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ラウレーリン=マクファウスト2

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 今の魔境は、ポーション不足。それは解った。足りないのは、冒険者が採取をサボっていたからもあるだろう。それでも、一番の理由は錬金術師がポーションを作らないからだ。


 ポーションなんて、そこまで難しい物では無いんだよ。それをあたかも一生懸命作ってますって言っているようにも聞こえるが、ポーションなんて大量生産が基本だろうに。


 出来ることをしていないんだから、サボっていると取られても仕方が無いだろう? 確職している錬金術師であるのであれば、沢山のポーションを作れても問題無い筈だ。


「たかがポーションの話だろう? 錬金術師に働かせれば良いじゃないか。働いていない奴が悪い。魔境でポーションが足りていないんだから、どんどんと生産をすればいい」


「そうですわね。しかし、ハインリッヒが勘違いをしている事もあります。そもそもですよ? 錬金術師に確職をしていない人がポーションを作っているのが異常なのです。その点を解っていないですね」


「ポーションは誰でも、素材があれば、作れるはずだが? まあそれも、していないという事は、そう言う事なんだろうなって思ってはいたが、作れないんだろう?」


「ええ。今までは、素材と確職をした錬金術師が居なければ、作れませんでした。それが、何故か、錬金術師に確職していなくても、ポーションが作れてしまっている」


「当然の事だな。確職ってのは、神様が人間に与えた救済措置であって、それ以前は、職業なんて物は無かったんだから。神様が世界を大きく変えたんだよな。それは解っている」


 解ってはいるが、だからどうしたと言う話でしかない。確職前には、錬金術が無かったとでも言うつもりか? そんなことは無い。錬金術はあったんだ。今よりも進んでいた錬金術が。


 だったら、研究していない今の人間の問題でしかない。素材も解っているんだから、研究をしないと言う手はない。研究をすれば、ポーションの作り方位は直ぐに解ったはずだ。


 それを確職の所為にして、逃げていたんだから、仕方が無いだろう。逃げ道が用意されてしまっていたんだ。そこに逃げ込んだのは、悪い事ではない。だが、発展はしなくなるよな。


 それこそ、貴族が金を掛けてでもやるべきことだったんだ。貴族が居るんだから、貴族がやらないでどうするのか。皆を引っ張っていくのが貴族だろう? 税金を掠めとるだけが貴族なのか?


「そう。太古の昔は、職業なんて無かったと言われています。勿論錬金術が無かったとは言われていません。昔からあったとされています。ですが、誰もその方法を知らなかった」


「それは、貴族の怠慢だろう? 金を掛ければ、何とでもなったはずだ。植生を調べ尽くして、色々とやってみて、試すのが貴族の役割では無いのか? 税金を集めて他に何に使っているんだ?」


「……反論の余地がありませんね。そうです。多くの貴族の怠慢が招いた事態でもあります。しかし、それを成し遂げてしまった人物が出てきた。それがハインリッヒ、貴方ですよ」


「まあ、そうだな。錬金術を錬金術として扱っているのが、不思議で仕方がないと言ったところか。どうしてそんなことが出来るのか。色々と理由があるが、それは、言うだけ無駄だしな」


 何故か、昔から今にハインリッヒとして生きている。不思議なのは、俺もそうなんだ。不思議で堪らない。何でこうなったのかは解らないが、神様が勝手にしたことじゃないのか?


 その辺は、言っても仕方が無いし、俺も何が何やら解ってないから、どうしようも無いんだけど。とりあえずは、出来ることをしているだけだ。錬金術しか出来ることが無かったからな。


 それしか、取り得が無かったんだから、仕方が無いだろう? それを実現可能にしたのは、自分だし、そもそも、今は魔道具が沢山あるんだ。それに頼る事も出来たはずなんだよ。


「結果は出てしまいました。この町では、今後も、ポーションが量産される事でしょう。それは、魔境を潜っている冒険者たちにも福音です。この町の冒険者も活発になっている」


「そうだな。ポーションが足りないなら、作ればいいからな。それは、変わらない。魔境に潜るためにポーションが必要であれば、作ればいい。それだけの話なんだ」


「そうですわね。作ってしまえばいい。今までは、それが出来なかった。素材が足りなかったから。錬金術師が足りなかったから。それらはもう、無視できるところにまで来てしまった」


「ポーションは必須のものだ。確かに効果の高いハイポーションは何かも良いが、まずはポーションだ。それが無ければ、冒険者も冒険に出かけられない。リスクのある戦いが出来ない」


「この町では、冒険者が活き活きとしています。今後も冒険者の数が増えて行きます。今現在、この町に冒険者が流入してきていることはご存じですか?」


「いや、知らないな。冒険者って言っても、確か100万人くらいとかいう馬鹿げた数が居なかったか? それを聞いて、おかしいだろとは思っていたんだが、増えているのか?」


「ええ、増えていますね。今で120万人を超えた所くらいです。宿屋を始める人が大量に出てきているのと、食事処が足りていないと言うのが町の現状です」


「魔境がそれだけ、盛り上がっているって事なのか。食糧は大丈夫なのか? それだけ人が増えるって事は、食糧も大切になると思っているんだが」


「各所から集まってきているだけで、食糧はそこから回せば良いのですわ。食糧に関しては、余裕があります。この倍ほど増えても問題が起きないようには出来ますわね」


 そりゃあ良かった。食べるものが無いのが、一番の問題だからな。腹が減ったら、ポーションも作れねえ。動けなくなってしまうからな。食糧が足りているってのは大事な事なんだよ。


 しっかし、集まってきているのか。ポーションを求めて来ているのだとすると、ポーションも増産しないと駄目なんじゃないか? まだまだ作らないと駄目なんじゃないかな?

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