ラウレーリンとお話1
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「何とかマクファウスト侯爵領では、ポーションの生産が追いついてきて、領内の冒険者の移動には、歯止めがかけられました。領外からの流入までは面倒を見きれていませんが」
「そういうのってさ、国策で色々とあるんじゃないのか? 冒険者がマクファウスト侯爵領に集まり過ぎても駄目なんじゃないかと思う訳なんだが。魔境の管理はどうしているんだ?」
「魔境の管理は、貴族に一任されていますわ。国が口を出してくることは、殆どありません。ただし、溢れる様な事態になってからでは遅いので、何かしら対策をうってくるとは思います」
「だよな。国が出てくるよな。出てきたから何だという話ではあるんだが。冒険者の移動を自由にしているのが問題なんだろう? かといって、移動に制限をかけるのも無理だからな」
「ええ、冒険者を縛り付けることは、事実上不可能でしょうね。彼らは移動をするものであって、その場に止まり続けるものでもありませんわ。適正な狩場というものがありますから」
「だよなあ。マクファウスト侯爵領では、冒険者が増えてきている。これはどの位に増えたんだ? この都市でも、結構な増え方をしていると思うんだが」
「この都市では、7割増しといったところでしょうか? 総数は数えていないため、税収で判断をするしか無いのですが、税収は2倍を通り越しています。これは、泊まり込みで狩りを行う事が出来るようになってからの変化だとは思いますけれど」
「泊まり込みが無かったってのが今までだからな。冒険者ギルドも大きくしている最中だし。4号館を建てているんだろう? そっちに回す人材は大丈夫なのか?」
「それに関しては、問題ありませんわ。引退する冒険者や、採取がメインだった冒険者を集めて、人数を確保しています。元々仕事が無いために、冒険者になったという者を集めておりますわ」
「そうか。それなら良いんだけど。冒険者問題がここまで大きくなってくるとは、思っても居なかったからな。何とかしてやりたいのは山々なんだが、こればかりは、何ともならん」
「ハインリッヒが出来る事と言えば、ポーションの職人を育てて貰う事ですわね。これでも200人くらいのポーション職人を引き抜かせて貰っていますから、助かっておりますわよ?」
ポーション職人も結構な数を放出した。とりあえずは、一通り教えてから、出しているんだが、作れないポーションも多いんだよな。育てるのにも、時間がかかるんだ。
流石に2,3か月でどうにかなるという訳ではない。1年間は修行をさせたいくらいなんだ。ポーションを作るといっても、ポーションだけでは足りないからな。
後は、魔道具職人を味方に付けられるのかどうかにかかっているから、その町でのコミュニケーションは大事だ。俺の場合は、爺さんの遺産のお陰で何とかなっていたけどな。
設備をどれだけ揃えられるのかが問題だな。その辺も教え込んだつもりではあるんだが、足りない気がしてならない。足りない分は自分で何とかしてもらうしか無いんだよな。
200人引き抜かれたからって、200の町がある訳では無いんだけどな。精々が30って所だろう。話に聞いている限りではな。農村の数は、200近くあるみたいなんだけど。
侯爵領だからな。結構広いんだよ。この都市も、中心からは外れているが、他の領地と隣接している訳ではない。まあ、揉める程度の事も無いって事なんだよ。
隣の領地貴族とは揉めているそうだがね。冒険者の流入が後どの位起きるのか知らないが、結構な数が入ってきているらしい。魔境が荒れないと良いんだけどな。
ポーションが足りないのがいけないんだよ。ポーションが少ないのは、冒険者にも責任があるんだけどな。素材を採ってこない冒険者が悪い。素材が無いと、ポーションは作れないんだから。
今後のマクファウスト侯爵領では、素材の採取は最低限になりそうな気がするが。畑で採れるんだから、当然だよな。それでも、市場に流すほど、採れるのかは解らないけどな。
町にどの位の農家が居るのかにかかっている。農家は、農村に行ってくれた方が良いと思う反面、ポーションの素材係にも欲しいよな。農家の需要が高まっていく。
農家の需要の増加は、仕方がないにしても、どの位農家が増えるのかだよな。村で増えた分は数えられないから、町で農家に確職してもらわないといけない。
「それで、他の町に行った奴らは、順調にポーションの生産を出来ているのか? 農家の確保が肝だという事は教えたが、農家以外にも使える職業はあるのか?」
「ポーションの作成は順調ですわね。後は、農家ほどではありませんが、採集者と言った職業や植物学者と言った職業の者を雇っているようですわね。こちらでも、探しますか?」
「いや、こっちはある程度人海戦術でなっているから、他の町に回してやってくれ。他にも有用そうな職業は無いのか? あれば、どんどんと外に出してやってくれても良い」
「他と言いますと、園芸人、百姓、耕夫、庭師、栽培人、耕作者、等が挙げられますね。未知の職業もあり得ますから、これ以上は無いとも言えないのです」
「あれ? そんなに使える職業があったのか。農家以外は知らなかったな。てことは、農村で農家以外も居るって事なのか?」
「居ますわよ。園芸人や百姓は殆ど農家と同じスキルを持っていますね。農家だけでは、流石に農村を維持できません。代わりになる職業も幾つかあるのです」
「そうなのか。知らなかったな。農家には農家しか駄目なんだと思っていたよ。冒険者からそう聞いていたからさ。他にも職業があるのか」
「殆どが、貴族しか知らない内容ですけれどね。農家しか駄目だと思っている平民も多くいます。周知はしているのですが、中々聞いてもらえないのが、実状ですね」
なんだ、農家の代わりも結構あるじゃん。それなら、子供を産むのは止めないよなあ。農家にとって、当たりが出るまでは、子供を産み続けるんだろうな。
人口増はどうしようもないな。冒険者になる人が増えるんだから、良いのかもしれないが。成り手は多い方が良い。今後の事も考えると、特にな。