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誕生!!

 六話目です。


 よろしくお願いいたしますm(_ _)m


 虹色の光に包まれている七海、だが不思議と恐怖は覚え無かった。

 逆に何か優しいものに包まれている様な安心感、そうまるで母の胎内にいるかの様に……


「げど……一体これは……なんなのかしら?」


 そっと手を差し出してみる。

 

 差し出した手のひらに、虹色の粒子が集まり出した。手のひらから胴体、足、頭、全身を虹色の粒子が駆け巡る!


 その時! 七海の頭の中で優しい声が響く!


(さあ、唱えなさい。貴方には分かるはず。本当の貴方になるのです)


 何処かで聞いた事のある優しい声。


 けど……唱える? 何を? 


 困惑する七海……しかし……


「わ、私……この光景…………知ってる!」


 七海の頭に閃いた光景、そう! あの七海が愛してやまない【マジカル☆マリリン】の変身シーンに酷似しているのだ!


「もしかして……もしかして……私マリリンになれるの!?」


 思わずゾクリと震える七海。

 更に頭の中で(唱えなさい)と声がする。

 ゴクリ生唾を飲み込む七海、その白い喉元が僅かに揺れた。


「よし! 唱えるわよ……本当に唱えるわよ!」


 震える声で右腕を上げ、手のひらを上に向ける。【マジカル☆マリリン】の変身ポーズだ!


「マジカル☆パワー、レインボーシャイン! 悪を打ち払う力を私に! マジカル☆ロジカル☆プルルルるん! マジカルう〜、アクション!」


 左手は腰に、上げていた右腕を全面に押し出し、左足を少し持ち上げ、片足立ちになる。


 すると……それまで着用していた学園の制服が薄ら消えて行き、下着姿になってしまう!


 こ、これ……大丈夫よね? 皆には見えてないはず! マリリンでも変身シーンは一度黒い影になっていたもの! 皆には黒い影しか映っていないはす!


 確かに皆には黒い影しか見えていない。


 だが……だが! 七海のあの豊満なスタイルが、そのまま黒い影として映し出されているのだ!!


 タラり鼻血を流す男子学生がチラホラ……


 それはさて置き、下着姿になった七海を包む虹色の光は更に輝き、何やら形を作って行く。


 七海の上半身を包む虹色の光はみるみる変化し、少し丈の短い白いセーラ服に! 胸元はピンクのスカーフが揺れている。


 下半身を包む虹色の光も変化! 膝上十センチ位か? 短めの紺色のプリーツスカートに、白いニーハイ。足元は黒いローファーに変わる!


 自身の姿に驚く七海、そっと目元に手を添える。

 

 マスクだ!!


 今、七海には確認する事は出来ないが、七海は確信していた。


 この目覆うマスク、胸元のスカーフと同じピンク色々をしているはず!!


 そしてその右手には……


 白とピンクで螺旋状に装飾された柄に、先端部分には虹色に輝く星型の宝石が! 柄の下部にも小さな宝石が輝いている。


 こ、これって……マジカル☆ステッキ!!!


 まじまじ右手に持つマジカル☆ステッキを見つめる七海。


 すると突然、七海を包む虹色の光が七海の身体に吸収されて行く!

 それは一瞬! シュンっと音がし、七海の視界が晴れた。


 七海の視線の先には、目をこれでもかと見開き、固まっているタキシード姿のオジサン。


 えっと……確かユビゲイル男爵だったっけ?

 なんか手のひらから光の玉で攻撃してたわよね! 多分あれは魔法! と、言う事は……


「貴方……悪漢ね!」


 ポカーンと目を丸くし七海を見つめるユビゲイル男爵。

 そのユビゲイル男爵にマジカルステッキを向け、七海は名乗りを上げた!


「私はマリリン! マジカル☆マリリン!!」


 今この時、マジカル☆マリリン誕生の瞬間であった。


 

「マジカルぅ〜」と少し語尾を伸ばし、頭上に上げていた右腕をゆっくり体の前まで降ろしてきます。

 左脚を持ち上げ膝を少し内にいれて「アクション!」

「アクション!」は少し早口でネイティブ気味に発音するのがキモ!

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