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若狭タモツと介助スーツ 第4話

 スーツの装着時と非装着時の動きの落差が大きいため、愛用者は入浴と就寝以外の時間のほとんどを、介助スーツをつけて過ごす例が目立った。

 場合によっては寝起きをスムーズにするために、ベッドの中ですら装着したまま生活する者もいた。

 時を同じくして、新しい精神疾患が社会問題化していた。

 それは新型老人性うつ病と巷では呼ばれ、若い頃に活動的であった人物が患う傾向がある。

 そう専門家は分析していた。

 少なからぬ数の老人が新型老人性うつ病を発症しており、医療機関はその治療に追われていた。

 その病気を発症した老人は、日中は無気力な状態に陥った。

 介助スーツのおかげで日常生活に支障はなかったが、皆、死んだ魚のごとく、生気のない目をしていた。

 やがてとある研究者が衝撃的な論文を発表した。

『新型老人性うつ病発症と人格移植型介助スーツ使用に関する一考察』という題名の論文は、一大センセーションを巻き起こした。


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