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第三百四十六話 展望浴場でふにょふにょぷりんぷりん

 ジャグジー風呂はヴェロニカとエルミラさんが使っていて、しばらく出そうにない。

 私にいじってくる人たちを避けてお風呂へ入りたいが――

 あれ? そういえばビビアナが見当たらない。

 だいたいジュリアさんとコンビなのに、さっきは彼女一人だった。

 もう先に上がっちゃったのかな?

 ルイスさんの奥さんたちがそこで湯に浸かってる。

 あ、四人しか居ない。

 アナちゃんとプリシラちゃんが居ない。

 二人も上がったのかな。

 アナちゃんのヌード…… 見たかったなあ。

 いやいや、そんな下心だけの目的みたいでいかんな。


「あら、マヤ様。どうかされましたか?」


 筆頭嫁兼、執事のアブリルさんが声を掛けてきた。

 彼女は足だけ湯に浸け、(へり)に座って休んでいるが何も隠さず堂々としている。

 ジュルッとヨダレが出そうなエロい身体。

 背が高くスタイル抜群で、大人のオーラを醸し出しており何となく私の方が恐縮してしまう。

 このお姉様に抱かれてみたい気分だ。


「ああ、猫娘の連れが見当たらなくて、もう上がってしまったのかなって」

「――あの子なら、アナたちと一緒に外の展望風呂へ入っていくのを見かけましたよ。ほら、あのガラス戸の向こうにあるんです」

「展望風呂なんてあったんですか! それは知らなかったです」

「前回は開けてなかったのでご案内出来ませんでしたが、海が一望できて良いですよ。是非お入りになって下さい」

「ありがとうございます! それでは――」


 へぇー 外にもお風呂があるなんて知らなかった。

 アプリルさんに言われるように、確かにガラスのドアがひっそりとある。

 ちょっと目立たないので気づかなかったなあ。

 早速入ってみた。


 ――おお。一見、屋外プールみたいだ。

 さすがに日本みたいな岩風呂じゃないよな。

 大浴場みたいに広くないが、詰めば十人くらいは余裕だろう

 展望風呂へ入った私の目の前、浴槽の(へり)にビビアナがだらしなく寝そべっていた。

 当然全裸のおっぱい丸出しだが、股間だけは一応尻尾で隠している。

 ああいう尻尾の使い方もあるんだな。


「ああ、マヤさんだニャ。ここはお空が見えて気持ち良いニャー」


 塀の上で休んでいる猫のようだ。

 時間的にもう夕方で、空が赤くなっている。

 確かに綺麗だ。


「ジュリアさんが一人でいたけれど、誘わなかったのか?」

()()()がたまたま一人でいるときに、そこのプリシラに誘われてそのまま付いて行ったニャ。そっかー、ジュリアも誘えば良かったニャー」

「今日はジュリアさん先に上がったみたいだし、明日は誘ってあげなよ」

「そうするニャー」


 何も考えずフラフラと付いて行くのはビビアナらしいよ。

 プリシラちゃんも入ってるのか!

 どこにいるのか……

 キョロキョロと見渡すと、プールサイド――ではないが浴槽から出た左側の隅で二つのお尻が見える!

 小さなお尻はプリシラちゃん、大きなお尻はアナちゃん!?

 なんて美味しそうな生の桃尻なんだ!

 は、挟まれてみたい!

 おっと、また危ない妄想をするところだった。

 彼女らは柵にもたれて何かを見ているようだ。

 そこへ行ってみる。


「ああ、どうもー お邪魔します」

「キャッ マヤさん!?」


 アナちゃんがびっくりする。

 うーん…… やっぱり私を男と意識しているのか?


「マヤさん、今ちょうど夕日が沈むところで、見ていたんだよ」

「おおっ!? 確かに綺麗だねえ!」


 プリシラちゃんがそう言う。

 今まさに、西へ沈もうとしている陽の下が水平線につくところだ。

 ビビアナ、寝そべってる場合じゃないぞ。


「おーいビビアナ! 夕日が沈むところが綺麗だからこっち来いよー!」


「!? あーい!」


 ビビアナはまるで子供のように駆けてこちらへやってくる。

 股間も隠さず本当の丸出しで、胸がぼいんぼいんと揺れていた。


「ニャふっと」

「おほっ」


 ビビアナが後ろへ抱きつき、ぽにゅんと胸の柔らかみが背中に当たる。

 うへへー 二人だけだったらこのままイチャイチャしたいところ。


「へぇぇぇっ 二人は仲が良いんだねえ」

「マヤさんは将来あてしの旦那になるニャっ」

「あっ そうか。マヤさんは男だったもんね。あ……」


 それを気づいて小さな胸をサッと隠すプリシラちゃんが可愛い。

 というか十七歳にしては倫理的にギリギリマズい身体だ。

 隠していない股間が…… わっ アイミと同じ!


「マヤさんは立派な女だニャー 恥ずかしがることはないニャー」


 などと言いながら、ビビアナは後ろから私の胸を揉みまくる。

 揉むならもっと優しく揉めええ!

