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序章 入口

初投稿です。おそらくこの作品は様々な作品からインスピレーションを受け、パクリじゃんなどと思われると思います。しかし、パクリではないので、許してください。

 序章 入口 


 6時になる。

 俺は一人そうつぶやいた。

 普段は、マクドナルドで友達と何時間も喋ったり、パソコンでHな動画を見ていたりするのだが、今日だけはそういうことはせず、しっかりと髪をセットし、服も姉からのレクチャーを受け、女子受けする服を着て一人札幌駅で待っている。この日のために何度Youtubeで髪のセット動画をみたことか。

 なぜなら、今日は家庭教師の飯田佳奈との待ち合わせだ。佳奈は俺の幼馴染で家族ぐるみで付き合いがある。顔立ちはかわいらしく、肌はきれいだ。脚も長く、隣に座られたときはムスコが暴走してしまうこともある。今日は高校受験が昨日終わったので佳奈がご褒美にご飯をご馳走してくれるというのだ。

 俺の狙っていた進学校は、学校での成績が十分いい俺でも難しく、模試などでもあまりいい判定が出ていなかった。そこで、親が某有名国公立大学の法学部に通う、昔なじみの佳奈に家庭教師を頼んだのだ。

 事実、佳奈と勉強を始めてからは俺の成績も上がり、進学校を十分狙える学力も付いた。本番でも、実力以上のものを発揮し、自己採点の結果を見ても確実に合格したといえるだろう。しかし、高校受験が終わったということは佳奈とは頻繁に会えなくなってしまう。俺は佳奈に恋をしている。その気持ちは疑いようもなく、当然滅多に会えないなど耐えられない。俺は今日佳奈に告白することを決めたのだ。

 しかし、佳奈が待ち合わせ時間になっても現れない。家庭教師として家に来ていたときも佳奈が遅刻などはなかった。いつも30分前には家に来ていて、始めるまで話をしたりしていた。

 俺がスマートフォンを操作し、LINEを開く。飯田佳奈にメッセージを送る。

「大丈夫?なにかあった?」

 しかし、30分たっても連絡は来ない。スマートフォンの画面を見ているとLINEの無料通話を通知が表示された。相手は佳奈の妹の由美だ。由美は同い年で、幼い頃から一緒に遊んでいた。

「由美、どうした?」 

 俺は由美からの電話に出た。

「スッ...スッ...」

鼻をすする音が聞こえる。泣いているのか?

「由美、何があった?」

 由美は、気があまり強くないくせに滅多に涙を見せたがらない。俺の前では何度も見せたことはあるが、それでも回数は少なく、簡単に泣くような人間ではない。

「お姉ちゃんが...、お姉ちゃんが殺されたの...」

衝撃的だった。しかし、俺は思いのほか落ち着いており、俺の発した言葉は、由美への気遣いではななかった。

「誰に殺された?」

自分自身でも、恐怖するほどの黒いと表現すべき声だった。

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