第三百二十六話 セクシー水着を着てもらう
お昼までにガルベス家からエスカランテ家へ戻る。
シルビアさんとミカンちゃんとは月に二、三度会えるかどうかだから、少ない滞在時間は家族優先にしたい。
レイナちゃんたちと会うのはまたの機会だ。
モニカちゃんたちは女王の訪問時にじっくり会うことが出来る。
いつかシルビアさんとミカンちゃんもラガのビーチへ連れて行ってあげたい。
昼食を頂いて、午後はエスカランテ家でのんびり過ごした。
何もしないでいられる時間って、贅沢だなあ。
今日もミカンちゃんはご機嫌良く、あまり泣かなかった。
お昼寝の後に、私とミカンちゃんだけで庭を散歩。
私と娘の二人きり…… デートかな。むふふっ
絶対シルビアさん似の美人になるだろう。
そのうち、パパと結婚するーなんて言うかも知れないけれど、二十年後はどこかへお嫁に行っているかも知れないなあ。
寂しい……
「ウウウッ ウギャァァァァ!!」
「あやややっ どしたのミカンちゃん!?」
突然ミカンちゃんが大声で泣き出す。
なんだろう。しばらくあやしてみるが泣き止まない……
もしや…… クンクン
やっぱりウンチかー お尻が気持ち悪いもんねえ。
さて、部屋へ帰っておむつを替えるか……
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今日もエスカランテ家で夕食を御馳走になり、しばらく子爵夫妻と歓談をした後に部屋へ戻り、ミカンちゃんを寝かせた。
その後は夫婦肉欲の時間!
昨日と違い時間たっぷりだ。
ミカンちゃんを起こさないように行うのは大変だけれど、シルビアさんが口を押さえながら我慢している顔がそそる。
「お肌がスベスベ。胸も張りがあるし、若いっていいですねえ」
と、シルビアさんが私の胸を擦りながら言う。
女王と同じようなこと言ってんな。
この若い身体はサリ様の賜物で、私が転生する前のくたびれた身体になるまであと三十年かかる。
三十年なんてあっという間だったので、今のこの身体でしっかり楽しむとしよう。
今晩は私の方が攻めで、シルビアさんは五回の大昇天。
私は二回だった。
正直言うと女の身体で行うのが楽しいし気持ちよさ数倍だけれど、他に女同士で楽しめるのは女王とモニカちゃん、エルミラさん、ヴェロニカ、エリカさん……
おや、けっこういるな…… でも真性の百合はいない。
多くが結婚願望がある子たちだから、女に戻らないと私から離れていってしまいそうだ。
何としてもエリカさんには頑張ってもらわないと。
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名残惜しいが、翌朝は朝食を頂いてから帰途へ。
このままマカレーナのラウテンバッハへ飛び、整備のために飛行機を引き渡した。
終わるまで十日はかかるのでその間の移動は魔法で飛んで動くしかないが、飛行機を使わないで良いようにスケジュールが組んである。
「じゃあオイゲンさん、テオドールさん、よろしくお願いします!」
「任せてくれ! 陛下が乗っている飛行機が落ちたら、ワシらの首が飛ぶからなっ ガハハハハッ」
頼もしいラウテンバッハ工場の二人。
彼らの技術は大変素晴らしく、今まで整備不良で墜落しそうなことにはなったことがない。
それに、私が思い出した適当な設計図でよくもこのような立派な飛行機が作れたのだから、感服する。
さて、お昼前にマカレーナのガルシア侯爵邸へ行き、アマリアさんに水着の試作品を渡すことにした。
アマリアさんの部屋には彼女一人しか居なかった。
カルロス君は最近から幼稚園へ通いだしたらしい。
「アマリアさん、王都のアリアドナサルダから水着の試作品を貰ってきたんですが、見てみますか?」