 プリシラちゃんとアナちゃんは苦笑い。


「おおおおい何してくれるんだ! そんなことより夕日を見ようよ!」

「ああそうだったニャー ニャふふっ」


 ビビアナは(わる)びれないで、今度は横から私の腕にしがみ付く。

 ふっ 腕に当たるおっぱいが気持ち良いじゃないか。


「あっ! 太陽(ソルラ)が海に沈み始めたよ!」

「綺麗だニャー」

「毎日こんな景色が見られるなんて、贅沢だねえ」

「あっはっはっ いつも見ているわけじゃないけれどね。私たちも久しぶりだよ」

「そういえばプリシラちゃんと一緒に見るのはいつ以来かしらね。うふふっ」


 おおっ! プリシラちゃんとアナちゃんの裸体がオレンジ色に照らされ、美しい!

 凹凸の少ない体型のプリシラちゃんでも影で立体感があるように見えるのだから不思議だ。

 アナちゃんなら尚のこと。

 私としては太陽(ソルラ)より女の子の裸体の方が気になるよなあ。

 三人とも夕陽が徐々に沈むのを見ることに夢中で、私が彼女らを見ていることに気づかない。

 しかし、仕切りがスカスカの柵しか無いなんて……

 砂浜からは手前の崖で辛うじて死角になっているけれど、海から船に乗って望遠鏡で見ていたら四人のヌードショーになってしまう。

 幸い近くに船はいないようだ。


「ああっ もう沈んでしまうニャー」


 ビビアナは私にべったりしたままそう言う。

 夕陽は頭のてっぺんをキラリとさせて、完全に見えなくなってしまった。

 その瞬間は、まるで指輪の宝石のように――


「綺麗だったですね。さあ皆さん、もう一度お風呂に入りましょう!」

「「「はーい!」」」


 その感じ…… そうか、アナちゃんは孤児院の先生だもんな。

 思わず子供になったつもりで乗せられてしまった。

 その先生は今、私の正面で丸裸!

 十七歳のFカップ、痩せすぎず太りすぎずフニッとした体型は非の打ち所が無い。

 私も堂々と丸裸なので、二人とももう私が男だというのは意識していないようだ。

 初めてルイスさんの屋敷へ来たときには私が男の状態で六人の奥さんとも一緒に大浴場へ入ったけれど、あまり裸をじっくり見たという感じじゃなかったなあ。

 奥さんたちはルイスさんの身体を洗うのに忙しかったし、私はエリカさんにべったりと風俗まがいのプレイをさせられていたからね。(第四十四話参照)


「マヤさんはスタイル良いよなあ。やっぱり運動しているから?」

「そんなことないよ。お尻が大きいから気にしてるし……」

「えー アナとお尻そっくりじゃん、ほらっ」

「あっ!?」


 プリシラちゃんが急に私の手を引っ張って、アナちゃんと並ばせられた。

 彼女は顔を赤くして、腕と腕がピトッとくっ付くぐらいの距離で。

 このまま、足が滑ったと言ってアナちゃんに抱きついてみたいー!


「あーホントだニャー 二人ともそっくりニャー」


 ビビアナが後ろから覗き込むように言う。

 ちょっと恥ずかしい。脚を閉じてるから見えないと思うが……

 そんなに似ているのか?

 今度自分のお尻を鏡でじっくり見て、アナちゃんのお尻を思い出そう。うへへ

 あ、今晩エリカさんがやってくれる性転換魔法で、もう見られなくなるのか……

 短い間だったけれど寂しくなってきたな。


「クンクン―― こっちもクンクン――」

「んんっ!?」

「キャッ!?」

「ありゃりゃ!?」


 ビビアナが私とアナちゃんのお尻の匂いを嗅いでいる。

 しかもお尻の割れ目にかなり近い。

 耳族にそんな習性があったのか?


「大丈夫ニャー 二人ともイイ匂いだニャー ニャふふっ」

「そんなことしてどうするんだよっ」

「――」

「そうか! 聞いたことがあるぞ! 耳族はお尻の匂いを嗅いで健康状態を確かめるんだっけ?」

「その通りだニャー でも女だけニャ」


 プリシラちゃんが理由を思い出したようで、ビビアナが肯定する。

 女だけということは、やっぱりソコか……

 アナちゃんをクンクンしてみたいいぃぃぃぃぃ!!

 おっと――

 トイレの時に時々、水属性魔法で水を当てて綺麗にしているつもりだけれど、自分で匂いを嗅げないから臭くないのがわかってまあ良かった。

 もし臭かったらビビアナは床を転げ回るかも知れん。


「やれやれ。急にそんなことするからびっくりしたよ。アナさん、恥ずかしくて黙っちゃったじゃないか」

「あー ごめんニャー」

「い、いえ……」


 相変わらず(わる)びれないビビアナ。

 アナちゃんは徐々に気を取り戻している様子だが――

 ここは私から積極的に。


「さあもう、ちょっとお湯に浸かってからお風呂上がろう」

「は、はい」

「そうだねー」

「うニャー」


 私はアナちゃんの腕を組んで一緒にお湯に浸かる。

 そう、お湯の中でもべったりと。

 ビビアナは一人で猫カキして泳いでる。

 取りあえず視線には気を付けねば……

 と言いつつどうしてもおっぱいに目が行ってしまう。

 なんて綺麗で可愛いサクランボ――

 ルイスさんが羨ましい。

 ――すると、プリシラちゃんも隣にやって来て二人に挟まれる。

 Bカップだけれど、それはそれで可愛くて綺麗な胸だ。


「ねえねえ、マヤさんのおっぱい触ってもいいかなあ?」

「えっ?」


 プリシラちゃんが突然そんなことを言うからびっくりした。

 身近にもっとすごいおっぱいがあるというのに、私ので良いのか?


