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魔物の氾濫?で俺出陣

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「魔物が氾濫するかもしれない情報が入ったって?」


 珍しい長雨が終わった先、ラウレーリンに呼ばれて行ったら、そういう事を告げられた。魔物が氾濫するとは、穏やかじゃない。一大事だ。何で焦ってないかって? 2つ隣の町でだからだ。


 どうやら、早馬でその情報を触れ回っているらしい。確かに危険な事だとは思うんだけど、それを俺に言っても、何も解決しないんだよな。どうしろと言うのか。


 情報共有は大事だし、こっちも兆候が出るかもしれない。注意をする事は、悪い事では無いんだけど、それを俺に言ってもなあ。まあ、ちゃんと考えるけどさ。この都市でそれが起こったら、もの凄い被害になるからな。特にグランドドラゴンが出てきた場合。


 準備に時間がかかるんだよな。それまで持ちこたえるのに、どの位の冒険者や兵士が耐えられるのか。これが解らない。もしかすると、もしかするかもしれない。耐えられない。そんな状況になるのかもしれない。それはとても不味い。


 幸いにして、こちらでは、そんな兆候は見て取れない。だから、大丈夫だろうとは思うんだけど、それにしても、そんな兆候なんて、何処で解ったんだろうか。何かあったのかな?


「でもさ、魔物が氾濫するかもしれない情報なんて、よく手に入ったね。結構大変な事態だとは思うけど、俺が何かする事でもあるのか? 情報共有にしても、急だったし」


「そうですわね。端的に言いましょう。ハインリッヒ、領軍200を率いて、2つ隣の町まで援軍に向かって欲しいのです。私でも良いのですが、ハインリッヒにも戦勲を付けて貰いたいです」


「ん? んん!!? ちょ、ちょっと待って。事態を飲み込むのに、ちょっと時間を頂戴。え? 援軍を出すのは解ったけど、俺まで行かないと駄目なのか?」


「駄目という事はありませんが、指揮官が居た方が良いのは確かです。これでも子爵家ですから。陣頭指揮を執る人間が必要になりますわ。周辺ですと、うちが一番爵位が上なのです」


「でもさ、俺が陣頭指揮を執るって言っても、無理じゃない? そんなのやったことないし、そもそも、戦闘の場に出た事も無いんだけど……」


「無茶なのは、承知しております。しかしながら、言わばこれは良い機会なのです。これ以上、楽に戦勲を積める事は無いと思いますよ。魔物も確定しておりますし、脅威ではありますが、戦力があれば、何とかなる部類のものなのですわ」


「いや、戦力があるって。そもそも、指揮は俺が執るんだよね? それでまともに勝てるのかな?」


「勝てなくても、最悪は問題ありません。今回は、負けなければ良いのです。溢れ出てくる魔物を殲滅できれば良いですが、魔境に押し返して貰えれば、それでいいんですの」


「ううーん。負けないでって言っても、それはそれで無茶な事を言っているとは思うんだけど、本当に大丈夫なんだよね? 余程が無い限りは大丈夫なんだよね?」


「余程もない程には大丈夫ですわね。今回、溢れ出てくるのは、ゴブリンで間違いないでしょうから。そもそも、その魔境には、ゴブリンしか住み着いていないと言われていますし」


「ゴブリンって言っても、数が数だろう? ちょっと不安なんだけど」


「それに、ハインリッヒには最近、戦盤をやっていて貰ったでしょう? あれの感覚で、兵士を動かしてもらえれば良いのです。あれも、基本的には対魔物を想定して、対戦をしてもらっていたと思います。あれでは、そこまで悪い戦績では無いと聞いていますが?」


「いや、あれは遊びであって、本物じゃないからさ。そりゃあ、あれ感覚で動かせるのであれば、何とかなるとは思うけど、本当に行くのか?」


「ええ、決定事項ですわ。既に援軍の知らせを送っております。2つ隣の町ですから、1日もあれば、現地に到着出来ますわね。そこからは、ハインリッヒに任せます」


「ううーん。それでも不安が拭えないんだけど。……冒険者を動員しても良い? 後300人位は戦力が欲しいんだけど、補給の物資とかは大丈夫?」


「冒険者が300人ですか。それくらいなら、何とでもなりますわね。直ぐに集めましょう。援軍を出すのは3日後ですわ。それまでに必要だと思われる物を準備しておいてくださいませ」


「ポーションの類は?」


「ポーションの準備は出来ております。支援も含めて1000万本用意してありますわ。さらに魔力ポーションとスタミナポーションも500万本ずつ用意してあります」


「準備が良すぎるんだけど。……解った。何とかしてみせるよ。それに3日後なんだよね? 俺も少しだけ準備をしておこうかなって思うよ。念には念を入れた方が良いだろうしね。まあ、数には限りがあるけど、作れるだけ作っておかないとな」


「ええ。期待しておりますわよ。戦勲が付けば、方々に良い顔が出来ますからね。できるだけ勝利を目指してくださいな。それでは、他の仕事は引き継ぎますわね」


 対魔物だけど、戦争だってよ。生存競争を勝ち残らないといけない事になってしまった。どうしてこうなった。執務はまだいいけど、陣頭指揮はそもそも執れるのか?


 確かに、最近の戦盤では、魔物相手に負けなくなってきたけど、それでも、戦力に差があるんだから、仕方がないだろう? 手加減してもらっての勝利だからな。


 まあ、何とかしないといけないんだから、何とかするんだけどさ。後3日だろ? 念のためにエリクサーをできるだけ用意しておいた方が良いとは思うんだよね。入り用だろう?


 とりあえず、300本は用意できると思うんだよね。研究用に沢山素材を採ってきてもらっているから、その位の数は、確保できるはずだ。これは忙しくなってきたぞ。

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[気になる点] サブタイトルが反乱になってるけど氾濫だよね? サブタイは誤字報告送れない……
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