ポーションを売ります
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大体3日かけて、1000本のポーションが完成した。うん、完成したんだ。それでもまだ、火を出す魔道具は使えている。すげーな、これ。かなりの時間使っていたと思うんだけど。
そして、ポーション瓶は余った。16本余った。1本はあれだ。自分で使ってしまったから、999本のポーションが出来上がったことになる。となると、魔石の品質でポーション瓶の数が決まりそうだ。
魔道具がやばすぎる。これすげーよ。魔道具職人が居るってのは、もの凄い事なんじゃないか? ちょっとどころでは無いくらいには、爺さんを見直したんだけど。
魔道具は凄え。錬金術なんて目じゃないくらいに凄い。魔石を媒体にして、何でも作ってしまうんだから、やべーよな。このマジックバッグだけでも、相当なんだけど。よくこんなのを誕生日プレゼントに選んだよな。爺さんマジで凄え。
それで、ポーションは完成した。後は売るだけだ。昔の品質検査でも、なんとか販売は可能なレベルの品質で作れたと思う。まあポーションだしな。このくらいは出来て当然なんだ。
そんな訳で、早速、冒険者ギルドにやってまいりました。今回は1階の買取所を使うぞ。ポーションの納品依頼が有ったことも、前回ちゃんと確認しているからな。
ポーションは重要だ。これが無いと、討伐系の冒険者が何も出来ないくらいには重要だ。ポーションなしで、魔境に行くとか、普通はしないからな。何かあれば、ポーションでなんとかするんだ。
疲れた体にポーション。これも有りだからな。多少のスタミナも回復してくれるぞ。まあスタミナだけを回復するスタミナポーションもあるんだけど、今はまだ作らなくても良いかなって。
だって、買取の依頼が無かったんだもの。仕方がないじゃん? 買取依頼が無ければ、納品出来ない訳では無いんだろうけども。値段が解らないしな。
因みにポーションは、1つ銅板1枚で買取だ。999本持って来たから、金貨1枚相当になる。……ぼろい商売だろう? ポーションの価値も上がっているんだよ。何でかは大体予想が付くけど。
確職しないと、ポーションが作れないって、思っているんだろう? それだから、錬金術師が少ないんじゃないかって思ったんだよ。錬金術師が少ないとか、どんな悪夢だって話なんだが。
昔は、普通のポーションは1つ鉄板5枚で取引されていたし、そもそも、ポーション瓶を使いまわしていた。それでそのお値段だ。20倍の価値になってやがる。
解らねえよなあ。どうしてこうなったんだろう。昔と今との違いは何なんだろうか。何が違うって訳でもないのに、錬金術師が少ないんだもんな。
技術そのものが断絶するくらいまで被害を受けたって事なんだろうな。そうでなければ、錬金術の技術が失われるなんて事は無い筈だからな。在り得ねえって話だ。
俺にとっては、都合のいい国である事には変わらないけど。ポーションだけで、金貨だぜ? 数日でこれだからな。ひと月はかかるだろうって思っていた作業がこれだから。
……問題なのは、物の価値全体が上がっているのではないかという事なんだよ。それはでも、自由市で確認したしな。そこまで物価が高いとは思わなかった。
むしろ鉄製品は安い傾向にある。これはもしかしなくても、原因が解っているんだけどな。マジックバッグの普及の所為だ。確実にこれが原因だ。俺には解る。
だって、今までは、苦労して倒したアイアンゴーレムを、なんとかして運んでいたんだ。それはそれは危険で、人数のかかる仕事だった。鉱山冒険者と言われていた職業の人たちだな。
それが、マジックバッグがあるし。そもそもだ。確職で冒険者になるという事は、それなりに戦闘に関する何かの職業を貰っていることになる。
昔の冒険者よりも、遥かに強いんだろうな。それでも、俺の両親は死んだんだから、魔物の強さも上がっているのかもしれない。ゴブリン程度でも強くなっているのかもしれないな。
ただ、アイアンゴーレムなんかが倒しやすくて、持ち運びも簡単となると、鉄の価値が、もの凄く下がる。銅板で鍋やナイフが買えたのはその関係だろう。
流石にそれ以上の金属となると、そうも言ってられないのかもしれないが、鉄くらいは簡単に入手可能なんだろうな。物価安なのか、物価高なのかがよく解らなくなってきたな。
とにかく、魔物由来の物については、安くなる傾向に、それ以外の物については、高くなる傾向にあるんだろうと思う。職業由来の物なんかは、もの凄く高いんだろうな。
マジックバッグはともかくとして、魔道具は凄く高そうな感じがするな。それでも庶民が使う様な物については、国が安く売る様に、何かしら補填があるのかもしれないが。
「そう言う訳でして、ポーションの納品です。999本有ります。買ってください」
「はいはい。検品するので、ちょっと待ってくださいね。ポーションはここに入れてください。100本まで入る様になってますから、数を数えるのにも使うんですよ」
「解りました。入れて行きます。ちょっと待ってくださいね」
ポーションを木枠に入れて行く。細長いポーション瓶だ。100本を入れるのも、小さい物で大丈夫だからな。規格は揃えられている。魔道具のお陰だな。
昔も今も、ポーション瓶の規格は、変わらないんだよな。一緒という事は、常識が一緒だという事。昔の常識は中々通じないけど、まあ、その辺は臨機応変にやっていけば、良いからな。
「うーん。品質はそこそこ良いですね。色も申し分ないですし、不純物も見当たらない。特段悪い点が見当たりませんが、とりあえず、C品質って所でしょうか」
うーん。これでC品質が貰えるのか。E品質だと思っていたんだけどな。商売に使えるポーションで、最低品質がE品質だ。それ以下のポーションを売り出すと、罰金刑だったんだ。
水も拘っていないし、材料も拘っていない。それでもC品質が貰えるんだから、錬金術の水準も随分下がったんだなと思われる。あの材料じゃ、どう頑張っても、品質は上がらないんだけどな。
「確認しました。良の判定ですね。品質に問題なし。頑張ってA品質にして欲しい所です。間違ってもF品質の物は出さないでくださいよってお伝えください」
「解りました。ありがとうございます。追加で赤の実を1000個と銅板1枚の魔石を2つください」
「残念。ここは買取だけなのよ。2階に上がっていってね。そこで売って貰えるから」
残念。手間が省けるかと思ったんだが、やっぱり無理か。まあ仕方ない。大人しく、2階で買って行くか。これからは忙しくなるぞ。定期的にポーションを納品しよう。