最終話、マイクラ!!
あの日、
2300年1月1日のあの日からはや14年の年月が流れた、
マイズル市は同年の4月23日に岡部建設グループが建てた"壁"の解体工事が完工、
再び外界と触れ合うことが出来るようになった、
勿論、ハルナのサイドカー3台はその当時、地元の警察が取り上げ、
交番にてその任務を全うしていた、
現在はハルナも大人になったので帰ってくるかと思いきや、
ハルナ自身現在は第零部隊の空母『鳳翔』に所属しており、
完璧に警察が使用して良いと言っていた、
その為か、この交番は一部では観光名所となっている
ちなみにこの前ハタヤさんから届いた絵葉書と共に同封されていた写真には愛機の『九六〇式多用途艦上戦闘機』の隣に満面の笑みで写っていた
現地のパイロットと合同で海賊狩りなどの職務をこなしているようだ、
現地では『鬼教官』、『じゃじゃ馬』などの名前で親しまれていたりするのは別の話だ、
北村さんは相変わらずチート兵器の開発に尽力なさっており、
カイオンジ総理は相変わらず野党の野次に悩まされている、
第021航空艦隊もマイズルの母港を拠点に牽制のために活動中
ムギシマさんもヤマモト総長の計らいで山本さん、サクラさんから成る特殊任務諜報部隊『忍者』に編入されて、
現在は機密情報なので少ししか喋れないが、
『アマゾン川』流域周辺にて活動中だそうです、
岡部建設グループのトップスリーのオカベ総社長、タカハタ第一秘書、ムラキ第二秘書は、
人体実験や人権侵害など様々な罪に問われ、死刑が確定している、
岡部建設グループは現在は解体され、様々な分野の専門企業としての新たな一歩をきっている、
ヒシイ元総長は実刑判決の懲役80年を言い渡されている
マジキナ艦長はまだまだ波音の艦長を務めており、
最近はワープ実験に携わっている、
え?俺は今何処に居るかって?
それは......
マサユキ「艦長、時間です」
波音の参謀をやっている、
マジキナ「あぁ、行こうか」
そして、今年2314年、
人類はまた新たな一歩を踏み出した
マジキナ「ネメシス派遣艦隊、発進!!」
太陽系外縁天体の向こう、
オールトの雲のギリギリ手前にて、
第二の太陽系が発見された、
参加艦艇はアメリカより『ユナイテッド・ステーツ』『モンタナ』
イギリスより『クイーン・エリザベス』
日本からは『波音』『扶桑』
その他の国合同で『カラー・ファンタジー』、
の合計6隻の宇宙艦が派遣されることとなった、
地球にある全ての宇宙艦が出払うことになるのだ、
マジキナ「縮退炉起動せよ、」
ハルカ『了解、縮退炉起動します』
オペレーター「炉内の重力値上昇を確認、圧力安定、重力線集束による重力波観測、」
マサユキ「今日も順調ですね」
マジキナ「そろそろ来るぞ、気を付けろよ?」
マサユキ「失敗は最初の頃だけで十分ですよ」
オペレーター「特異点出現に伴い、衝撃波が発生します、衝撃備え、五、四、三、二、一、」
マジキナ「ックゥ~!、これは毎回言うけど慣れないな!」
マサユキ「慣れるも何も、よく艦体が持ち堪えてくれましたですよ」
オペレーター「事象の地平面の出現を確認、シュヴァルツシルト面の精製が開始します」
マジキナ「そろそろこの艦の縮退炉も、扶桑のような『三型』に換えたらどうだ?」
マサユキ「あれは新型ですよ、それに、直ぐに造れるような物ではありませんよ」
オペレーター「人工降着円盤精製開始、エネルギーサルベージ開始」
マジキナ「まさかなぁ、子供の頃に夢見ていたエンジンが実現するとはなぁ」
マサユキ「縮退炉のことですか?」
マジキナ「ちなみに、縮退炉の英訳はな~んだ?」
マサユキ「...分かりません、」
マジキナ「ブラックホールエンジンだよ、豆知識だから覚えておけ」
オペレーター「推進エンジンへのエネルギー充填開始、残り5秒で臨界点到達予定、」
マサユキ「いよいよですね、」
マジキナ「俺たち地球人の誇りを常に持って、行動するように」
オペレーター「推進エンジン臨界点突破、セカンドフィールドドライブは関連機器が故障のため、エネルギー前方集束によるワームホール成形を開始します、目的地予想到達時刻は現時点より50分後となっております」
マジキナ「セカンドフィールドドライブ航法機器がまた故障か、そっちの方が早く着くんだけどなぁ」
マサユキ「デリケートなので仕方ありませんよ、」
オペレ-ター「各艦の到着予想時間は『ユナイテッド・ステーツ』が56分、『モンタナ』が48分、『クイーン・エリザベス』が58分、『扶桑』が37分、『カラー・ファンタジー』が52分の予想となっております、地球時間のグリニッジ天文台午後8:30より一斉ワープを開始します、」
マサユキ「あと7分、」
マジキナ「さぁ、人類の大きな一歩を、見届けよう」
マサユキ「えぇ」
オペレーター「ワープ、開始」
人類は、
大きな一歩を踏み出した、
外宇宙との外交という、大きな大きな一歩である、
ちなみに、
ハルカは相変わらず、縮退炉が収まっているエンジンルームからはたまにしか出てこない、
そのハルカは波音の艦魂と最近よく喋っている、
もう友達になったのか...
