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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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討伐数が増えている。良いことなのか?

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「ブラウンディアの討伐数が増えている? これは良いことなんじゃないのか? 何でここの疑問系の書類箱に入れてあるんだ?」


「あ、それを入れたのは、自分です。魔物の生息頭数が変わっている可能性があるので、そちらに入れさせて貰いました。もしかしたら、魔境で何かが起こっているかもしれないので」


 ……一理ある。ブラウンディアの討伐数が増えていること自体は、歓迎するんだよ。食肉になる魔物だし、角も色々と利用価値がある。ゴブリンが増えるよりも喜ばしい事なんだよ。


 ブラウンディアは、4足歩行の魔物で、頭に大きな枝の様な角を生やしている魔物なんだが、ゴブリンよりも強い。ゴブリンを捕食して、数を増やしている魔物だな。


 ここ最近の資料を確認してみないと、解らないが、ブラウンディアの討伐数が増えているんだろうな。魔物肉加工場からの報告だから、正しいんだろうとは思う。


 過去の資料と統計的に資料を集めているから、調べれば、直ぐに解るはずだ。えーっと。討伐数、討伐数。これだな。ここ1年で7割の増加か。直近で2割増。直近で増えすぎだな。


 それと、ゴブリンの討伐数も何気にやばい。ここ1年で12割増だ。直近で4割増になっている。これは、あれか? ゴブリンが増えているから、ブラウンディアも増えているのか?


 確かに、ゴブリンを捕食している魔物ではあるんだが、何が原因だろう。ゴブリンの数が増えたら、ブラウンディアの数も増えました。それは想定の範囲内だな。おかしい所がない。


 それが直近で起こっている。それが問題な訳だ。ゴブリンの討伐数は、ぐんぐんと増えている。その分、ゴブリンの頭数もぐんぐんと増えているのは、確かだろう。


 原因は、そこにしかないよな。ゴブリンが増えた。急激に増えている。溢れ出しそうな程増えているんだよな。放置すれば、かなり危険だが、冒険者が多いからな。狩りが間に合っている証拠だ。この討伐数が、それを物語っている。うーん。危険な事なんだろうか。


「危険だとは、特には思わないな。狩りを続けていれば、問題は無いだろう。それよりも、魔物肉加工場の方はどうなんだ? 人員不足だと言ってきてはいないか?」


「今の所、そう言った事を聞いては居ません。居ませんが、近々、容量を超えるのではないでしょうか? 冒険者も増えているんですよね? そうしたら、まだまだ討伐数が増えるんじゃ?」


 十分にあり得る話だな。魔物肉加工場も増設しないといけないことになりそうだ。そうなると、塩の入手もしないといけなくなるんだよな。商業ギルドに根回しをしておかないといけないか。


 魔物肉を加工するのは、どうしても塩が必要だ。今後も増えていくのであれば、塩不足が懸念される。塩が不足しては、干し肉が作れないからな。何とかする必要はあるな。


 とりあえずは、商業ギルドへの根回しのための書類を作るか。どう言った理由で何が必要だから、多めに確保して欲しいと、理由なんかを丁寧に書かないといけない。


 あくまでも、商業ギルドは、民間の組織だからな。ある程度公益性があるとは言っても、利益が無ければ、動かないからな。利益は用意してあげないといけない。


 塩が無くなると、一大事だからな。王都からの輸入となる。海が近くに無いと、そもそも塩の入手が困難だから、そこに頼らざるを得ないんだけどな。王都は海が見えているからな。


 塩の買い付けなあ。戦争前とは思われたくはない。大魔境を開拓するわけでもないから、そこまでの、いや、保存食を作るんだから、大量に必要になるのか。王都に金が出て行くな。


 仕方が無いんだけどな。塩田は、そもそも利権の塊なんだから。沿岸部の貴族の利権なんだよ。危ないと言えば、危ないんだけどな。海にも魔物は沢山居るし。


 外洋になんて、出れないからな。それは昔も今も変わらないはずだ。海に出れば、まず間違いなく死ぬとされていた。それは、今も変わっていないだろう。大魔境に行くよりも難易度が高い。


 そもそも、人間は、陸上の生き物なんだから、当然と言えば、当然なんだけどな。海に落ちたら、食われるしかない。泳げとは言えないからな。俺も、泳げないし。


 とにかく、塩を確保するのが先決だな。……派閥の貴族が居れば、そっちから購入することにしようか。派閥内でお金が流れる分については、何も文句は言われないだろう。


 塩田を持っている貴族家に心当たりが無いのか、後でラウレーリンに聞いておくとして、とりあえずは、商業ギルドへの依頼書は書けた。後は届けるだけなんだが、先にラウレーリンとの話よな。


 そして、魔物肉加工場の増設も考えないといけない。今後もブラウンディアを始めとした、食肉用となる魔物が沢山狩れる可能性がある。こっちも予算を増やすと同時に増設しないと。


 後手後手になっていては、不味いからな。とりあえず、箱物を作っておいて、人員は、王都のスラム民を使えばいいだろう。魔物肉の加工は、やったことが無いだろうが。


 それは仕方がない。誰もやったことが無い事をやるのも仕事の内なんだから。仕事があるだけ、有難いと思ってもらわないといけないんだよ。でも、スラムの人間が残るのかな?


 色んなところに取られて行くだろうからな。冒険者ギルドに宿屋に食事処。1万人くらいは受け入れると言っても、足りるのかどうかだな。その辺もラウレーリンに相談だな。


 よし、とりあえずは、企画書も纏まった。これに俺の承認の印鑑を押して、ラウレーリンに相談だな。多分通るとは思うけど、魔物肉加工場が大きくなるとはなあ。


 大工もこのために残してあるんだし、そっちに仕事を振り分けないとな。貴族って、こんな仕事ばっかりなのか? もっと優雅に生活していると思っていたんだけど。

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