表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩、あるいは詞

生きて

作者: 志賀飛介

アーケード街

傘を閉じて歩く

人が歩く

人と歩く

自分以外はみんな景色

それでもいいと思った

世界には僕一人しかいないと思った

そんな気がした


小さい頃から言いようのない虚無感につきまとわれている

ちょうど今もそうだ


生きて 

ああ 生きて

それでも生きて

虚しいという気持ちに嘘はなくとも

今はただ生きて


いつの間にか止んだ

傘を閉じて歩く

僕が歩く

君と歩く

君だけは唯一人間だった

でも世界には人間しかいないと言った

君は言った


ふとしたときに感じるこの孤独感だけはどうしようもなかった

君といてもそうだ


生きて

ああ 生きて

それでも生きて

寂しいと言う気持ちに嘘はなくとも

今はただ生きて


君はただ一人の友達

だけど本当は違う

僕の友達は全部で三人

君と

それから虚無と孤独

君が二人で歩いている時

僕は四人で歩いていた

君の優しさも虚無には届かなかった

君の笑顔も孤独には勝てなかった

僕のせいだ

全部僕のせいだ

僕のせいで君は景色になる


ああ


生きて

ああ 生きて

それでも生きて

僕の目に君が映らなくなっても

君はずっと生きて


雨の日のアーケード街、待ち合わせをする僕と君。


っていうイメージですね。


いつもは内面ばかりを書く事が多いので、今回は背景に物語を匂わせてみました。こういうスタイルも好きです。




さいごに

小説『雨音と晴太のワンダーランド』は早ければ今日の夜に投稿出来ると思います。


先日のエッセイ、読んでくれた方、また感想や評価等下さった方、本当にありがとうございます。励みになりました。たまに、ああいう風に誰かを求めてしまうことがありますが、暖かい目で見守ってやって下さい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