ様が格好良すぎて惚れ直スてしまいまス。
でもマヤ様はローサ様の胸をチラチラと見ているような気がスまス。
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魔法の勉強会。
皆さんはわたスとレベルが違いスぎて、とても追いつけません。
エリカ様はちょっとエッチだけれど、勉強の時は丁寧に教えてくれて素敵なお姉様でス。
初めて習う闇属性の魔法で最初はエクスタシーの魔法を勉強しようと勧められましたが、そんなものを使わなくてもマヤ様は愛してくださっているので、今は便利魔法のグラヴィティを勉強中です。
これをマスターすたら、マヤ様やエリカ様と風魔法と併用スて空を飛べるなんて夢みたいです。
あ、マヤ様には様を付けなくて良いと言われていまスが、敬愛するマヤ様なので、マヤ様とお話スするとき以外はどうスても様が付いてスまいまス。
十一時前に一足早く勉強会から抜けて、昼食の準備が始まりまス。
あぁ…、またビビアナちゃんを起こスに行かないといけないかなあ。
「ビビアナちゃん、起きてる!? あ、まだ寝てる……」
「マヤさんそんなところ舐めちゃダメニャ…… ニャ……」
はわわわ…… マヤ様といいことをスてる夢を見てるのかな……
「ビビアナちゃん起きて!」
わたスはベッドの上で給仕服のまま寝転んでいるビビアナちゃんの肩を揺さぶりまスた。
そうするとビビアナちゃんは寝ぼけながら起き上がって……
「マヤしゃ~ん…… むっちゅう~」
「むぐぐ……」
「あれ? ジュリアだったニャ……」
あわわわわ。女の子と初めてキスをスちゃったよう……
ビビアナちゃんすごく可愛いからいいけれど、やっぱり男の子とがいいな。
ああ、マヤ様とキスすたい……
「もう! ビビアナちゃん行くよ!」
「あい~」
またビビアナちゃんの手を引っ張って厨房へ行きまスた。
お昼は遅番のマルシアさんやパートタイムのメイドのおばちゃんも出てきているので気楽なんでスが、今日のお昼は鳥肉ときのこのパエリアでス。
パエリアはマルシアさんとビビアナちゃんにお任せして、わたスはおやつに食べるカスティラを作って焼きます。
カスティラもマヤ様が大好物で、いつもより卵をたっぷり使って力を入れて作りまス。
マヤ様がいた国ではそれをゴサンヤキというお高いお菓子だそうでス。
料理を食卓にお出ししたら、ビビアナちゃんとわたスは早番なので今日のお仕事はこれで終わりです。
片付けはマルシアさんたちにお任せしまス。
お休みはたくさんではありませんが、こんなに短いお仕事でお金もちゃんと頂けて、家賃も食事代もタダなんてガルすア家でのお仕事は素敵すぎまス。
マヤ様に出会えたおかげで、わたスはとても運が良いでス。
使用人の食堂で、わたスたちもパエリアを頂きまスた。
スサナさんと、お洗濯や掃除をしているメイドのおばちゃんも一緒で、食堂は使用人の憩いの場になっていまス。
メイドのおばちゃんの一人が話しかけてこられまスた。
美人でスがややふくよかなおばちゃんでス。
「ねえジュリアちゃん、あのセクシーな下着はどこで買ったの?
オバサンも履いたら旦那も喜ぶかしら。うっふっふ」
え? あまりエッチじゃない下着を選んで洗濯に出スたのに、あれもセクスぃー過ぎたかなあ……
「あれはここから近い【アリアドナサルタ】というお店で、エリカ様に買って頂きました……」
「すごい! 高級ランジェリーショップじゃない
アマリア様やエリカ様もそこで買われているようね。
すごくエッチな下着も洗濯に出されているからオバサンもドキドキしちゃうわ。
ジュリアちゃんも気にしないで洗濯に出していいのよ。うっふっふっふ」
何だかスごい裏側を垣間見た瞬間でスた。
ランジェリーの洗濯は大変だから、わたスもお願いスようかな……
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お仕事はもう終わってまスが、明日のための食材を取りに地下倉庫まで行ってきまス。
この前、遅番の後に地下倉庫まで行ったら、近くのエリカ様の部屋から、エリカ様のエッチな声が聞こえてきまスた。
たぶんマヤ様とご一緒だったんだと思いまス。
わたスもあの時はあんな声を出スているんだと思うと、とても恥ずかスいでス。
わたスは羨まスい反面、とても興奮スてしまい、誰もいなかったので我慢できずにその場にて一人でスてスまいまスた。
わたスはマヤ様もエリカ様も好きでス。
わたスも一緒に加わりたいと思ってスまいまスた。
わたスの性癖はもう治りません。
でも昔と違って、今は好きな人とだったらいいじゃないでスか。
だから私の全てをさらけ出スても受け止めてくれたマヤ様にはとても感謝スていまス。
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少スだけ休憩スて午後はまたお庭で魔法の勉強会。
午前の勉強とメンバーは同じでスが、今度はビビアナちゃんもちゃんと連れてきまスた。
勉強嫌いの彼女はいつも面倒くさがっていまス。
