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てんせい☆  作者: MAKI
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【067話】合格発表

カミュを新たに仲間として迎え入れたミサキ達は、自分達がどうやって転生したとか、能力はどうとかお互いに説明した。

そしてカミュの生い立ちなども全て聞き出し、現在に至るまでの経緯まで全て話した。


○メアリー・カミュ(闇王)

17歳 外国生まれの日本育ち。

本当はメアリーと呼ばれるべきなのだが、日本で育ったため、名字であるカミュと呼ばれるので自分でもそれが普通だと思っている。


転生前の記憶はなかったのだが、能力だけは使えることができた。人間だった為、催眠効果のある能力を発揮できたようだ。

明桜女学院に入り、イリアに発見され、記憶を取り戻し、この人間界を征服する為に、あちこちで呪文を唱えまくっていた。


転生前は闇の世界の王。能力は呪文や術を使用、マキと似た能力を持つ。現在高校1年生 紫の髪に紫の瞳を持つ美少女。

イリアと同じ明桜女学園の寮で生活。


その話を聞いてから、カミュはメアリーと呼ばれる事になった。



*****秘密基地会議室*****



「でメアリー、イリアには最近会った?」


マキが突然尋ねる。


「何度かすれ違いましたが、こちらの事を忘れているのかどうかわかりませんが、全く知らん顔でした。それに以前のような転生者独特の能力がなくなっているような気がしました」


「ミカが冥王を浄化したから、イリアはもう転生前の能力どころか、記憶さえ無いかもしれないわね。」


「お姉様それはどういうことでしょう?」

ミカがミサキに説明を求める。


「結局、人間に異世界からきた私達が取りついているだけなのかもしれないって思うの。イリアにしたって、冥王の姿で浄化したら元のイリアに戻ってたでしょ?」


「たしかに、他の3人もそうでしたよね。冥王が異世界の姿になった3人を次々殺し下僕として復活させ、もう死んでるはずの3人は浄化されると元の姿で生きてましたから。」


そして一つ解ったことは、元の姿でこの世界から消滅すると人間に戻るということだ。転生前の能力も記憶も消えてしまっていると思われる。


だが、イリアはメアリーやマキの事まで忘れてしまっているので、イリアは一体誰なのか?ということになる。


「まあ、消滅後の事は考えてもしょうがないから、いいとして、今後イリアのような転生者が現れたら、元の姿に戻った状態で始末すればいいってことね」

ミサキがそう言うと全員うんうんと頷いた。


(始末する事が前提なんですね。)とマキは思った。


「メアリーは当分その力は封印だけどね。」


仲間にはしたが、どれほどの能力があるかまだ解らない為、次に魔界に戻った時に調べるとミサキが告げた。


「でも、それぞれが住んでた異世界にいけるってのはすごいですよね。わたしはあまり行きたくないですが。」

とメアリーは思い出したくなさそうな表情だ。


「メアリーもうちらの学校にくればいいのに、姉さん、なんとかなりませんか?」


「メアリーがいいなら、いつでも大歓迎よ。但し私が卒業して理事長になるまで待ってネ」


ミサキがそう言うとメアリーは嬉しそうだった。明桜女学院は、全寮制であるため、異質な目で見られていたメアリーはいつも孤独だった。唯一話かけてくれたイリアにしても結局は転生者を発見しただけにすぎなかったからだ。


