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危険な前兆……

 とりあえず説明回です。


 ご意見、ご感想お待ちしておりますm(_ _)m

「私はマリリン! マジカル☆マリリン!!」


 ヘッドホンから流れる声、その声に……


「キャーー!! マリリンっ!!」


 ベッドの中で布団を頭から被り、タブレットを鷲掴みにしながら絶叫する少女……本城七海ほんじょうななみである……

 学園での彼女とは別人と思える程、頬をだらしなく緩ませ目尻も極限まで下がっている……


 彼女は幼い頃からのアニオタで、ここ最近この【 マジカル☆マリリン⠀】にどっぷりハマっていたのだ。


 マジカル☆マリリンとは……、所謂いわゆる魔法少女モノである。




 人間の住む世界とは別に魔法国というのが並行に存在している。その魔法国が悪の組織により乗っ取られてしまう。

 悪の組織は魔法国だけでは収まらす、人間の世界をも我が物としようと人間の世界に数々の刺客を送り込んだのだ!


 しかし、人間の世界には魔法国から幼い頃に逃れ、ひっそり人間として暮らすマリリンがいた!!


 彼女は幼い頃の記憶はあまり無い。三歳の時に魔法国の王であった父とその后であった母に人間の世界に逃されていたのだ。


 悪の組織からの攻撃にこれ以上の抵抗は無理と判断した王は、魔法の才能溢れる我が子を逃す為、あるアイテムと共に人間の世界に送り出したのだ!


 魔法国の祭壇にて三歳の幼い娘を抱きしめる王とその妃。


「マリリンよ、この魔法国はいずれ終焉を迎えるであろう……、だがお前だけは生き延びて欲しい! そして何れその力が目覚めし時、その力で魔法国を再び!!」


「これはね、私達の力の全てを込めて作らせた魔法のステッキなの。今からコレを貴方の魔力と融合させます。イザと言うときはコレを使って彼奴から逃れなさい! 彼処の世界まで追っては来ないとはおもいますが……」


 后が取り出したステッキ、先端部分は星型の宝石が付いており虹色に輝いている。恐らくこの部分に王と后の力が込められているのだろう。

 柄の部分は白とピンクで螺旋状に装飾され、柄の部分にも何やら宝石が取り付けられている。


 王と后が呪文を唱え始めた。


 魔法のステッキはキラキラと輝きだし、その形が徐々に崩れ始める。

 虹色の粒子と化したステッキが幼いマリリンの身体の中に入って行く!


「我が子マリリンよ! さあゆくが良い!!」


「ああ、マリリン……出来ればこのステッキを使わずに済む人生を貴方が歩んでいける事を母は願っております」


 別れの言葉と共に人間の世界に送り出されるマリリン。




 このシーンで七海は枕を濡らし、切なさから三日程学園を休んだという……


 そんなこんなで人間界に送り込まれたマリリンと魔法国から攻め込んで来た刺客との戦闘になるのだが、七海がもっともハマったのはマリリンのコスチュームであった。


 中学生設定のマリリンのコスチュームは白いセーラ服をベースにしているのだが、少し動けばおへそが見えそうな丈の上着、紺色のプリーツスカートもかなり短めで太もも所か、見えちゃ行けない所まで見えそうである……

 それに白い膝までを覆うニーハイソックスに足元は黒のローファーだ。顔はピンクの目だけを覆うマスク。


 よくコミケ等でコスプレお姉さんが着てそうなソレである……そんなコスチュームだか……


「可愛い!!!」


 もう絶叫である……ってか目がイッちゃってます……


 恐らくこのアニメの主人公マリリンのスタイルだからこそ、こんなコスチュームでもいやらしく見えないのであろう。

 しかも顔を隠す為のマスクも目を覆う程度で、普通に考えたら正体バレバレである。

 だがそこはアニメ補正……見えちゃイケナイモノは見えないし、誰もマリリンの正体に気が付かない……


 そんな事は全く気にしない七海。


 布団の中で更に絶叫を繰り返す!


「マリリン☆フラーーシュっ!!」


 七海至福の時間であった……


「可愛いわよねえ、私もこんなコスチューム着てみたい!!」


 ウットリ目を細める七海であるが……もしこのコスチュームを七海が着れば……公正わいせつ罪で捕まるかもしれない……と言うのも着痩せする彼女だが、十六にしてその体型は……もう少女のものとは言えなくなっていたのだ!!


 同世代の女子と比べ二回り程も成長を見せる胸部、それとは裏腹に折れてしまいそうなウエスト、魅力的に突き出た臀部からは張りのある柔らかそうな太ももが……しかし膝から下には驚く程ほっそりしている……


 こんな体型の持ち主があのコスチュームを!?


 七海は知らない……その七海のスタイルの良さに気づいた男子から生唾を飲み込みなら見つめられている事に!! 女子からは羨望の眼差しを受け、中には嫌がらせをしようと企む女子までも!! その女子から守る為の男子有志による親衛隊までもが結成されている事に!!


 やめろ七海! 気づくんだ! 男子生徒の鼻血で学園が真っ赤に染まるぞ!!


 だがこの後、本当に学園が男子学生の鼻血で真っ赤に染まってしまうのであった……


 

 




 

 真っ赤に染まる(((((´°ω°`*))))))

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