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第三百八十一話 ルナちゃんとの思い出作り

 ※小説家になろう版は、過激な表現を抑えてあります。ストーリーにおいては重要な回です。

 王宮へ初めて来た時からいつも使っていた、女王の寝室の近くにある部屋。

 前のよう、お風呂でルナちゃんに身体を洗ってもらおうと二人でバスルームへ向かうところだが――

 ソファーがあるリビングにて私の後にルナちゃんが回り込み、彼女に後ろを見ないでと言われそのまま服と下着を脱がされ全裸になった。

 いつもならルナちゃんは白いキャミソールとカボチャパンツの姿で洗ってくれるはずなのだが、後ろから抱きつかれた感触はどう考えても生肌の胸だと思う。

 まだ後ろを見てはいけないらしく、彼女がどういう姿になっているのか確認出来ないでいる。

 もしかしたら下は履いているかも知れないし……

 期待が膨らむ、分身君も膨らむ。


「後ろを向かないで、そのまま前へ進んでお風呂へ行きましょう」

「ああ、うん」


 ルナちゃんに押されるように、バスルームへ向かう。

 どうせ洗ってもらうときは全身が私に見られてしまうのに、そういう()らしプレイなのか?

 そうこうしているうちに、床に置いてある木製の小さな椅子に座らされる。

 この部屋のバスルームは何故か日本のラブホテルにあるような造りで、広々としてシャワーも湯船もばっちり整っている。

 違うのは、私が座っている木製の椅子がスケベイスでないことぐらいだ。


「目を(つむ)ってて下さいね。シャワーでお湯を掛けますから」

「うん――」


 今度は目を瞑るのか……

 薄ら目を開けたい気持ちもあるけれど、楽しみは取っておこう。


 ――バシャァァァァァァァ


 程良い暖かさのお湯が身体に掛かっている。

 水圧は緩めで、丁寧に、丁寧に……

 ううっ…… 視界が見えないと余計に妄想が膨らんでしまう。

 目を開けたらルナちゃんのたわわな生おっぱいが見えるはず……


「マヤ様…… 大きくなってます」

「おおおっ この状況で大きくならない方が変だってばっ」

「フフフッ」


 ルナちゃんばかり私を見てズルいよな。

 以前から着替えやお風呂でそうだったけれど、それでも従者には手を出すまいと心に決めていた。

 ルナちゃんが私に好感を持っているのは知っている。

 たぶん押し倒しても彼女は私を受け入れてくれるだろう。

 ジュリアさんやシルビアさん、エリカさんらと相手をせず、ルナちゃん一人だけを恋愛対象にしていたらそうしていたに違いない。

 だが彼女がどうしても従者を辞めたいというまでずっと付き合っていくつもりだし、絶対に辞めて欲しくないから、彼女の気持ちを優先にゆっくり待っていた。

 今の彼女の心境、これで手を出さなかったら据え膳食わぬは男の恥という言葉通りのところまで来ているのではないか。


「もうちょっと待ってて下さいね。今、石鹸(せっけん)を着けますから」

「うん」


 シャコシャコと音がする。

 石鹸から泡立てているようだ。

 そして私の全身に泡を塗りたくっている。

 あうううっ ルナちゃんの手がヌルヌルと私の肌を滑ってくすぐったく気持ち良い。

 これじゃ日本の特殊公衆浴場そのものだよな。

 あああっ 元気になった分身君まで泡に包まれているようだ。

 ひいいっ そんなに棒をゴシゴシしないでぇ!

 そうだ、何か違うことを考えよう!

 ――エロエロエッサイム! 我は求め訴えたり!

 いやいや違う!