メアリーは編入するのは、新学期2年生からと決まった。

だがその前に編入試験に合格しなければならないのだが。


そして質問はまだまだ続く。


「それとどうして闇王に戻れたのに、姿はそのままなの?まさか闇王ってマキと同じで姿は人間とかわらないとかなのかな?」

ミカが不思議に思い聞いてみると、ミサキが代わりに答えた。


「きっと能力だけ戻り、その後で記憶が戻ったわけだから、マキが魔法で元に戻さない限り姿は変らないんじゃない?」


「なるほどそういうわけですね。メアリーちゃんの真の姿も見てみたいですわね。」


(きっとメアリーも背が高いんだろうなあ。)そう思うマキであった。


新たな仲間が増え、にぎやかになった秘密基地。

この秘密基地には各自個人の部屋がある。当然仲間となったメアリーも部屋がもらえた。


メアリーは真欧学園に編入後はここから通うことが決まった。



*****入試前日(編入試験前日)*****



秘密基地内では編入試験を控えたメアリーにミカやミサキが交代で試験勉強を手伝い、いよいよ明日に編入試験を迎える事となった。


「ミカさん、ミサキさん。お勉強見て頂きありがとうございました。明日の試験頑張れそうです。」


「メアリー頭いいから大丈夫だね。」


「ユキちゃんのいいライバルになりそうですね。」


「メアリー、わたしをこぇないでねぇ。それとぉ今日はマキせんぱぃいなぃんですねぇ。」


「だってユキちゃん。マキちゃんとこは。。」


「あぁぁ。そぅでしたぁ。」



*****マキの自宅*****



マキの家でも明日に試験を控えた人物がいた。


マキの妹ミキである。


「ミキ、試験明日だけど大丈夫なのか?」


姉としてかなり気になる様子のマキ。


「うん、たぶん、だいじょうぶだとおもう。」


(たぶんって。。)


自信はないようだ。それもそのはず、真欧学園といえば名門中の名門なので偏差値もかなり高い。必死に勉強してもすんなりとは入れないのだ。


だが、ミキには強い味方がいた。姉のマキである。教え方も上手で、ミキはかなり頭が良くなっていた。


だが姉のいままでの行動を考えると、本当にお姉ちゃんはかしこいのか?などと考えてしまう為、ミキ自身は不安だった。


「まあ、お姉ちゃんも入れたんだし、大丈夫だよ。」


「うんうん、そうそうその意気込みが大事!」


ミキはマキが学園始まって以来の優秀な生徒だとは知らなかった。


マキはマキで入試試験後に訪れる行事で色々忙しかったのだが、ミキの為に必死で勉強を教えていたので、ミキ以上に不安だった。


そして翌日入試も終え、合格発表を一週間後に迎えた。



*****合格発表当日*****



合格発表当日も2年生、3年生は普通に登校している。


合格者の手続き等は教員が行う為、生徒会からは1名がその手伝いをすることになっていた。


ミキの合格発表もある為、ユキに手伝いを担当してもらい、現在生徒会室にはミカとマキがいた。


生徒会室にいたマキはそわそわしながらミキからの連絡を待っていた。


どうやら自分が受かっているかどうか、一緒に見て欲しいらしい。


そして学園に着いたら連絡するといわれていたので、現在ミキからの連絡待ちである。


「ミキちゃんきっと受かってるよ。マキ先生が教えたんだし。」


妹同様ドキドキしているマキを見てそう言うミカ。


「だといいんだけどね、あいつはうちの学校を舐めてるからね。」


『ピロロロロロン!ピロロロローン!』


「マ、マキちゃん。ミ、ミキちゃんからじゃない?」


「うん。そうみたい」


マキのスマホが鳴ると、何故かミカが動揺していた。


『うんうん、わかった。じゃあ門のところで待ってて。』


「ミカちゃん、ミキ来たみたいだからちょっくらいってくるね。」


「うんわかった。絶対受かってるよ。」


「だといいけどね、ありがとね。」


マキは門で待つミキを迎えに生徒会室を後にした。


発表を見に来た親子が何組も門を潜り抜ける中、何故か門から顔を少しだけ覗かせているミキがいた。かなり緊張しているようだった。


「おーいミキ!」


「お、おねーちゃん。」


「なにやってんの。さっさと中に入りなさい。」


「おねーちゃん。うかってるかな、うかってるよね?」


「ちょっと落ち着けって、で、何番なんだ?」


「うんと…2015番だよ。」


「2015番ね、わかった。じゃあいこっか。」


「う、うん。」


姉の後ろにピッタリとくっついて付いていくミキ。姉より背は5センチほど高いので、マキの方が年下にも見える。学園の生徒は皆校舎の中なので、マキが騒がれる事もなく無事に合格発表の掲示板前まで辿り着いた。