「もう用意はしてたんだけれど…… そうね、せっかくだから見てみようかしら」
私は試作品の三着目をアマリアさんに掲げて見せた。
色は黒。ブラは肩紐が無いストラップレスタイプで、フロントはリボンが結んであるデザイン。
ビキニショーツは、ヒモパンのローライズ。
「うーん…… 若い子向けじゃない?」
「いいえ、アマリアさん向けです! むしろ今着るべきですよ!」
「そうなの? あなたが言うのなら…… 試着してみるわ。上着を脱ぐの、手伝って下さる?」
「あっ…… 私がですか?」
「何言ってるの。私の裸なんてマッサージで何回も見てるんだし、あなた今は女なんだから気にすることは無いわ」
「は…… はぁ。では、失礼します」
アマリアさんが言うことはもっともだが、周りの女性の中ではもっともダイナマイトボディで年の割に肌が瑞々しく柔らかい。
美魔女にしても、あまりに刺激が強すぎるのだ。
見ているだけで吸い込まれそうになるが、それこそ彼女の前世がサッキュバスだったのではないかと。
私はワンピースのドレスを脱がすと、上下黒のランジェリーが現れた。
ああ、これ。私がデザインしたやつだ。
レースをふんだんにあしらい、ちょっと透けてそうな感じ。
アマリアさん、黒が好きだなー 似合いすぎるからいいけれど。
果たして自分が楽しむためなのか、ガルシア侯爵を誘いたいのか、恐らく前者の目的が強いだろう。
「下着も脱がせてちょうだい」
「はい……」
侯爵夫人だからといって、下着を脱がすのは子爵である私がやることなのだろうか。
あいや、単に私の反応を楽しんでいるのか、私を楽しませているだけか。
彼女の顔を見たらニヤニヤしているので、間違いない。
黒ブラを外すと、ド迫力オパーイがドデデンと登場。
香水の香りの他にほんのりと肌の匂いがしてむしゃぶりつきたくなるけれど、ここは我慢我慢……
そして、おパンティを脱がす。
前からじゃ私の方が恥ずかしくなってくるので、後ろから……
むほぉぉぉ!! わかっていたけれど、後ろでも大迫力のお尻が!
見えちゃいけないものが見えている。
このまま顔を割れ目に挟んでやりたいが、さすがに今は怒られる。
「フガフガ…… では水着のショーツを……」
「うふふっ 楽しそうね」
「――」
私も紐パンを履くのはあまり得意じゃないのだが、まず片方の紐を結んでから履いてもらって、それからもう片方の結んで調整する。
うむ、バッチリだ。
アンダーヘアの処理もしてあるから覗いて見えることもない。
「ブラを着けるので、両手からこれを通して下さい」
「わかったわ」
伸縮性がありホックは省略しているので、被せるだけである。
まずアンダーバストに合わせてからブラのカップを持ち上げる。
バストをカップにホールドさせるため、アマリアさんの胸を私の手で直接ぐんにょり変形させて収めることが出来た。
「まあ、ぴったりね」
「激しい運動や水泳しなければ滅多なことでズレませんよ」
「プライベートビーチなんでしょ? ズレてもいいわ」
「そ、そうですか……」
アマリアさんは姿見の前でぐるっと回りながら自分の姿をじっくり観察し、微笑んだ。
「気に入ったわ。これも使うことにします」
「ありがとうございます」
「あなたはもう気に入った水着を決めたの?」
「はい、別の試作品を」
「じゃあ私に見せなさい。その箱に持って来てるんでしょう?」
「もうお店で試着したので……」
「私が見たいの。さっ 服を脱ぎましょう」
「ああ…… はい」
アマリアさんは水着姿のまま、私がスーツの上着のボタンを外し終わったらすぐに引っ剥がす。
ズボンも私がベルトを外したらすぐに下ろされる。
シャツも同じように……
どうなってんだ?
アマリアさんがやや興奮気味なのだが、女の身体に興味があるのか?
