派閥のあれやこれや
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冒険爵がどんどんと湧いて出てきているらしい。ラウレーリンから聞いた話なんだけど、燻っていた冒険者がどんどんと流入してきているそうだ。良いことなんじゃないの?
実際問題、そこまで悪い話では無いらしいんだよ。領地の冒険者が増えて、冒険爵が増えることは。隣の領地との険悪度が上がるだけで。それは別に上がっても良くないか?
俺はそう思う。顧客の取り合いなんてことは、当然のようにある事だし、何か問題があるんですかって話だよな。冒険者に逃げられたくなければ、冒険者を優遇しろと。
そういう話でしか無いんだよな。それでも、隣の領地からは、ぐちぐちと言ってきているらしいぞ。全部、侯爵家で面倒を見ているらしいけど。俺らの所には来ないって話だよな。
俺らのしていることは、何も悪くはない。ポーションを作っているだけだから。沢山作っているだけだから。他の町でも大量生産をしている関係で、この領地内のポーションは飽和していると言っても過言ではない。勿論だが、ポーションだけだ。
魔力ポーションやスタミナポーションは、もうちょっとかかるらしいぞ。そちらに関しても、専門チームを送り込んだりして、解消させていっているけどな。勿論遠征費はこっち持ちで。
急ぎで向かわせた奴らの力量だと、生産設備まで、手が回らない奴が多かったからな。後で出した奴らの方が、充実した知識を貯えて出て行ったから、当然ではあるんだが。
なので、今は、どの町でも、良い感じにポーションを量産出来ている。もう少しで、必要3種のポーションが揃う所が出てくるだろうとの見通しだな。
農村は、そもそもの話、畑を作らせてもらえないから、外部から供給してやらないといけないんだけど、そこは、商業ギルドが頑張ってくれている。転売組織は商業ギルドなんだよ。
勿論、商業ギルドには、お金が投入されている。ゆくゆくは無しにしていきたいと思っているが、今は、領内に満遍なくポーションを行き渡らせることが最重要だ。
その結果は、見ての通り。ポーションが飽和したという事は、そういう事なんだ。在庫が出始めた。余り始めたんだよ。良い傾向だ。これで、計画が次の段階に推し進めることができる。
ラウレーリンとも話し合っていて、侯爵家にも話を持っていっていたんだが、その時が来たという感じだな。ポーションの生産体制が整うまでに時間がかかってしまったが、遂に動き出す。
辺境伯家にポーションを売り込みに行くんだよ。主に侯爵様が。俺が聞いた話によると、マクファウスト侯爵家が所属している派閥は、ミッチェルハーロウ公爵派閥らしいんだよ。
その派閥の中に、辺境伯家が1つあって、それが、バズビーテイラー辺境伯家らしい。そこは、国境が他国とは隣接しておらず、大魔境と接しているだけなんだよな。
辺境伯家に求められることは、2つ。1つは国土の防衛。これは、他国や大魔境から侵入してくる侵略者を押し留める。役割がある。簡単に言うと、防波堤だな。壁の役割をしている。
もう1つが国土の拡大。他国へ攻め入り、領土を拡大するか、大魔境を切り開いて、人間の住める領域とするか。この2本の役割があるんだよ。
で、バズビーテイラー辺境伯家がやろうとしていることは、防衛もそうだが、国土の拡大。つまりは、大魔境を開拓しようとしているんだよ。それには、莫大な時間と費用がかかる。
勿論、ミッチェルハーロウ公爵派閥としては、それを後押ししている。どんどんと開拓を進めて貰い、領地を拡大する。そうして、国内での影響力を高めていくというのが、目論みだな。
大魔境を開拓するのに、必要な物が幾つかある。まずは、人員。これが無いと始まらない。人員は絶対に必要なんだ。故に、辺境伯領は、もの凄く広い。
ミッチェルハーロウ公爵派閥で1番の広さを誇っている。2番目がミッチェルハーロウ公爵家。3番目にマクファウスト侯爵家が入ってくる。俺たちは3番目らしい。
人員は、確保できている。とは言えないらしいんだがな。各貴族家から、軍隊や冒険者を送り込んで、開拓を進めている。当然マクファウスト侯爵家も冒険者を送り込んでいる。
と言うか、冒険爵を送り込んでいる。報酬はそこそこいいぞ。物資も含めて送り出している。補給は勿論大事な事だ。補給が続かないと、開拓に支障が出るからな。
そう、補給の問題があったんだ。今までは。それが、マクファウスト侯爵家の所だけが改善した。改革が進んだとも言えるんだが、冒険爵の者が、今、乗りに乗っているらしい。
そうして、送られているポーションなんだが、余ってきた。これは素晴らしい事なんだ。これ幸いと、他の貴族家を支援し始める。勿論優先的に選ばれるのは、バズビーテイラー辺境伯家だ。
ポーションが余るなんてことは、今までに無かったことだ。これは革命的と言っても良いらしい。今現在、辺境伯家の開発が、どんどんと進められているんだそうだ。
ポーションのお陰と、冒険爵のお陰だな。強い冒険者を歓迎している。軍隊でも良いんだけど、冒険者の方が身軽に動けるんだよ。背負っている物が無いからな。
開拓は十分に進んでいるそうだ。この短期間で、村1つ分の大魔境を削り取ることに成功しているらしい。良いことだな。どんどんと進めて行ってくれ。
そんな訳で、ミッチェルハーロウ公爵派閥は、現在のハースベック王国で一番勢いのある派閥らしい。王都での内政の話は、さっぱりと解らなかったので、聞き流したんだが。
とにかく、ポーションを増産しているのは、悪い事ではない。むしろ良いことであると、お墨付きが貰えている所なんだ。この調子でガンガンと進めていこう。