だが合格発表の掲示板周辺にはたくさんの人で見るに見えない。

2人共小さいので背伸びしても見えなかった。


「ちょっと特攻してくるから、ミキはここでまってて。」


「わ、わっかた。」


マキは周辺に集まる人混みをかいくぐり、合格者の一覧が貼ってある掲示板のすぐ前にたどり着いた。


顔を上げると目の前にはズラリと番号が並んでいる。


しかも1から順に2,3と続くのではなく、バラバラに表示されているのだ。


(なんだこの発表の仕方。バラバラじゃん。こりゃ混雑するわ。)


よく見るとすでにクラス別に分けられているのである。

マキは2年生で編入してきたため、発表の仕方を知らなかった。


(へえー、入学時にはすでにクラス別けされてるんだ。)


入試時ですでに順位が存在していたのであった。試験の点数だけでなく、面接や中学での部活、出席日数などを含め、その総合で順位が決められているらしい。


A組のみ上位30位以内であればA組決定となり、他のクラスは均等に分けられているということであった。なのでE組だろうがB組だろうが同じ扱いである。


(まあA組じゃないだろうから、B組から見て行くか。)


A組ではないだろうと思い、B~E組までを順番に見ていくが、番号と名前は無かった。


(無いなあ。これはまずいな。まさかA組じゃないよな。)


念の為、A組も確認するマキ。

A組のみ順位付きで番号と名前が表示されている。


『1位 2015 城間ミキ』


上から順番に見ていこうと1位は?っと思ったらいきなり名前が…。


「えっ!」


思わず声が出てしまったマキ。


(あいつそんなにかしこかったのか…。きっとわたしに似たんだわ、)と勝手に解釈する。


急いでミキに知らせに行く為、人だかりを引き返す。


中々戻ってこなかったので不安で押しつぶされそうになっていたミキ。マキが戻ってくると慌てて尋ねる。


「お、おねえちゃん、どうだった?」


マキは呆れた顔で答えた。


「いや、どうもこうも…一番いいクラスのしかもトップだったよ。おめでとう。」


「ええええっほんとに?やったーぁぁぁぁ!」


ミキは凄く喜んだ。姉に抱きつき喜んだ。


「お姉ちゃん、ありがとね。」


「うんうん。よかったよかった。じゃあミキあっちで入学手続き済ませておいで。わたしは学校に戻るから。」


「はーい。いってきます。」


入学の手続きは、各クラスごとに分けられて行われる。A組には生徒が手続きを行い、B~E組には教員が手続きを担当していた。


ミキはA組だったので、その列に並んだ。


(A組だけ生徒の方が担当するのね。きっと生徒会の人か成績優秀な人なんだろうな。)


「次の方どうぞ。」


冷めた声と表情も冷めてはいるが、かなりの美少女である。


「は、はい。」


「お名前をこちらに記入していただけますか。」


(さすがお嬢様学校だわ、気品あるなあ。それにこの人めちゃくちゃキレイだし。)


ミキが名前を書くと、ユキの表情が変わった。


「え?城間ミキさん?城間さんてもしかして、あのマキ先輩の妹さんですか?」


「は、はい。そうですが。」


(あのマキ先輩って。。やっぱお姉ちゃんこの学校でも悪い事ばかりしてるんだわ。)


ミキがマキの妹だと解ってからは、先程までの冷めた表情から一変し微笑んでその後の資料や説明を丁寧にやさしく教えてあげた。


その頃、メアリーも編入試験に合格し、しかもマキ以来2人目となる編入Aクラス入りが確定し、手続きを行っていた。


4月からは、新入生としてミキが、編入し2年生としてメアリーがそれぞれ登校することとなった。

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