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若狭タモツと介助スーツ 第2話

 やがて社会人になったタモツは、医療器具メーカーに就職した。

 希望通り、介助スーツ開発担当部署に配属された彼は、自分の夢を実現すべく研究を始めた。

 いろいろ検討した結果、その頃研究が進みつつあった人工知能への人格移植技術と、介助スーツの技術を組み合わせることを思いついた。

 装着者自身の若い頃の判断力や行動パターンをサブデータとして利用することで、衰えたスピード感を補えると考えたのである。

 自ら志願し、自分の三十代の頃の人格をデータ化する実験に参加した。

 その見返りとしてそのデータのコピーをもらい、最先端の人格移植技術を学んでいった。

 その一方で介助スーツに、人格移植型人口知能を搭載する研究も進めていたが、こちらはなかなかに手間取る作業であった。

 タモツは粘り強く研究を続けた。

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