1通の手紙
アパートの壁からのすきま風で目が覚める。このアパートは築60年ほど、リフォームもされていないので崩壊寸前だ。高校生の俺がなんでこんなボロアパートに一人で住んでいるのか。そう、それは借金を作って逃げた親父のせいだった。そのせいで母さんと俺は家を追い出され、このボロアパートにたどり着いた。母さんは必死に借金の返済をした。
「お金なんてなくても幸せに生きていけるのよ」
母さんはいつもそう言っていた。その結果、母さんは亡くなった。過労だった。結局俺は国と都の支援によってなんとか生きている。
幸せに生きていける?
そんなの嘘だ。世の中は金が無ければまともに生きていけない。金さえあれば俺だって幸せは生活ができる。
そう、金さえあれば・・・
そんな俺の生活を変えたのは、一通の手紙だった。
カタンッ
穴の空いたポストになにか物が入れられた音がした。また借金の取立て書かと思って見てみたら、真っ黒な手紙が入っていた。
『こんにちは、仲木拓磨さん。あなたは今お金に困ってはいませんか?同封してあるお金はあなたにお渡しします。さらに欲しい場合は・・・・・・・・・へご連絡を。』
一万円札が入っていた。宗教や闇金にしては金がかかり過ぎてる。試してみるか・・・。そう思い、書いてある電話番号へかけてみることにしたのだ。これが恐ろしい人狼ゲームの始まりだとは知らずに。
ちょっと気分で書いてみました。
更新期間はまちまちになるかなと思います。
次話は2週間後です!
自分はファンタジーもので
「よくあるファンタジーモノ」
というものを書いています。ネーミングセンスはアレですが、よかったらよろしくお願いします。