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てんせい☆  作者: MAKI
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【009話】真欧学園編4

○天地ミカ

真欧学園に通う1年生。身長145センチ。青い髪に青い瞳を持つ美少女。成績は優秀で1年生でトップ。



風紀委員室で『ミカちゃんだけのお姉さんになってあげる』と約束した日から、ミサキはミカのお姉さん的存在になり、2人のときは『ミサキおねえさま』、他の生徒がいるときは『ミサキせんぱい』と呼ぶようにしていた。だが日が経つにつれ、『ミサキおねえさま』と呼ぶようになっていた。


あの日以来、2人は学年は違うが、休憩時間や昼休みなどは常に一緒にいるようになった。


2人共お嬢様育ちである為、登下校は車で送迎されるためそれぞれが別々に帰宅する。



それから何カ月かが経過し、生徒会選挙が始まった。



選挙といっても生徒のほとんどから推薦されたミサキしか立候補者がおらず、無投票で決まってしまったのだ。


副会長にはミサキがミカを指名しミカは喜んで就任した。


ミサキは3年生、ミカは2年生にそれぞれ進級し、学年は違っても共にAクラストップ。しかも生徒会会長と副会長。この学園の2大美少女である。




*****入学式*****




真欧学園正門前に車で送ってもらったミカが車を降りると同じように車から降りてきたミサキと遭遇する。


「ミサキおねえさま、おはようございます。」


「ミカちゃんおはよう。」


「今日は入学式ね、どんな子達が入ってくるのか楽しみね。」


「はい、それもそうなんですが、なんだか緊張しちゃいます。」


「どうして?」


「卒業式もそうでしたけど、この学園て生徒会主導で行事が執り行われるじゃないですか。なので少し照れくさくて。」


「あはは、ミカちゃんは照れ屋さんだもんね。でも最初にあった頃と比べたら今のミカちゃんはすごいしっかりしてるよ。」


「そ、そんなことないですよー。」


などと会話をしながら正門を通り抜け校舎へ向かう2人。


同じように登校する生徒は、学園の二大美少女の登場で、2人の周りにはあっい間に人だかりができあがる。



「ミサキ会長おはようございます!」


「会長おはようございます。」


「ミサキさん、おはよう。」


「天地さんおはよう。」


「副会長天地さんおはようございます。」




「みんなおはよう!」


「みなさんおはようございます。」



ミサキとミカはそれぞれ笑顔であいさつを返す。あいさつは校舎へ入るまで途切れることなく続いていた。


2年生や3年生は一旦教室へ入り、すぐに入学式の執り行われる体育館へと移動した。



そして副会長であるミカが司会進行し、入学式が執り行われた。


眠たくなるような学園長などのあいさつも終わり、生徒代表として生徒会会長であるミサキが壇上に立った。


生徒全員が注目し、ミサキがあいさつを始めると先ほどまでほとんど無表情だった生徒の表情が一変し、ミサキの話に聞き入っていた。


このあいさつにより新入生も憧れと尊敬の眼差しでミサキを見るようになった。


入学式は新入生代表者が欠席するなどの前代未聞の事態などがあったが無事終了した。


本来なら新入生代表は入試でトップだった1年生により行われるのだが、体調不良のため欠席したらしい、昨年の代表はミカで、その前の年はミサキが代表だったので、今年の代表はどんな子だろうとミサキもミカも楽しみにしていただけに残念そうだった。


「ミカちゃんお疲れ様。」


「ミサキ会長、すばらしいごあいさつでした。間近で聞けてミカはとても幸せです。」


「あはは、ありがとう。新入生代表が欠席だったこと以外無事に済んでよかったわ。」


「そうですよね、緊張のあまり体調が悪くなったのでしょうか。」



「かもしれないわね。」


2人が生徒会室に戻り話をしている頃、新入生と同様に、新たに学園に転入してきた一人の生徒が正門を通り抜けた。

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