「ビビアナちゃん、ちゃんと勉強しないと今日のおやつ抜きよ!」
「えー、仕方ないニャ……」
「ジュリアちゃんはすっかりビビアナの保護者ね。
魔法の勉強より、生活態度の勉強が必要ね。にっひっひ」
「エリカはうるさいニャ。そんなぱんつ見せてもマヤさんは喜ばないニャ。」
「ぐぬぬ……」
そう言えばさっきからエリカ様の赤のセクスぃーなぱんつが、ミニスカからチラチラ見えてまスた。
毎回こんなやりとりがいつもありまスが、喧嘩にはなりません。面白いでス。
今日は初めてグラヴィティを使ってみました。
わたス自身を浮かび上がらせてみまスたが、うまく制御できません。
浮かんだときにマヤ様がわたスのスカートの中を覗いているような気がしまスたが、ごめんなさい。
給仕服のままで勉強会に来ているので、厚手の白いタイツを履いているからぱんつは見えないと思うんでス。
わたスのぱんつならいくらでも見せてあげられるのに、マヤ様は偶然ちらりと見えるのがお好きなんだそうでス。
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勉強会は一息ついて、ティータイムでス。
そのままお庭で頂くんでス。とても優雅でスね。
わたスはお昼に作った卵たっぷりのカスティラを持って来まスた。
お茶はパトリシア様が入れてくださいまス。
何でも、フェルナンドさん仕込みでとても美味しいんでスよ。
皆さん、わたスが作ったカスティラをとても美味スいと喜んでくれて、お菓子にうるさいパトリシア様とカタリーナ様もとても満足されたようで良かったでス。
何よりマヤ様が笑顔で美味スいと喜んでくださって、感激して少ス涙が出てスまいまスた。
それから続けて勉強会を夕方前までやったら、今日スることはこれで終わりでス。
今日は幸いに魔物は街のどこにもやってこなかったようで、平和な一日になりまスた。
部屋に戻ろうとしたら、マヤ様にこっそり呼び止められました。
今晩、部屋に来て欲スいんでスって。きゃー、やったぁ!
私は興奮スてしまい、自分の部屋に戻ったら一人でスてスまいまスた。
お風呂はそんなに広くないので、後がつかえているからビビアナちゃんと一緒に入りまス。
お互いの背中を流スたり、洗いっこスて楽しいお風呂でス。
今晩はマヤ様と楽スい夜を過ごすので、特に綺麗に洗いまスた。
マヤ様は匂いを嗅ぐのがお好きなようで、わたスの匂いはどうなのか気になりまス。
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お風呂から上がったら夕食です。
マルシアさんたちは後で食べるので、私たち二人と、スサナさん、エルミラさんと四人で先に食べます。
今日はすごく豪華! 牛テールの煮込み、アヒージョ、コロッケ、チョリソー(スペイン風ソーセージ)が並んでいまス。
使用人向けのまかない料理がこんなにすごくていいんでしょうか。
私はお酒を飲みませんが、スサナさんとエルミラさんはビールを飲んでいます。
二人ともお酒に弱いのですぐ酔ってしまい、スサナさんはわたスに絡んでくるので困りまス。
そういうときはマヤ様から聞いた話で、わざとエッチな話をスると免疫がないようで、黙り込んでスまいまス。
二人とも酔っていてそのことは後で忘れているようでスが、ビビアナちゃんもお酒を飲まないので、わたスのほっぺたをペロペロしてきたりしてからかいまス。
食事が終わるともう寝るだけでス。
わたスの部屋で、マヤさんのお部屋に行くための準備をしまス。
化粧はスなくてもいいみたいなので、ヘアセットはきちんとしまス。
でもアマリア様にスて頂いたようにはなかなか上手くいきません。
香水もつけなくていいそうで、わたスの身体の匂いが好きなんだそうでス。
恥ずかスいのか喜んでいいのか、わかりません。
今晩の下着は黒のレースで、ぱんつはマヤ様のお好きなTバックです。
わたス自身はTバックだとお尻が変な感じがスるので、フルバックがいいんでス。
上着はパジャマで……
まだ時間が早いのでスが、ワクワクドキドキしながら待つとまた一人でスて下着を汚スてスまうので、魔法書を読みながら時間を潰しまス。
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とうとう時間になってスまいまスた。
こっそりとマヤ様のお部屋へ行きまス。
ノックをして、マヤ様がニコニコとして出迎えてくれまスた。
ああ、もうすぐ滅茶苦茶にスてください。
でもマヤ様はお優スいので、ベッドの上に座って少しお話をスてから、ゆっくりと肩を抱いてキスをスてくれまスた。
とろとろの甘いキス。意識が飛んでスまいそうです。
それから、マヤ様に、いっぱい、いっぱい、いっぱい、愛スてもらえまスた。
やっぱり若い男の子はいい匂い……
加齢臭がするおじさんとは違いまス。
終わってもわたスは物足りず、また一人で始めてしまいまスた。
マヤ様はじっと観察するようにわたスを見つめてくるので、余計に興奮しまス。
満足スたら、マヤ様の胸に抱かれながらおやすみスまス。
こんなに幸せスぎていいんでしょうか。