「あああのっ! そこは、そのくらいまでにしてくれるかな」

「ごっ ごめんなさい。そんなにデリケートだとは思わなくて……」


 もう少しで暴発しそうだった。

 慣れていないのだから仕方ないが……

 今まで相手した中で男の身体に慣れているのは、ジュリアさん、モニカちゃん、女王ぐらいなものだからな。

 とくに女王は絶妙な加減で、暴発寸前から収めての繰り返しを私が何も言わずにやってのけているから、最後のスッキリ爽快感が半端ない。

 などと考え事をしている内に、ルナちゃんの手が私から離れていた。

 何かシャコシャコと音はしているので、自分の身体に泡を着けているのかも知れない。

 そろそろ目を開けたいのだが。


「――マヤ様、目を開けても良いですよ」

「うん……」


 ゆっくり目を開くと、身体が泡まみれのルナちゃんがいた。

 おっぱいも下半身も都合良く泡で隠れているが、どう見ても何か身に着けている様子では無かった。

 彼女は腹を(くく)って、とうとう私の前で全裸になってしまったのか……


「裸…… だね。ハハハ……」

「恥ずかしいですから、急にはちょっと…… えへへ」


 何という天然焦らしプレイなのか。

 でも数分後には全て私に晒してしまうわけだが、ルナちゃんなりの心構えなのか。

 ううんっ 可愛いっ


「今度は私に洗わせてくれるかな?」

「えっ? でも主人にそんなことをさせては……」

「今は主人も従者も関係ないさ。ただの男と女、ルナちゃんの思い出のために――」

「――はい」


 ルナちゃんは静かに頷き、私と入れ替えで椅子に座る。

 最初は後ろから背中を両手の平で回すように洗う。

 手の平で洗うのは肌を傷つけないので、良いことなんだぞ。


「ひゃうっ くすぐったいですぅ」

「まだまだこれからだよ。フフフッ」


 くすぐったいのは最初だけで慣れてくると彼女は気持ち良さそうにしていた。

 だんだん泡が落ちてきて、お尻の割れ目が見えてくる。

 やや大きめで丸みのあるお尻。私が大好きなお尻の形だ。

 ルナちゃんはルナちゃんで、前の落ちてくる泡を再び泡で隠そうとしている。

 何ともいじらしいではないか。


「じゃあ、次は前を向いてね」

「――はっ はい」


 彼女に前を向いてもらうと、泡が半分以上落ちかけていて胸のポッチまでほぼ見えていた。

 下の方はまだ泡でよく見えない。

 ふくよかな胸に小さめなポッチが可愛らしい。

 そんな胸を私は両手の平で胸の下から支えるようにゆっくりとマッサージをする。

 手の平がポッチに擦れると、ルナちゃんは小さく声を上げる。


 もう受け入れる覚悟は出来てるようだ。

 さっきまで目を開けて起立していた私の分身君をガン見していたのに、今は目を瞑っている。

 彼女自身の心境か身体に何か変化があったようだ。

 びっくりさせないようにそのまま、脚から腕も手の平を使って洗う。

 最後に残ったのが、下腹部から下。

 もう泡がほとんど落ちてしまい、ルナちゃんの黒い髪の毛と同じ色の物がはっきり見える。

 意外に広範囲で濃かった。


「立ち上がって…… くれるかな?」

「は…… はい」


 ルナちゃんは目を開けて言うとおりに、恐る恐る立ち上がる。

 座っている私の目の前に、ルナちゃんの森がある。


「ここ、洗うからね」

「はい……」


 私は下腹部からそっと泡立てた手の平で小刻みに、丁寧に洗う。

 そして森をシャコシャコとシャンプー。

 指に絡みつくほど長い。

 元々薄い人を除けば、お手入れしているのはモニカちゃんぐらいしかいなかった。


「少し脚を広げて…… 最後にここを綺麗にしようね」

「はい……」


 いつの間にかまた目を瞑ったルナちゃんは両脚を少しだけ広げると、私は泡立てた右手をそっとその間に入れた。

 その瞬間、ルナちゃんがブルッと身体を振るわす。

 彼女がバランスを崩して倒れないよう左腕で腰を抱いて、優しく、右手の指の腹で洗ってあげる。

 抵抗は一切無い。


 声を上げないように我慢しているが、だんだんと息が上がってきていた。

 慣れないことをされて、あまりやり過ぎるとショックを受けるかも知れないのでこのくらいにしておく。


「大丈夫?」

「はい…… モニカちゃんに、男の人に触られるとこうなるよって教わったことがあったので……」

「そ、そうだったのか……」


 うへぇっ モニカちゃん、もしかして私とのことを喋ってないだろうなあ?

