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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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派閥のあれやこれや

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 冒険爵がどんどんと湧いて出てきているらしい。ラウレーリンから聞いた話なんだけど、燻っていた冒険者がどんどんと流入してきているそうだ。良いことなんじゃないの?


 実際問題、そこまで悪い話では無いらしいんだよ。領地の冒険者が増えて、冒険爵が増えることは。隣の領地との険悪度が上がるだけで。それは別に上がっても良くないか?


 俺はそう思う。顧客の取り合いなんてことは、当然のようにある事だし、何か問題があるんですかって話だよな。冒険者に逃げられたくなければ、冒険者を優遇しろと。


 そういう話でしか無いんだよな。それでも、隣の領地からは、ぐちぐちと言ってきているらしいぞ。全部、侯爵家で面倒を見ているらしいけど。俺らの所には来ないって話だよな。


 俺らのしていることは、何も悪くはない。ポーションを作っているだけだから。沢山作っているだけだから。他の町でも大量生産をしている関係で、この領地内のポーションは飽和していると言っても過言ではない。勿論だが、ポーションだけだ。


 魔力ポーションやスタミナポーションは、もうちょっとかかるらしいぞ。そちらに関しても、専門チームを送り込んだりして、解消させていっているけどな。勿論遠征費はこっち持ちで。


 急ぎで向かわせた奴らの力量だと、生産設備まで、手が回らない奴が多かったからな。後で出した奴らの方が、充実した知識を貯えて出て行ったから、当然ではあるんだが。


 なので、今は、どの町でも、良い感じにポーションを量産出来ている。もう少しで、必要3種のポーションが揃う所が出てくるだろうとの見通しだな。


 農村は、そもそもの話、畑を作らせてもらえないから、外部から供給してやらないといけないんだけど、そこは、商業ギルドが頑張ってくれている。転売組織は商業ギルドなんだよ。


 勿論、商業ギルドには、お金が投入されている。ゆくゆくは無しにしていきたいと思っているが、今は、領内に満遍なくポーションを行き渡らせることが最重要だ。


 その結果は、見ての通り。ポーションが飽和したという事は、そういう事なんだ。在庫が出始めた。余り始めたんだよ。良い傾向だ。これで、計画が次の段階に推し進めることができる。


 ラウレーリンとも話し合っていて、侯爵家にも話を持っていっていたんだが、その時が来たという感じだな。ポーションの生産体制が整うまでに時間がかかってしまったが、遂に動き出す。


 辺境伯家にポーションを売り込みに行くんだよ。主に侯爵様が。俺が聞いた話によると、マクファウスト侯爵家が所属している派閥は、ミッチェルハーロウ公爵派閥らしいんだよ。


 その派閥の中に、辺境伯家が1つあって、それが、バズビーテイラー辺境伯家らしい。そこは、国境が他国とは隣接しておらず、大魔境と接しているだけなんだよな。


 辺境伯家に求められることは、2つ。1つは国土の防衛。これは、他国や大魔境から侵入してくる侵略者を押し留める。役割がある。簡単に言うと、防波堤だな。壁の役割をしている。


 もう1つが国土の拡大。他国へ攻め入り、領土を拡大するか、大魔境を切り開いて、人間の住める領域とするか。この2本の役割があるんだよ。


 で、バズビーテイラー辺境伯家がやろうとしていることは、防衛もそうだが、国土の拡大。つまりは、大魔境を開拓しようとしているんだよ。それには、莫大な時間と費用がかかる。


 勿論、ミッチェルハーロウ公爵派閥としては、それを後押ししている。どんどんと開拓を進めて貰い、領地を拡大する。そうして、国内での影響力を高めていくというのが、目論みだな。


 大魔境を開拓するのに、必要な物が幾つかある。まずは、人員。これが無いと始まらない。人員は絶対に必要なんだ。故に、辺境伯領は、もの凄く広い。


 ミッチェルハーロウ公爵派閥で1番の広さを誇っている。2番目がミッチェルハーロウ公爵家。3番目にマクファウスト侯爵家が入ってくる。俺たちは3番目らしい。


 人員は、確保できている。とは言えないらしいんだがな。各貴族家から、軍隊や冒険者を送り込んで、開拓を進めている。当然マクファウスト侯爵家も冒険者を送り込んでいる。


 と言うか、冒険爵を送り込んでいる。報酬はそこそこいいぞ。物資も含めて送り出している。補給は勿論大事な事だ。補給が続かないと、開拓に支障が出るからな。


 そう、補給の問題があったんだ。今までは。それが、マクファウスト侯爵家の所だけが改善した。改革が進んだとも言えるんだが、冒険爵の者が、今、乗りに乗っているらしい。


 そうして、送られているポーションなんだが、余ってきた。これは素晴らしい事なんだ。これ幸いと、他の貴族家を支援し始める。勿論優先的に選ばれるのは、バズビーテイラー辺境伯家だ。


 ポーションが余るなんてことは、今までに無かったことだ。これは革命的と言っても良いらしい。今現在、辺境伯家の開発が、どんどんと進められているんだそうだ。


 ポーションのお陰と、冒険爵のお陰だな。強い冒険者を歓迎している。軍隊でも良いんだけど、冒険者の方が身軽に動けるんだよ。背負っている物が無いからな。


 開拓は十分に進んでいるそうだ。この短期間で、村1つ分の大魔境を削り取ることに成功しているらしい。良いことだな。どんどんと進めて行ってくれ。


 そんな訳で、ミッチェルハーロウ公爵派閥は、現在のハースベック王国で一番勢いのある派閥らしい。王都での内政の話は、さっぱりと解らなかったので、聞き流したんだが。


 とにかく、ポーションを増産しているのは、悪い事ではない。むしろ良いことであると、お墨付きが貰えている所なんだ。この調子でガンガンと進めていこう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] もともと燻ってた冒険者がそれだけ多かったってわけですね。 侯爵領出身の冒険爵だとポーションの補給に不安を覚えないでしょうからバリバリ働いてくれますね。
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