そして翌年の2315年、
ネメシス太陽系との交流がスタート、
お互いに切磋琢磨でその技術を磨き上げる技術者たちや、
商店街の主婦の間に溶け込んだり、
子供たちと戯れたり、
地球の各地を回ったり、
初めて交渉の場に立った時は侵略と勘違いされたりしたけれど、
今では立派にいろんな同盟や規定が締結されたりしている、
そうそう、波音はその後、宙賊対応のため、単装旋回魚雷発射管を3つ増設され、艦砲には62口径76mm単装速射砲2基が増設され、
実験機材であふれていた艦内は第一次改装で綺麗さっぱりと纏められた、
経験が深いマジキナ艦長のおかげか、宙賊の駆逐率が他の艦艇の成績の群を抜いている、
最近では、懸賞金がかけられたようで、奇襲される事が多くなった
宇宙での艦砲射撃の際は直接照準で撃てばいいので、結構地球の射撃よりは楽なのは確か、
魚雷はロシアの旧ソ連の開発した『VA-111 シクヴァル』の技術が応用されている、
弾頭も様々で、1㌧級のも有れば、威嚇用の100㎏級まで多種多様、
艦橋も一新され、潜水艦の司令塔のように素っ気無かった艦橋はむらさめ型護衛官のような艦橋に全方向三次元レーダーを搭載したような形になった
一時期は実験機材を搬入しすぎて戦艦扶桑の様な危なっかしい艦橋になったことがある、
最後に、
もし、俺たちが、あの日、ハルカを助けなかったら、
あの日、ハルカを見つけていなかったら、
今のような未来は無かっただろう、
人生は常に二分の一の選択で成り立っている、
行くか行かないか、やるかやらないか、...などなど。
だってその先に未来が、必ず有るのだから
宛て、ヤマモト総長や俺の人生を変えてくれた人たちへ
追伸、
『やはり宙賊はウザいです。』
作者:いよぉ~おぉッ!!ポンッ!!
二人:完結~!!!
作者:最後の最後の最終話をまさかの徹夜で投稿、
マサユキ:昨日の間に6話目が仕上がらなかったからでしょ、
ハルナ:そうだそうだー(棒読み)
作者:眠たいなぁ、でもこの後直ぐに大和企画が控えてるんだよ...
マサユキ:大和企画のほうは?
作者:恐らく98.26%の割合で長編化する恐れありなので、本当の本当の短編で書きます
ハルナ:で、何処まで決まったの?
作者:う~ん、やっぱ座敷わらしが未だ仕上がってないからな、宇宙艦隊は大体仕上がったけど、
マサユキ:長編化する場合はどうするんだ?
作者:流石に他の先生方のキャラクターをそのまま使うと著作権があるからな、キャラクターは新たに考え直す、
ハルナ:矢川艦隊のようになるのか?
作者:特別陸戦隊は長編化したら作るつもりです、
マサユキ:まぁ、とりあえず、今言えることが
ハルナ:ね~、
二人:頑張って!!
作者:何て優しんだキミたちは!!(シクシク)
ハルナ:湿っぽいの嫌いなんだけど
マサユキ:うん、同感、
作者:うん、ごめんごめん、では、
二人:今までご愛読、有難う御座いました!!
作者:これで、本当に本当の完結です、今まで有難う御座いました!!
全員:Have a nice day!!!!!