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隊商への紛れ込み
夜明け前、トウヤは馬車が通る大通りとは違う、王都の裏口に近い門へと、ロバ車を静かに進めた。彼は、そこで別の商業都市へと向かう巨大な隊商を見つけ、衛兵の目を避けつつ、彼らの最後尾へと紛れ込んだ。
「エリー。行くぞ。大きな隊商について行って逃げよう。」
エリーは、新しい地味な服を身に纏い、幌付きのロバ車へと滑り込んだ。トウヤは幌をしっかりと締め、彼女の姿を外部から完全に遮断した。
エリーは幌の中で
「トウヤ。わたくし、貴方の知識とこの幌が、わたくしの運命の盾だと信じていますわ。」
王都の門を通過する際、衛兵はロバ車に目もくれなかった。彼らの関心は、隊商の荷物と、その荷物を運ぶ屈強な男たちに向けられていたからだ。
「よし、成功だ。これで、王都の追跡からは、ひとまず逃れられる。あとは、この『兄と病弱な従妹』という偽りの関係を、旅の中で完璧に作り上げることだ
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