対魔物戦準備段階
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2つ隣の町には1日も掛からずに到着した。現地入りは間に合ったようだ。良かった。これで遅れましたとかなら、話にもならない所だからな。とりあえず、戦力の確認からだな。
まずは、俺たちの援軍が500。これだけである。ただ、それでも、精鋭を連れてきたつもりだ。500人だからって侮って貰っては困るんだ。それだけの戦力だと思っている。
と、思っていたんだけど、他の援軍状況が酷い。多くても30人程度の援軍しか来ていない。場合によっては、10人とかになっている。それは、援軍になるのか?
とりあえず、全兵力の掌握から始めなければならない。既にこの町の冒険者は臨戦態勢だ。何時でもやれると言わんばかりに戦列を組み立てている。……結構、疎らな気がするんだけどな。
「それでは、俺が全体の指揮を執る。それで異存は無いな?」
「勿論でございます。マクファウスト子爵家がいらっしゃったのであれば、指揮は譲るようにと命令を受けております。どうぞ、よろしくお願いします」
「解った。それでは、全体の把握をする。まずは、この町の冒険者の数と、兵士の数からだな。その後に、援軍の数を教えてくれ。作戦を考えないと話にならないだろう?」
「そうですね。現状の冒険者の数は、ざっとですが、6500人となっております。そして、この町の兵士ですが、30人になります。この30人には伝令をメインに動いてもらっています。援軍は、子爵様の軍隊を入れて800人となっております」
「そうか。援軍はまだ増える見込みがあるのか?」
「そうですね。まだあと500人程は増えるかと思います。それが限界でしょう」
「そうか。今の編成を教えてくれ。順に休ませたりはさせているのだろう? それの状況の説明をお願いする」
「現在は3班に分けで対応しています。戦闘をする班と休息をする斑、睡眠を取る班に分けている状況です。一般的な戦法だとは思いますが、どうされますか?」
「編成はそのままで、俺の連れてきた軍を3つに分ける。それぞれに配置した方が良いな。精鋭を連れてきたつもりだ。戦力の底上げにはなるはずだ」
「ありがとうございます。伝令に伝えさせます」
「それでだ。見通しとしては、どの位で氾濫が起こると予定しているのか?」
「早ければ、明日にでも。遅くとも3日後には、氾濫をしてくると思います。冒険者各位にも伝えてはありますが、気を緩め過ぎないように言ってあります」
ふむ。戦力としては、少しばかり不安になるところではあるが、何とかなりそうな気がするな。所詮はゴブリンなんだから、負けるつもりは、毛頭ない。
やってやれない戦力では無いというのが解っただけでも良いだろう。7000人も居るんだから、負けは無いはずだ。これで負けるようでは、話にならないな。
後は、物資関係の話か。こちらとしても、用意はしてきているが、幾つの在庫があるのか。それが問題だな。ポーションは多い方が良い。魔力ポーションもスタミナポーションもな。
「物資の備蓄はどのくらいあるのか? こちらとしても、ポーション1000万本、魔力ポーション500万本、スタミナポーション500万本を用意している。そちらの備蓄はどのくらいあるのか。それと、暗視ポーションもあった方が良いだろうな」
「ポーションは、各種、最低でも100万本は用意してあります。パワーポーション、ディフェンスポーション、スピードポーション、暗視ポーションも含まれています」
「よろしい。準備は出来ているみたいだな。食糧の備蓄はどうなっている? 援軍にもそうだが、基本的には、豪勢に振舞ってくれ。それだけの備蓄があるのか?」
「食糧に関しましては、問題ありません。優に1年間は戦えます。その位の余力を残してありますので、豪勢に振舞う程度であれば、必要分は確保できます」
「そうか。それは何よりだ。後は、酒を禁止する。酔って判断を誤るといけないからな。酒は終わった時の為に取っておくように。確保を忘れるなよ?」
「解りました」
「それと、戦列だが、少し弄るぞ。3人1組になって動く様に伝えてくれ。1人は戦闘。1人はフォロー。1人は休憩だ。余力を残しつつ戦わなければ、スタミナポーションがあると言っても、戦線が崩壊する可能性がある。各班に通達してくれ」
「解りました。伝令! 伝令!」
一先ずは、これで様子見だな。3人1組にするのは、昔の冒険者に聞いたことがあるんだよ。そうしないと、スタミナが持たないそうだ。8時間戦い続けるのには、無理があるからな。
その無理を通すのが、ポーションな訳なんだが、ポーションだけに頼っていては、不味い。何日間かは戦い続けないといけないんだから、疲労は溜まっていくからな。
「あとは、そうだな。戦列が疎らだった気がするんだが、あれで1班なのか? もう少し居てもおかしくはないと思ったんだが」
「半分ほどは、魔境に入っております。偵察と数を減らす事をしております。……止めさせますか?」
「いや、その作戦は続行だ。少しでも減らしておくのは、不味い事ではない。だが、引き際を弁えるように再度通達しておいてくれ。突出した結果、やられましたでは話にならないからな」
「解りました。伝えておきます」
「良し、取りあえずはこんな所だな。後は、始まってみないと解らないことが多くあるだろう。その都度に対処することとする。伝令は、密に行う事を再確認しておいてくれ。伝令が30人居るのであれば、凡そでいい。30の小規模班を作らせろ」
「解りました」
とりあえずは、こんな所だろう。無難に熟しているとは思うんだけど、どうなんだろうな。危ない橋は渡るつもりは無いんだよ。安全にいきたい。優勢で終われると良いんだけどな。
さて、氾濫まで、暫く時間が出来たな。伝達したいことは、したつもりだ。何日間、耐えないといけないのかにも因るんだか、余裕では終わらせてくれないんだろうな。