ラウレーリンからのお祝いと厄介事
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「確職おめでとうございます。庭師だったのには、少し驚きましたが、正直な所、貴族は職業に固執しているわけではなく、教育によってどうにでもなると思っているので、庭師でも構いませんわね」
「あ、そうなんだ。それでさ、職業を選んだ時に、職業の責務を全うせよとか何とか言われたと思うんだけど、あれは一体何なんだ? 責務なんてものがあるのか?」
「責務はありませんわね。職業を十全に使えという事だと思われます。人間が少なかった昔は、それこそ職業に頼らなければならなかったのだと思いますわ。それが、今では、そこまでではない」
「ああ、昔の話もあるのか。1500年前だっけ? その時は、人口が激減したんだろうし、職業が無ければ、苦しかったのかもしれないけど、今は、職業持ちが余っている時代だからな」
「そうですわね。なので、責務と言われても、それを行わなければならないというのは、ありませんわね。庭師の責務とはっとなるでしょうし。庭を管理するのが、庭師の仕事であるとするのであれば、十分に責務を全うしているとも取れますわね」
「やっぱり、畑を庭と考える方が良いんだな? 畑でも良いんだろうけど、職業的には、庭って考えた方が良さそうかなって思っていたんだけど、大体は当たっているな」
「元々、管理や実験を行っていたんですもの。それを続けていけば良いとは思いますわ。それなりにレベルも上がるでしょうから。SPを何処に振り分けるのか。それが問題になりますわね」
「それは簡単だったから、どうでも良いとしてだな。確職したら、正式に結婚して、貴族になるんだよな? それの準備ってどうなっているんだ? 早々に貴族にならないといけないんだろう?」
「そうですわね。貴族として活動をしてもらう事になりますわ。それでも、早くても1年後になりますわね。積極的な活動を望んでいるわけではありませんし」
「あれ? 10年後位になるって話じゃなかったっけ? 確かそんな事を聞いた覚えがあるんだけど、違ったっけ? 10年の内にマナーとか何とかを学べば良いかなって思っていたんだけど」
「ハインリッヒが功績を打ち立てるのが悪いんですの。貴方の功績は、それはそれは大きなものでしてよ? 直ぐにでも出て貰いたいのですが、それでは、弱みを見せる事にもなります」
「となると、予定は繰り上げになるのか? 1年後に向けて、色々と学ばないといけないと? それは、間に合うのか? 何をすれば良いのか、まるで解っていないんだけど?」
「間に合わせます。既に家庭教師の準備は出来ております。ハインリッヒが確職するのを待っていた段階ですわね。確職してくれたのであれば、話は早いのです。早急に家庭教師を寄こします」
「マジか。まだまだ余裕があると思っていたのに。大分急ぎで覚えないといけないという事なんだよな? 何から優先して覚えればいいんだ?」
「まず始めに覚えて貰うのは、夜会でのマナーとなります。それからですわね。形式も立食会と立集会がありますから、両方のマナーを覚えて貰います」
マジかあ。夜会に出ないといけない立場になってしまった。ミスしなければ良いんだろうけど、それは難易度が高いんだけど? 色々とあるんだろうから、何処まで覚えられるのかだな。
立場が上か下かで全然マナーが違うんだろうし、どうするんだろう。相手の顔を覚えろというのは、一番難易度が高い事なんだけどな。そんなに沢山の人を相手にして、覚えられない自信はある。
とにかく、ラウレーリンについて回れるようにするだけでも、精一杯だと思うんだよな。何処まで厳格にしなければならないのかについては、また今度聞くとしてだな。
「なあ、俺の立場的には、どう言った位置づけになるんだ? それによって大分異なってくると思うんだけど、子爵って偉いのか? まずはその辺から、知っておきたい」
「子爵は、そこまでではありませんわね。ただ、侯爵家付きの子爵という事で、立場は、伯爵家よりも上になります。名目上は子爵家ですが、立場は侯爵家なのですわ」
「え? 侯爵家の人間に数えられているという事なのか? それは、どうなんだろう? 面倒なのかどうかが解らないな。でも、侯爵家ってかなり上の方なんだよな?」
「そうですわね。侯爵家は、かなり上の立場になります。上が公爵家か辺境伯家かとなりますわ。夜会を何処が仕切るのかにもよりますが、私たちの位は高いと思っていただいて結構です」
「そうなると、どうなるんだろうか。とりあえずは、下の貴族家へのマナーを先に身に着けるべきなのか? それとも少ないけど上の貴族家へのマナーを優先するのか?」
「上への貴族家へのマナーですわね。上になるのは、公爵家とその公爵家付きの伯爵家。辺境伯家と、その辺境伯家付きの子爵家となります。まずはそちらに失礼が無い様にしなければなりません」
「下へは何とかなるという事なんだな。解った。とりあえずは、上へのマナーを叩き込むことにするよ。多分余裕が無いだろうから、ラウレーリンとは離れないとは思うけど」
「そうですわね。夜会では、離れて行動することは、避けた方がよろしいですわ。絶えず横に居て貰った方が良いですわね。多少の失点なら、取り返すことも出来ますし」
その辺は、任せた方が良さそうだな。とりあえずは、マナーからだな。覚えないといけないことが沢山ありそうで辛いんだけど。仕方がないのかねえ。
ポーションを作っていただけなんだがな。それはそれは、高く買い取ってくれたという訳でだな。とにかく、ポーションを作っていたら、貴族になったとか、昔じゃ考えられないからな。
とりあえずは、何とかしよう。何とかなると良いんだけどな。何ともならなかったら、黙っていよう。喋らない方が身のためだ。話を振られたら、当たり障りの無い事を言って逃げるとしよう。