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エピローグ

 夕方、同窓会の会場に向けて再び蒼真が運転する車に乗せてもらう。

 助手席には綾香、そして運転席側の後部座席には結愛の姿もあった。女性二人はドレスに着替えていた。

 結愛に声をかけられる。

「今日の成人式、どうだった?」

「来て良かったなって心の底から思った。ありがとう」


「――誘ってもらえたのはもちろん嬉しいけど、なぜ当日の朝にわざわざ来てくれたのかなーという疑問は正直あった」

「やっぱりそこ思うよね。ここはまず、綾香と蒼真が答えるところかもね」

「うーん、そこは蒼真や結愛とも話し合ってた部分だけど、悠貴の性格を考えれば当日の朝に声かけるのが一番だと思った。他の人だったら絶対にやってなかった。前日や1週間前にせめて連絡先だけでも取るために家向かって、心境聞いたり準備期間設けるのがベストだったのかもしれない。私のわがままだね。ごめん」

「綾香が謝るところじゃないよ。俺は事前に声かけるべきだと最初提案していたけど、悠貴一人だけが成人式に行かない選択をした光景を見るのが怖くて、むしろ自分が促してしまった」

「そんな、二人が悪いだなんて全然思ってないよ。むしろ当日に誘ってくれたからこそ行けたと思ってるよ」

「あと私からも言うと、悠貴が連絡取れなくなるぎりぎりまで話聞いていたのを思い出して、小・中学校の周りの人と何かトラブルがあったわけではないのは確実だった。でもね、私たちは悠貴の家に行って連絡先聞く判断が結局最後の最後までできなくて、もう当日聞いてみようってなった」

「そこまで考えてくれてたんだね。ありがとう。朝、あの二人だけが声かけたのもなんとなく分かってきた」

「お、さすが大親友」


 四人を乗せた車は、同窓会のある会場へと走る――。



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