第二話、始動
某所、
???「行方不明だと?探せ、何としても探し出せ!」
????「分かって居ります、我々は既に全力を挙げ捜索中で御座います」
???「そもそも、何故?誰一人として気付かなかった!!」
????「スパイの侵入を許してしまいまして、殆どの職員がそちらの対処に」
???「もういい、直ぐに場所を特定しろ、手段は選ばない」
????「は、了解しました、七号の使用許可を」
???「ほれ、さっさと行け!!...クソッ!こんな時期にこんな出来事か、」
マイズル市、喫茶店『花』
カラーン、コローン、
???「いらっしゃーい」
マサユキ「あ、サクラ店長!!店貸し切っていいですか!?」
サクラ「ど、どうしたの?まさか!!」
マサユキ「ギクッ!」
サクラ「宝くじに当ったの!?」
ハルナ「ブッブー、残念違うよ~、」
サクラ「あ、ハルナさん、」
マサユキ「相談したいことがあるんです」
サクラ「その子でしょ?」
ハルナ「あったりー、この子だにゃ~」
サクラ「!!、あ、ごめん、着替えてくるから待ってて、ウメちゃん!店じまいよ」
マサユキ「とりあえず、こっちだ、」
???「あ、はい、」
ハルナ「ここのケーキは美味いにょ~」
某艦内、
????「なるほど、我々が先手を取ったな」
『現在彼女は私の店にいます』
????「少年の住所、もしくは少女の住所をもらえるとありがたい、俺が後で訪問するからな」
『分かりました、あの二人は共通して、瀬崎の海岸の見える飛鳥マンションに住んでいます、では、』
????「ついにかぁ」
???「あ、お出かけですか?」
????「おぉ、天城か、少しばかり出かけてくる」
天城「ヤマモト司令、くれぐれも、無茶なさらずに、赤城が...」
ヤマモト「分かってる、赤城を頼んだ」
ヴォォォォォォォン!!ヴォォォォォォォン!!
ヤマモト「何の警報だ!!」
水兵「衛星軌道に未確認移動物体!!落下します!!」
ヤマモト「最大望遠でメーンスクリーンに出せ!!」
水兵「映像受信!メーンスクリーン接続!!こ、これは、」
ざわざわ...
ヤマモト「岡部建設の人工衛星じゃないか!!」
水兵「な、七号衛星です」
ヤマモト「馬鹿な!!六号までのはずだぞ!!」
赤城「あった!!あったよ!!ヤマモトはん!!」
ヤマモト「結果は!?」
赤城「これやで、」
ヤマモト「......。なるほど、秘密裏な保険って訳か、ちょっと出かける」
喫茶店『花』
ハルナ「あれ、外が騒がしいような...」
マサユキ「いや、確実に騒がしい」
サクラ「不味いな~」
???「どうしたんですか?サクラさん、」
サクラ「ハルカちゃん良くぞ聞いてくれました!」
マサユキ「外の騒ぎにも関係あるのか?」
ハルナ「で、そのラジオ型盗聴通信器からは何って聞こえてきてるの?」
サクラ「ただのラジオです~」
ハルナ「...(ジー)」
サクラ「はい、盗聴通信器です...」
ハルカ「これ、よく出来ていますね」
サクラ「その言葉受け取っておくよ、さて、冗談抜きで今この町はヤバイ」
マサユキ「ヤバイのは元々三十年前からだろ」
サクラ「正体不明の人工衛星がこの町を直撃する」
三人「な!!!」
サクラ「だけど、この町からは非難も出来ないわ、」
マサユキ「じゃあ、どうするんだよ」
ハルナ「かっ飛ばせばいいじゃん、カキーンって」
サクラ「いやいや、野球じゃないですよ?」
ハルナ「かっこいいの方はさ、バカじゃなきゃ出来んて事、だから、かっこいい!!」
???「よぅ!!待たせたなぁ!」
サクラ「あ、ハタヤさん、」
マサユキ「無理矢理話すが変わったぞ...」
ハルナ「何だその眉毛...もっさりぶっとく男の魅力か?きっちりカットで女にモテモテか?」
ハタヤ「傷つくな...」
サクラ「もう店じまいです、何か手土産を持ってきていますか?」ニヤニヤ
ハタヤ「そうだな、突然かもしれないが、タイムリミットは二日間だけだ」
カラーン、コローン
サクラ「もうみ...」
ドンッ!!
某所、飛鳥マンション、
ヤマモト「もう、手が回ったのか」
目の前に広がるはマンションの焼け跡、
ヤマモト「何としても暴いてやるぞ、軍令部に岡部建設、波音計画のためにもな!!」
その目は、
上空のUAVに向けて、
恨みを込めて、睨み続けた
その手の中には、
常識で言えば、権力を使った身勝手な脅迫状が握られていた
ヤマモト「あいつらの目的は、一体何なんだ」
町は、
ゆっくりと夕暮れを迎えた、
作者:復元!!
二人:おめでとう(棒読み)
作者:では!!
二人:また次回!!
作者:ねぇ、冷たくない?