弱虫な僕
初投稿です!ぐだぐだな駄文ですがよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ
人の第一印象は顔で決まると言う。まぁそうだろうな僕だってそう思う。怖そうな先輩がいたら近寄らないだろうし、可愛い人がいたらお近づきになりたいと思うだろう。じゃあ実際に喋ってみたりしてその人の本性が分かったらどうだろうか?怖そうな先輩が実は後輩思いの優しく男らしい人だったら、可愛い人が実は男を騙して遊んでる悪女だったらとその人の本性を知って意外だと思ったり、幻滅したりする事もあるだろう。ではここで一つの例えをしよう。周りからはイケメン(本人はそこまで思っていない)と言われ、クールだの影があってカッコイイ等と言われている奴が実はただの弱気な少年だったらどんな扱いを受けるだろうか?
答えはこうである。
「おい!城戸ォテメェ調子のってんじゃねーぞ!!」
僕の名前は城戸 涼也この春から高校に通い始めた15歳だ。そんな僕がなんでキレられているかと言うと・・・
「テメェ!また桐谷さんと一緒に昼飯食ってたってなァ」
僕の幼馴染みの女子、桐谷 麗華についてだ。正直に言うと僕の幼馴染みは凄い、容姿端麗であり秀才でもあり運動神経抜群と来たものだそんな女子がモテないわけがなく彼女に思いを寄せる奴は多いそして今現在僕に絡んできている彼獅子峰 竜牙(なんとも強そうな名前だな……)もその1人なのだろう。
「そもそもテメェみたいな顔だけしか取り柄がねぇやつが桐谷さんと一緒にいるのがおこがましいんだよっ」
そんなこと言われてもどうしようもないと思う・・・そもそも僕は自分から麗華と一緒にいる訳ではないのだ。ただ麗華が幼馴染みだからと言う理由で一緒に行動しようと言ってくるだけだ。まぁちゃんと断る事が出来ない僕も悪いんだけどね……
「さっきからダンマリだな、なんとか言ってみろよ弱虫城戸君よ!!」
「ヒッ・・・!?」
「おいおいビビリ過ぎじゃねーの城戸君よぉ、やっぱお前は弱虫城戸君だなっ」
ギャーッハッハッハッ!と教室に響き渡るように笑った。
彼は最初は僕のことを睨んでくるだけだったのだが、僕が実は弱虫だと知ると麗華となにかある度に僕に絡んでくるようになってきた。別に僕はクラスでいじめられている訳では無い。クラスメイトとは比較的良好な関係だし親友とも呼べる奴はいる。じゃあなんで誰も助けないのかと言うと以前止めようとしてくれた女子がいたのだが獅子峰はそれが気に入らなかったらしくその女子に暴力を振ったんだ。幸いなコトに大きなケガにはならなかったものの、またこう言う事が起きて欲しくないと思い僕はクラスの皆に手は出さないでくれと言っておいた。親友はそれに反対したが僕が必死で宥めたおかげでなんとか了承してくれた。まぁ1人だけ全く聞いてくれない奴もいるんだがね……
「だからダンマリしてんじゃねーよ!!」
そう言って獅子峰が僕の胸ぐらを掴んだ。それと同時に教室の後ろのドアが開いた。獅子峰はそちらに目を向けると……
「き、桐谷さん……」
そこには僕の幼馴染みの桐谷 麗華が居た。
「獅子峰君あなた涼也に何してんの?」
麗華は明らかに怒っていた。
「い、いや違うんですよ桐谷さん。俺はコイツが桐谷さんにしつこく付き纏っていてそれを注意してただけなんですよ……」
「涼也は別に付き纏ってなんかないわ、私が居たいから居るだけよ」
麗華は冷静に言った。
「で、ですがそんな弱虫なんかと一緒に居なくても……」
「私が誰と居ようと別に私の勝手でしょう。わざわざ獅子峰君にどうこう言われる筋合いはないわ」
「………………」
獅子峰は返す言葉が見当たらないようだ
「これで分かったかしら。もうこれにこりて涼也に絡まないでくれるかしら」
獅子峰は僕のことをキッと睨んでいって自分の席に戻っていった。
「涼也大丈夫?なんともない?」
「ああ、助かったよ麗華。でも前にも言った通り手を出さなくても大丈夫だよ」
「大丈夫よ!涼也は私が守ってあげるから」
麗華は嬉しそうにそう言った。僕は幼馴染みに守ってあげると言われる自分の事が情けないと思った。
すると5時限目のチャイムがなり担任が教室に入ってきたその時教室の床に巨大な魔法陣らしきものが現れた。
「え?なにこれ?」 「うおっ!?なんだこれ?」 「え?なにが起こるの!?」
クラス中はパニックの嵐と化したそんな中担任は皆に落ち着いてもらおうと声をあげた瞬間クラス30人とその担任が光に包まれて姿を消した。
感想、アドバイス等どしどし待ってます。