ラウレーリンとお話4
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ポーションはアクティブスキルでも作れる。だが、アクティブスキルを使わなくても作れる。つまりはそういう事だ。アクティブスキルとの違いは考えないといけないが。
恐らくなんだが、アクティブスキルを使用した場合は、一瞬でポーションが出来上がるのだろう。それはもの凄い事だし、否定をしてはいけない。しかし、考えるべきものでもある。
一瞬でポーションが作れる。だが、魔力とスタミナを消費するのだ。それは大きなデメリットだ。定期的に魔力ポーションとスタミナポーションを飲まなければならない。
魔力とスタミナを犠牲にして、時間を短縮するのは良いことではあるんだが、そればかりに頼ってはいられない。だって、ポーションの飲み過ぎになるからだな。
ポーションという物は、便利な物である。だが、飲み過ぎると体調を崩す恐れがある物でもある。実際に、病気がちな人がポーションを飲むと治るが、ポーションを飲み過ぎた人にポーションを飲ませると、病状が悪化する。それは解っていることなんだ。
ポーションを飲むのにも限界がある。前に話したかもしれないが、エリクサーで腕を再生できるのかと言われたら、がぶ飲みすれば出来ると言ったと思う。出来るが、確定で体調を壊すのだ。5日間くらいは寝込む。5日で済めば軽い方ではあるんだが。
とにかく、飲みすぎ注意なのだよ。何でそうなるのかは解らないが、そういう事なんだ。ポーションも飲み過ぎれば、体調を崩す。そうしたら、アクティブスキルも使えないだろう。
魔力ポーションとスタミナポーションの2種類を飲まないといけないのだ。限界も近くなるだろう。そう予想が出来る。だから、アクティブスキルだけでポーションを作るのは危険なんだ。
技術としての錬金術がどうしても必要になってくる。急ぎの時は、アクティブスキルを使うと良い。そういうものなんだから、便利に使うと良いんだ。普段のポーションの作成は技術でやろう。
技術には、時間的限界以外には、特に制限はない。あればあるだけポーションに出来る。時間がかかると言うのが、一番の問題点なんだが、人数や魔道具で補う。
瞬時の数本と、10分後の数百本の価値は違うものになるだろうが、最終的な価値は、同じだ。同じポーションなんだよ。在庫を抱えればいい話なんだよ。持っていれば、いいだけの話なんだよ。
「アクティブスキルに頼るのも良いんだが、錬金術は技術なんだ。アクティブスキルを使わなくても作れるんだ。瞬時に出来るのはメリットだろう。だが、沢山は用意できない。それが限界だからだ。だから、スキルでも、技術でも、両方で作れるという事が重要なんだ」
「成る程。解った気がしますわ。スキルばかりに頼っていては、どうしても限界が来てしまう。だから、スキル以外でも作れる方法を模索しておかないといけないという事ですのね?」
「そういう事だ。ポーションは常に不足している。だから、大量に必要なんだ。それなのに、アクティブスキルで作っていては、限界が早い。アクティブスキルに頼るのは危険なんだ」
「技術でもある錬金術を保存しておかないといけない。作り方なんかを保存しておかないといけない。成る程。マクファウスト侯爵家で必修にすればよろしいですわね」
「というよりもだ。研究者を雇い入れた方が良い。そっちの方が保存には向いている。貴族家に代々として受け継がれるのも良いが、研究者に任せてしまった方が良い」
「それだと、引き抜かれた時に困りますわよ? マクファウスト侯爵家に忠誠を誓わせるのであれば、別かもしれませんが、なるべくは、拡散しない方が良いのですわ」
「それでも、研究者を雇うべきだな。正直な所、国の把握しているポーションの数は、余りにも少ない。たった9種類だ。それ以外にもポーションはあるんだ。俺も知らないポーションがあるんだよ」
「でしたら、研究者に忠誠を誓わせた方が良いですわね。研究者にポーションの作り方を教え込んでいくのと、開発をさせるのと、2本の柱で運営をしていかなければなりません」
「目下、目指して欲しいのは、研究の方だな。今のままでは、グランドドラゴンにしか、安定して勝ちが狙えない。他の魔境では、冒険爵が狙えないからな」
「それは、そういうものなのでは無いですか? グランドドラゴンの対策が出来ているのは、確かに素晴らしいですが、他の魔物でも、ポーションで何とかなるのですか?」
「何とかなる。現に俺が作れる。一部の魔物相手であれば、対策用のポーションは作れる。勿論、素材を集めないといけないが、それは何とでもしてみせる」
「……何処でそんな知識を、とは言いませんわ。今更ですから。とにかく、マクファウスト侯爵家でお抱えに出来る研究者を準備しましょう。ポーション職人から出しますか?」
「その方が良いだろうな。研究もさせるんだから、意欲と発想力がありそうな者を選出したい。それと、錬金術師に確職している者も何人か入れたいな」
「スキルに頼るのは危険では無かったのですか?」
「危険だが、使わない手はない。まずは、本当に作れるのかという所から始めなければならない。様々な素材を試してみて、それで上手くいったものを技術で何とかするという方法で研究していけば、やみくもに探すよりも、それの方が手っ取り早いだろう」
「そういう事ですのね。それでは、選抜作業に入りましょうか。錬金術師への説得は、お任せくださいな。ハインリッヒには、研究者の選抜をお願いいたしますわ」
なるべく、研究肌の職人を選ぼう。そうしないと、適正が無いのに、研究者にされるのは、かなりの苦痛を伴うだろうからな。それは見極めないといけないだろう。
研究が進んでいけば、色々と見つかる可能性もある。何も1代で全てを極めようとは思っていない。そんな事は、昔の研究者でも無理だったんだからな。長い年月をかけて、熟していく仕事だ。
願わくば、俺の知っているポーションの作り方は伝授したい。21種類も作れるんだ。この今の世では凄いことだが、これを当たり前にしていかないといけないんだ。時間がかかるぞ。




