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てんせい☆  作者: MAKI
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【010話】真欧学園編5

入学式が終わり、生徒はそれぞれ自分の教室へと戻る。



ミカもミサキも生徒会室を後にし、自分のクラスへと戻っていった。



ミカのクラスは2年A組。成績上位30名が入れるクラスだ。1年生からそのままAクラス入りした生徒は半数になっていた。半数はB~Eクラスからの成績優秀者がAクラス入りを果していた。


ミカが教室へ戻ると、数名の生徒があいさつにきた。


「天地ミカさん、本日より同じクラスとなりました。よろしくお願いいたします。」


「天地さん、Dクラスから新たに参りました、よろしくお願いしますね。」


「こ、こちらこそよろしくお願いします。」


ライバル意識満々であいさつにくる昨年Aクラスではなかった生徒達。ミサキ以来の中間、期末試験オール1位だったミカに対して宣戦布告のような表情だった。


だが、ミカの人柄や生徒会役員、クラス委員としての頑張る姿を見て、その生徒達もミカに魅了されていくのだった。


全員が席につき、先生が教室にやってきた。先生の後ろには1人の生徒がついてきていた。


「みなさん、おはようございます。新学期早々ですが、新たにこの学園に転入されました生徒さんです。みなさん仲良くしてあげてくださいね。」




『2年生から転入していきなりAクラス入りって。』


『相当頭良くないとムリよね。』



Aクラスの生徒達はざわついた。



「はいはい、みなさんお静かに!じゃああいさつお願いね。」



「城間マキです。みなさんよろしく。」


転入生は、緑の髪に緑の瞳をした美少女だったが、どこかそっけなくお嬢様という感じではなかった。



「じゃあ席は、天地さんの隣が空いてるからそこでいいわね。えっと、あの青い髪の色した女の子の隣の席よ城間さん。」


「あ、はい。」


転入生のマキはミカの隣の席に座った。


「城間さん、天地ミカです、よろしくね。」


「あ、はいよろしく。」



ミカはマキを一目見たときから、何か自分やミサキお姉様と同じような感覚を垣間見た。それはマキも同じで、ミカをじっと見つめていた。


その後、休憩時間や昼休みを利用して、ミカは率先してマキに学園の案内をした。


数日が過ぎ、マキも段々と慣れてきたようで、あいさつも普通にするようになり、お互い『ミカちゃん』『マキちゃん』と呼び合うようになっていた。


だが日を追うごとに、どこか他の生徒と違った雰囲気を持つマキを一度ミサキに紹介してみようと思い、ある日マキを連れてミサキのいる生徒会室へ向かった。


「へえーミカちゃんて副会長さんなんだ。すごいね。」


「すごくないよー。副会長っていっても会長のミサキせんぱいが指名してくださったからなれたんだよー。」


「そうなんだ、会長さんてどんな方なんだろ。」


「それは会ってからのお楽しみね。」


「ミカちゃん嬉しそうだし、とてもいい人なんだろうね。」


そんな会話をしながら生徒会室の前にたどり着いた2人。


「ここよ、マキちゃん。」


ドアを開け、中に入るとミサキが生徒会長の椅子に座っていた。


「ミサキせんぱい、失礼します。前にお話した同じクラスの城間マキさんです。」


マキは少し照れくさそうに部屋に入り、あいさつをしようとミサキを見た。そしてミサキと目が合った瞬間、マキに異変が起こった。



「うわあああああああぁぁぁぁあああああああ!」


マキは突然叫びだし、頭を押さえその場にうずくまった。


「マ、マキさん!どうなさいました!」


ミカは慌ててマキのそばへ行こうとした時、そこへミサキが大きな声で叫んだ!


「ミカ離れなさい!その子から早く離れて!」


ミサキは何かを察した!何故だか解らないが、本能でこの子は危険だ!ミカが危ないと。


その叫びを聞き、ミカは慌ててマキから離れミサキの元へ駆け寄る。


マキは頭を押さえてた手をのけ、ゆっくりとうつむいたまま立ち上がった。そしてミサキの方を見て呟いた。


「キサマは誰だ!何故キサマのようなヤツがここにいる。」


突然のマキの発言に呆然とするミサキとミカ。


「マ、マキちゃんどうしちゃったの?私よ、ミカよ。」


突然豹変したマキに話しかけるミカだったが、マキからはこの2人が明らかに人間以外の何者かであるように映っていた。


マキは即座になにかを詠唱し、円形の魔方陣が形成される。それはミサキ、ミカの正体を見破るために作り出された魔法であった。


マキの目に映っていたのは、恐ろしいほどの【魔】の力を身にまとった存在に、まぶしく光り輝く【天】の力を身にまとった存在だった。


即座に新たな魔法を発動し、床には1メートル四方の四角い魔法陣がタイルのように並びこの部屋だけを包み込む。そして2人に問いただした。

「何故魔の者と天の者が通じておるのだ?」


ミサキとミカはわけがわからず、ただただこの状況に驚いていた。


「あ、あなたは一体。それに魔の者?天の者ってなに?」


「私は魔法の世界の魔女、先ほどお前の目を見て思い出したのだ。お前らこそ一体何者なんだ!」


マキから再度問い立たされるが、答えようのない2人。ただ呆然としているだけだった。



「何故応えん!ならばその正体あばいて見せよう」

そう言い放つとマキは、なんらかの魔法を行使した。


床一面に並んだ魔法陣から魔法が発生し、ミサキとミカを包み込む。


するとミサキは魔王にミカは天使に姿を変えた。姿を変えた瞬間2人が失っていた記憶が蘇った。


「私は魔王ミサ、お前に会うまで記憶を失っていたようだが、今取り戻した、礼を言うぞ。」

魔方陣に包み込まれた部屋中におびたただしい魔力が巻き起こる。


「天界の天使ミカです。私も記憶を取り戻しました。」

ミカは光に包まれ輝いていた。


2人共、マキの想像を絶する力の持ち主であった。


「そこの魔女とやら、いますぐ消滅したいのならば消してやるがどうする?、そしてミカ、そなたは天界の者であったのか、敵対するのであれば相手になるぞ」


魔王は魔女と天使にそういい放つと、相手の出方を伺っていた。


「ミサキお姉様。お姉様がたとえ魔王だったとしても私の気持ちは変わりません。あなた様にこの身を捧げます。どうかお傍におかせてください。」

ミカはミサキが魔王だと知ったところで気持ちは変わらなかった。それどころか益々好きになっていった。


「お主はどうするのだ?」

魔王ミサは魔女マキに問いかける


「ま、まさかこれほどの魔力の持ち主に逆らえるはずありませぬ。よろしければお仕え願いたい次第でございます」

マキは頭を下げ、魔王の配下にしてもらおうと頼み込んだ。


「敵対する気がないのなら、そなた達の願い聞き届けよう」


こうして魔王ミサは新たに天使と魔女を仲間につけた。この場にいた3人がそれぞれ異世界からの転生者だと判明した瞬間でもあった。


○魔法

【ゲームなどではMPマップポイント アニメなどでは魔力や魔石、魔法石、などで魔法を行使すると思われがちだが、実は違う。魔法は魔法術式を覚え詠唱し、魔方陣が構築され魔法が発動するのである。なので魔力は全く無関係なのである。】


○魔法陣

【魔法を発動させる装置的役割をもつ。種類は2種類、対象物が単体や狭い範囲であれば円形の魔法陣が生成される。対象物が大きい物であれば四角い魔法陣が生成され、その四角い魔法陣をいくつも繋ぎ合せると広範囲に渡り魔法が発動できる。】

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