「あ、あの…… プリシラちゃん、失礼よ」

「ああ、別に構わないから」

「そうこなくっちゃ! んじゃ……」


 プリシラちゃんはなんと私に(また)がって、正面から両手で私のおっぱいを揉んだ。

 彼女が立ち上がって(また)がった瞬間、股間の奥まで見えてしまった。

 まるで少女のような…… しゅ、しゅごいものを見ちゃった……

 ありがとう! サリ様は最高のラッキースケベ神だ!


「へぇー アナよりちょっと硬いかな。モミモミ―― ほうほう。でも張りがあって垂れにくいのは良いよな」

「お、おう……」


 触るって言ってたのに、思いっきり揉んでるなあ。

 プリシラちゃんは、やっぱりアナちゃんのを触ってるんだ。

 アナちゃんは恥ずかしげな顔をしながらも、チラチラッとこちらの様子を見ている。

 彼女もムッツリの()があるということか。

 私のおっぱいは意に反して、勝手にビンビンと気持ちよくなっていた。

 お湯の温かさも相まって……


「あ…… はぁぁ……」


 思わず声が出てしまった。

 プリシラちゃんがドキッとした様子で、びっくりしたみたいで手を止めた。


「あっ ああ、ごめんよ。やり過ぎたっ」

「ま、まあ良いけれど……」

「でもこういうのって浮気になるのかな? マヤさんて男だし」

「う、浮気!?」


 プリシラちゃんは私に跨がったままそう言うと、アナちゃんがまたビックリして頭が爆発する。

 私がたまたま女の身体になっているだけで、心が男でしかも下心ありありだからな。

 日本では、同性同士の不倫は夫婦関係に支障をきたした場合、不貞行為と裁判でみなされたそうだ。


「ルイスさんがもしこれを見て不快と思ったら、間違いなく浮気なんだろうけれど……」

「ああ、それだったら大丈夫かな。もしこの場にルイスがいたら、鼻血出して大喜びだろうね。あたしとアナがお風呂で洗いっこしてると、エッチな顔してジッと見てるんだよ」

「そ、そうなんだ……」


 ルイスさんもわたしと近いスケベなんだな。

 女性は大事にし、女性の美しさをじっくり観賞する。

 立場的にも奥さんたちの方が強そうだしなあ。

 ウチもそうだよ。

 パティは無論、積極的なのは女の子たちのほうだし。


「そういうことさっ」

「わっ!?」


 と、プリシラちゃんが言うと、ガシッと抱きついてきた。

 おっぱいは小さいけれど、若い女の子が抱きついてくるノリって良いよなあ。

 肌と肌の触れ合い…… プリシラちゃんと一気に仲良くなった気がする。


「むー……」


 アナちゃんはこっちを見て半泣き顔になっている。

 えっ? どゆこと?


「あー アナったら焼き餅焼いてるんだー」

「わ わたしも一緒にする!」

「ええっ!」


 アナちゃんが私とプリシラちゃんの間に割って入って抱きついてきた。

 うひょほほほほっ これは気持ち良い!

 ――ぽにゅん ぽにゅん

 アナちゃんのおっぱいがわたしのおっぱいに干渉し合う。

 二人の顔が接近して耳に吐息がぁぁぁぁっ あふんっ


「アナって、あたしのこと大好きなんだよ。初めてこのお屋敷へ来たときにいろいろ世話をしたら、仲良くなってねー」

「なるほど、そういうことかー」

「プリシラちゃん、恥ずかしいよぉ~」

「よしよし、いい子いい子」


 プリシラちゃんがアナちゃんの頭をナデナデして、アナちゃんはほっこり顔。

 アナちゃんのほうがお姉さん風だと思っていたのに、意外だったなあ。

 そこへ、バシャバシャと泳いでいたビビアナが、私たちの様子を見てピクンと反応する。

 ああ…… どうなるのか想像出来てしまうよ。


「ああっ あてしも混ぜるニャー!」


 ビビアナも混ざり、逆向きの押しくら饅頭のようになってしまう。

 大きなおっぱいが六玉!

 そのおっぱい饅頭がプリシラちゃんの小さなおっぱいに襲いかかる!


「うっひゃああああ!! ふにょふにょぼいんぼいん! 新感覚だあああ!!」


 私よりもプリシラちゃんのほうが喜んでいるみたいだ。

 私もイケナイハーレム遊びをしている感覚になり、長生きしてみるもんだなあと思った。

 あいや、一回死んじゃったけれどね。

 ――チャンチャン 今回はこのオチでした。


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