 特別に秘密にしているわけではないが、どこか後ろめたいのでずっと黙っていた。

 彼女から性知識をいろいろ得て覚悟を決めたのか、変な知識を入れられてなければ良いが。


「泡を流したら、お風呂へ入ろうか」

「はい……」


 お互いの身体にお湯を掛け流し、泡をすっかり落とす。

 ルナちゃんの、南国人種らしい褐色の肌色はツルツルと照明に反射し光っており、美しい。

 私が最初に湯船へ浸かり、それからルナちゃんが入って彼女を後ろから抱きかかえるような体勢になった。

 私の右手が自然とルナちゃんの左胸を掴む。

 ぽにゅぽにゅと柔らかく、掴みやすい。


「何だか不思議です……」

「うん、どうして?」

「今ここにいるのが、まるで私じゃないみたいな感覚ですね……」

「夢みたいに?」

「夢…… とはちょっと違うのかな。何だろう。私ってこんなことをしているんだって現実が…… 言葉で表せませんね。アハハッ」

「それ、わかるよ。ずっと一緒だったのに、今日になってルナちゃんとこんなことをしているんだって私も思っているよ。でも、とても嬉しい」

「そうですっ 私もそうなんですよっ うふふっ」


 そんな話をしながら湯船で温まり、お風呂から上がってタオルでお互いに身体を拭きあった。


「ルナちゃん…… ベッド、行こうか」

「はい……」


 私の問いにルナちゃんはコクリと頷き、彼女の肩を抱いて裸のままベッドへ向かった。

 高そうなシーツに()()がつかないよう、お風呂から持って来た使っていないタオルを予め敷いておく。

 ベッドの上で、二人して正座をした。

 三つ指を立てて―― というわけじゃないが、これから致す挨拶みたいなことをする。


「じゃあ、ルナちゃん。二人で一生の思い出を作ろうね」

「はい…… 私、マヤ様に身も心も全て捧げます。一生お仕えさせて下さい」

「ううん、一生はダメだよ」

「ど、どうしてですか? 私ではお役に立てませんかっ!?」

「ルナちゃんは、将来私と結婚するからだよ」

「け、結婚……」


 ルナちゃんは一生給仕か、(めかけ)として仕えようと考えていたようだ。

 私はルナちゃんにそうあって欲しくない。

 こんなシチュエーションだけれど、私はここでプロポーズすることに決めた。

 結婚という言葉を聞いて、ルナちゃんはキョトンとしている。


「そうだよ」

「私…… マヤ様と結婚して良いんですか?」

「うん。私と結婚して、幸せに暮らそう」

「は…… はい…… ううっ ひっく…… うぇぇぇん……」


 私からのプロポーズを受けて、ルナちゃんは涙をポロポロ流して泣いてしまった。

 私はルナちゃんが泣き止んで落ち着くまで抱きしめた。

 彼女が密かに私に対して思いがあったのはわかっていた。

 アーテルシアが放った魔物によって家族を亡くした同情というわけではないが、この子を幸せにしてあげたいという気持ちが私は以前からあり、結果として結婚という道を選んだ。

 こんな健気な子と出会うことが出来て、サリ様には強く感謝したい。


「落ち着いた?」

「――はい」

「じゃあ改めて、今日は二人で思い出を作ろう」

「――お願いします」


 ルナちゃんはそう言い、ベッドに寝転んだ。

 私はルナちゃんの両脚を広げ、割って入って優しくキスをした。



(モニカ視点)


 さてと、食事の準備が出来たからマヤ様の部屋まで呼びに来たんだけれど……

 ルナと二人でどうしてるんだろ。うっひひひっ

 ドアノックをしてみる。


 ――コンコン


 うーん、しばらく待ってても反応が無い……

 二人とも部屋にいるはずなんだけれどなあ。

 カチャ―― ありゃ、ドアが開いちゃった。鍵が掛かってない。やっぱりいるんだ。

 入ってみよーっと。


『――』


 え? 変な声がする。この声は…… ルナ?

 何か様子が変だけれど……

 マヤ様はどうしたの?


『――……』

『――!』


 マヤ様の声も。ここっ この声…… まさかまさかっ!?

 あたしは壁の部屋の入り口から奥へ進んで、壁の陰から部屋の中をそっと覗いてみた。


 ――ひえっ!? がっ がっ がっ 本当に頑張ってるううううううっ!!

 ベッドの上でルナがっ マヤ様が後ろから!

 あばばばばばばばばばっ!? 冗談半分で言ったのにっ

 あたしは床にへたり込んで座った。

 ルナってアレはまだって言ってたのに、とうとうマヤ様と!?

 あいやっ あたしもマヤ様とそういうことをしてるんだけれど、客観的に見るとすんごいことをやってるな…… あわわわわっ

 いつもの子供みたいだったルナがあんな顔であんな声を出してるなんて、何かショックだよ……

 どうしよう。マヤ様よりもルナと顔を合わせるのが恥ずかしいよ……


 ――ドキドキドキドキッ

 ああっ もう五分経ったのかな。まだ終わりそうに無い……

 こっそり出て、また来よう…… 三十分…… いや、一時間後かなあ……

 料理冷めちゃうけれど、魔法調理師のおっちゃんに温め直してもらうしかないや。

 あのおっちゃん、やってくれるけれど面倒臭がってすぐ文句言うからイヤなんだよなあ。



(マヤ視点)


 敷いていたタオルには、少しだけ()()が着いていた。

 ゆっくり優しく進めたので、ルナちゃんはあまり痛がる様子が無かった。

 ベッドの上で二人抱きしめ合い、寝転んでいるわけではないがピロートーク。


「お風呂での話、やっぱり不思議な感覚でしたね。私、マヤ様とこんなことをしているんだって。うふふっ」

「ルナちゃんと一つになれたよ。嬉しかった……」

「私もです」


 そう言うとルナちゃんから私へ、濃厚で積極的なキスをしてくる。

 また一人の女の子を、責任持って幸せにしてあげなくてはならない。


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