ラウレーリンとお話3
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まあ、それはいいとして、商業ギルドを国営から切り離したのは、英断だな。その所為で、一部権限が残っているんだろうけども。税金関係の部署とかな。
商業ギルドが国営とか、昔じゃ考えられないからな。あの金のある所には、必ず出張ってくる商業ギルドが国営だったとは。昔と今じゃ結構違うんだな。
昔のさらに昔の事は知らないが、その時も国営だったんだろうか。組織が大きくなりすぎて、手放したって感じなのかねえ。商業ギルドの影響力は大きいからな。
全ての店関係の元締めだからな。昔は、もっとギルドがあったんだけどな。今じゃ商業ギルドに一本化されているんだよ。他のギルドって冒険者ギルド位しか残ってないし。
あったんだよ? 鍛冶師ギルドとか、錬金術ギルドとか。錬金術ギルドに世話になったことは、余りないけど。店を継いだ時にお世話になったくらいか? 色々と管理をしていたんだけどな。
それも無くなってしまったからな。錬金術ギルドが今も残っていれば、ある程度は、素材の確保なんかが容易だったんだろうとは思う。だって、技術の集積所だったんだから。
レシピを聞きに行けば、教えてくれたしな。俺の場合は、先代に教えて貰ったけど。代々語り継がれるレシピって奴だな。錬金術ギルドのレシピとは違うって事は無いんだけど。
新しい魔物の情報が入ったら、対策の為に、レシピを聞きに行くってのが、錬金術ギルドの役割だったんだよ。技術を貯め込み、使っていく。そういう目的のギルドだったんだ。
ちゃんと年会費は払っていたぞ? その代わり、新しい技術なんかが手に入ったら、教えてくれるんだよ。素材の栽培方法とかな。今は無いけど。
今後、必要になるのかと言えば、解らない。貴族家が保管してくれるのであれば、それで良い気がする。わざわざ、錬金術ギルドを作るまでも無いかなって思うんだよな。
必要あるのかが解らないから。そもそも、錬金術に入れ込んでいるのが、俺とその周辺だけの気がしてならない。錬金術に情熱を注ぐ時代は、終わったのかねえ。
ポーションは足りていないんだけど、研究をしようって人が出てこないと、錬金術ギルドを作っても無駄なんだよな。まずは会員を探すところから、始めないといけないんだから。
会員を探すのは、難しいってレベルの話じゃないんだよな。そもそもの話なんだが、わざわざ会員になる必要があるのかって所から、疑問になってくるだろうし、商業ギルドの会員だからな。
俺もそうだし。年会費は払っている。技術の集積はしていないけどな。貴族家に集めていけば良いだろう。俺も協力はするからさ。知識の集積は必要だぞ?
「国営で商業ギルドをやっていたってのは、良いんだ。昔の話だからな。それよりも、今の話だ。今後どうしていくのかって話だな。錬金術の知識の扱いをどうしていくのか。それが問題だな」
「錬金術の知識ですか? それは今後広めていく予定ではありますけれど、何かありましたか? 私としては、色々な方々に錬金術の知識を与えていけば良いのかと思っていたのですけれど?」
「与えていくのは勿論なんだが、新しい研究と知識の管理だな。それを行っていかないといけないだろう? 領地内で完結させるのであれば、貴族家で面倒を見て行かないといけなくなる」
「それはそうですわね。これらの知識は、我がマクファウスト侯爵家で厳重に管理されてしかるべきものだと思いますわ。それの体制作りと言う事ですのね?」
「それもそうなんだが、本質は別にある。知識の集積もそうなんだが、新しい研究にもしっかりと力を入れていかないといけない。錬金術の停滞は、冒険者の活動を抑止してしまう」
「そうですわね。冒険者が十全に活動が出来るように、補助していかないといけないでしょう。それと、新しい研究には、何の関係がありますの?」
「前提として、耐火ポーションの様に対策をしていけば、冒険者の階級は猛者まではいけるんだ。その上の勇者ってなると、解らないんだけど、ともかく今は、猛者になるのも止まっている」
「猛者になるのも大変なのですよ? まあここの都市では、月に何度も冒険爵を授与していますけれど。普通はそんな事ありませんわ。冒険爵になるのにも運が絡みますもの」
「グランドドラゴンは火を吐く。それが鬼門と言われてきたはずだ。それがポーションで耐性を得れば、楽にとまではいかないが、実力があれば、討伐できるところにまでなる」
「この都市では、運は必要ないと仰りたいのですか? それだと、他の魔境から、実力者を引き抜くことに、……成る程、そういう事ですのね」
「そういう事だ。引き抜きは不味い。故に研究するのだ。新しいポーションを。その魔境に住んでいる、猛者になるための魔物を倒すためのポーションの研究をしなければならない」
「つまりは、冒険爵を他の場所でも誕生させようという事ですのね? 運や偶然を頼りにするのではなく、実力で掴みに行けるように」
「そうだ。耐火ポーションがあるのであれば、他のポーションがあっても、おかしくはない。故に研究をするんだ。それは、何も俺が全部やらないといけない訳じゃない」
「確職した錬金術師や、他の職業を持っている方たちでも良いわけですね。そして、確職をしているという事は、スキルがある。スキルを使って、新しいポーションを作っていけば良いのですね」
「スキル? アクティブスキルとは違うのか? その辺は詳しくないんだが、まあ言いたいことは、その通りでもあるし、そうではないとも言える。何もかも、アクティブスキルを頼ってはいけない」
「スキルとは、アクティブスキルとパッシブスキルの総称ですわ。アクティブスキルの他に、パッシブスキルもあるのですよ? その辺は教会で習いませんでしたか?」
「教会の勉強は、短期間で終わらせたから、聞いていなかったかもしれない。とにかく、そのスキルに頼ってばかりではいけないんだよ。スキルで作れるのは良い。だが、スキルに頼らない作り方も同時に、開発をしていかなければならない」
そうしないと、元通りになってしまうからな。アクティブスキルに頼っていてはいけないんだ。パッシブスキルが何なのかは解らないが、ともかく、スキルだけを頼りにしていてはいけないんだよ。
錬金術とは、技術である。作れるんだ。スキルを使わなくても。それを研究していかないと、結果、スキルを頼りにしてしまう。それでは駄目なんだ。考え方を切り替えていかないと。




