さあ、話そう。
「・・・ねえ。」
そう君が私に声をかける。
『どうした、少年くん。』
私はそう聞き返す。
少しの沈黙が流れた後、君は再びしゃべり始めた。
「君は、これでいいの?こんな状況でも、幸せ?」
”今は、幸せ?”とよく君に聞かれていたのを、最近のことでもあるけれど、昔にあった出来事のようにふと、思い出した。
『幸せだよ。』
普段ならば、理由も君に伝えるのだけど、今の私にはそれですら出来ない。
「・・・何故なら今、私は生きているから、って?」
君は普段の私の真似をした。理由もあっている。さすが君だ。今までのように、頭を撫でて、褒めてあげたい。
でも、それをする前に君に言わなければならないことがある。
『惜しいね。正確には”今も”だよ。』
再びの沈黙。でも、沈黙には慣れっこだからむしろ心地良い気がしなくもない。
「・・・本当にいいの?」
君の顔が、今までに見たことないほどゆがんでいる。私はあえてそれにふれないようにすることにした。
質問の意図は、たとえ主語がなくてもわかる。だから、私はこう答えた。
『私にそれは必要ないんだ。最初からずっと。』
「・・・そう。」
3回目の沈黙。その時間は、私にとってきっと幸せだろう。大切な君との思い出を、思い出すことができるから。
名残惜しいけれど、もうここまでのようだ。さあ、もう時間だ。少年くん。と君に伝える。
『私の話を聞いてくれる?少年くん。』
君は頷き、うん。と言った。
だから私は、口をゆっくりと開いて、
『私の人生は、途中まで幸せなどなかったんだ。』
と話し始めた。
読者の皆様へ
この小説を読んでくれたこと、とてもうれしく思っています。
そんな私についてのお話なんですが、定期的に、そして投稿すること自体を”必ず”するということをできないということを申し訳ないのですがわかってもらいたいんです。
それは、私が受験生であるからという理由と、少し飽きっぽいという理由と、精神的にも難しい状況が出てくるかもしれないからです。
つまり、これは自己満足のためなものなんです。
それでも、読んでくれるのであれば、この様な(初心)者ですがよろしくお願いします!