見いだされた光
書いてみたら以外とのりのりでしたが後でなおすんだよなぁorz
誤字脱字などありましたらおしえていただければさいわいです。
翌日、朝日が差し込むなか鳥の鳴き声や朝早い職の者達の活動する音が聞こえだす。さながら街が目覚めるかのように。
そんな喧騒のなか本作の主人公沙毅はというと…
がっつり睡眠を貪っていた。
結局沙毅が起きたのは昼前になりようやく冬眠から覚めた熊のごとく起き出した
「…もう昼過ぎかよ。寝過ぎたな」
そんな事をぼやきつつ沙毅は部屋を出て宿の食堂へと階段をおりて行く
この宿「野犬の寝床」というのだがギルドが初心者におすすめする程度には値段が安く、そのわりには質がいいとギルドの者なら1度は泊まる宿である。中には値段の割にいいというが、高位のギルド員は後輩に部屋を空けなければならないという暗黙の了解もある。
ちなみに食堂は開放されており、宿泊客でなくとも食べれるため、値段も手頃なのに旨いとありよく近所の人々や部屋を空けた高位冒険者もくる事が日常茶飯事である。
沙毅はテーブルにつき、近寄ってきた食堂の者にルームキーを見せる。泊まり客の場合食事は1日2回朝昼晩の中から選択し食べることができ、寝坊癖のある沙毅にとっては都合がよかった。
「さて、今日はとりあえず依頼を受けなきゃならないんだが何受けるべきか」
そう考えていると本日の昼飯が運ばれてくる。
内容は魔物の肉がごろごろ入ったシチューにパン、そしてトマトのような物とチーズのサラダである。
「ま、とりあえず喰うか」
ちなみにパンは食べ放題、シチューもたいして高くない追加料金を払えばおかわり可能である。
「ん?見た目はクリームシチューだったけど味はデミグラスっぽい。ま、旨いからいいか」
やはり地球と似ていても中身は別物らしい。
「相変わらず黒パンは硬くて安心していいのか…でも懐かしいからいいか」
とシチューに黒パンを浸しながら今日の予定を頭の中で考える。
結局沙毅が食べ終わったのはそれから一時間後であり、昼辺りなら空いてるだろうとギルドへ向かう。
「さてさて、なんか楽な依頼はないかなっと」
掲示板を見ると様々な依頼が貼ってある。
庭の草刈りから強力な魔物の素材、変わり種では恋文を代わりに届けて欲しいなど多種多様な依頼がある。
「ふむ…こいつにするか」
1枚の依頼書を外すと登録した時の受付嬢の所へ持っていく。
「あ~昨日ぶりですね~」
「どもども、これをお願いします」
すると何処か気の抜けていた受付嬢の雰囲気が一気に代わる。
「こちらの依頼は今の貴方には依頼達成は不可能、最悪死にいたると考えております」
「受けられるか受けられないかで言えばどっちですか?」
受付嬢は沙毅を睨みつけるように見ると
「…わかりました、依頼は受注いたします。期限は5ヵ月になります。」
ため息をつきつつ依頼を受け付けた。
「これで受付は完了です。せいぜい諦めて帰ってきてください。」
と沙毅をまるで自殺しに行く者を見るような目でみながら言った。
「ありがとうございます。せいぜい生きて帰って来ます。」
受付嬢の声を背に沙毅は目的地に向かっていった。
「ふむ…目的地はだいたい3日ぐらいかかるのか、往復で1週間はかかるな」
四ヶ月後、受付嬢が沙毅のことなどとっくに忘れている頃、それは帰ってきた。
血まみれの衣服を纏いギルドから借りていったマジックポーチと黒塗りの鞘に入った日本刀を腰に提げ、右の頬に十字傷をつけギルドの扉を堂々とくぐる。
それは沙毅だった。沙毅は依頼を受注した受付嬢のもとへ行く。
受付嬢は受付嬢で沙毅の事など忘れており、他も空いているのに何故ここへくるかわからなかった。
だがそれも沙毅がカウンターの上にマジックポーチを置くまでだった。
その瞬間受付嬢は鋭い雰囲気を纏い、沙毅を睨むように観察する。
「お久しぶりです。よく生きて逃げて来れましたね。」
「…」
沙毅は無言でマジックポーチを見ろと目で促すと受付嬢は呆れつつそれを確認した瞬間、空気が凍りついた。
「…どこでこれを?」
ドスの効いた声で受付嬢は沙毅に質問をする。
沙毅は沙毅で「依頼書に書いてあっただろ」となかば挑発するように言う。
受付嬢はここに勤めて長くはないが本部でも一線を張れるほどの有能者である。故に有能であったがゆえにこれは本物だと理解していた。
それが…ギルドが魔物につけるランクの中でも比較的高いランクである災厄級魔物…ニブルヘイムだと言うことを…
「依頼書にあった場所で依頼書どうりに事をなしたら駄目なのか?」
そういうと報酬金は後払いで構わないとだけ言い残しギルドを後にする。
まだ沙毅は最低限の力のみを手に入れたに過ぎない。
お読みいただきありがとうございます。
なんだか我ながらなに書いてるんだこれ状態です(´・ω・`)
次話よりストーリーなど練り直して出直してきます(´・ω・`)