今までそういう感じではなかったけれど、たまたま機会が無かっただけなのか。
私の、今日の下着はグレーのスポブラと、スポーツ用Tバック。
「ふぅーん、あなたそういうの履くのね。女の下着は大好きなのに、自分で履くのは地味なのね」
「まあ、いざという時の戦闘用に……」
「そうね。でも今はせっかく女になっているんだから、この機会に楽しみなさい」
「何着かはセクシーなランジェリーを持ってますよ。アマリアさんがさっき着ていたジャンジェリーの白いのとか」
「えー、見てみたいわあ」
「ああ、とりあえず今は水着で……」
私は自分でさっさとブラを外し、ぱんつもすぐに下ろして全裸になった。
女同士でもやっぱり恥ずかしいなあ……
アマリアさん、めちゃくちゃ私の胸と股間とお尻を見てるし。
さっさと水着を着よう。
こんなことなら箱ごと持って来ずに一枚だけ持ってくれば良かったかな。
――うーん、最初のはワンピースだけれどやっぱり超ハイレグで鼠径部が際どい。
ジュリアさんあたりが履いてくれそうだけれど。
あ、間違いなくハミ出ちゃうな。
もう一枚のハーフバックビキニ……
ローライズではないけれど小さなヒラヒラがついてて、コーラルピンクの可愛いやつ。
これをテーブルに置いてある箱から取り出す。
私に似合うのだろうか。
ハーフバックのショーツを履こうとしたら……
「待ちなさい。そのまま……」
「え? はい……」
「テーブルに手をついて」
「――はい」
なんてエッチなポーズをさせられてるんだ。
アマリアさんは私の後へしゃがみ、グイッとお尻の割れ目を拡げてしまった。
「ひいっ!?」
「なるほど…… 女の子そのものね。魔女の魔法に興味があったけれど、どういう理屈でこんなことが出来るのか検討がつかないわ。それにとても綺麗に造られている……」
「あ、あの…… とても恥ずかしいのですが……」
「次は前よ」
聞いちゃいねえええっ
これはもう断ってもいいのか?
アマリアさんにはお世話になりすぎているので、素直に言うことを聞いて身体が動いてしまう私。
前を向いて後ろのテーブルに手をつく。
さっきみたいに、前を拡げられてしまった……
「前もすごいわ。あの長いのがどうしてこうなるのかしら」
「ああ…… すぐに変化するんじゃなくて、一晩かかりましたよ。寝てる間にお腹周りやその辺がもぞもぞぐにゅぐにゅする感覚がありましたけれど」
「そうなの…… その性転換魔法をエリカは解読していくのね。私ではもう追いつかないわ……」
アマリアさん自身も高位の魔法使いだけれど、エリカさんはずっと高みへ登ってしまった。
嫉妬ではなさそうだが、自分からは遠い場所に行った寂しさを感じだ。
しかもエリカさん、人間やめて魔族の身体になっちゃったし。
「ありがとう。さっ 水着姿を見せてちょうだい」
「――はい」
私はコーラルピンクの水着を着て、アマリアさんに披露した。
姿見に映った自身を見て、ちょっと可愛いかも? と思ってしまう。
ふふん―― 鏡の中の自分とイチャイチャしてみたい。
「まあ素敵。マヤさん可愛いわ。肌もスベスベだったし、若いっていいわねえ」
「あ…… ありがとうございます…… 私はこれを着ます」
ああ…… 聞いたような言葉をここでも。
女性は歳を取ったらよほど肌が気になるのだろう。
「それじゃあ、続きをしましょう」
「続き?」
「こっちへいらっしゃい」
――結果、ご奉仕させられました。
まだお昼前なのに、ベッドの上で……
アマリアさんから女への攻めは出来ないと言われ、私のお口サービス。
その代わり、おっぱいとおしりに顔を挟んでモフモフさせてらった。
うひょー