剥こう
少女が三人、サイドテーブルくらいのテーブルに何かを乗せて、囲むようにして並んでいた。
「これで剥こうよ」
ナイフを手にした少女はそれを何かにあてて、皮を綺麗に剥こうとする。けれどもナイフは果肉となる部分を深々と切ってしまい、思うようにナイフを進められません。
それを見ていた二人は、燃える炎に興味を持って手で触れたくなるような衝動に駆られ、ワンピースを着た少女が小さな手でナイフの柄を持って強引に引き受けると、皮にナイフを優しくあて、ミカンのように向けるようにした。
二人のそれの手柄を奪うようにして、青い目の女の子は一番最初に何かを剥き始め、慌てて二人はそれにしがみつくように剥き始める。
まるで果物を剥くようにして、丁寧に一本いっぽん、髪の毛を引き抜いた生首を。