領地が増え過ぎなんだけど
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「おかえりなさい。8年間もお疲れ様ね。それにしても……大分老け込んだわね。大丈夫なの? まだ50歳にしかなっていないのよ?」
「もう50歳なんだよ。引退していい歳だと思うんだよな。でも、ラウレーリンは変わらないよな。何でなのかは知らないけど」
「これからも生きる予定だもの。流石にロレシオに代は譲ったけれど、まだまだ現役のつもりよ。そうしないと内政が回らないもの」
「それは、解るけどな。で? こっちでも予想をしていたんだけど、結局どうなったんだ? 論功行賞で色々とあったって聞いたけど」
「そうね。色々とあったみたいよ。こっちに来てみたら解るわ。これが最新版の地図になるわね。かなり大雑把なものだけれど。これから細部についてを付け加えていくみたいよ。だから一先ずはこれで何とかしてくれという事ね」
「どれどれ。……予想と大きく違うな。ミッチェルハーロウ公爵派閥の領地が大きすぎる。今回はそんなに活躍を独占していないだろう?」
「あのねえ……。砦を全部落としたのは何処の派閥かしら? 王都を落としたのは何処の派閥かしら? 隣国のレートルベル王国に隣接する砦を落としたのは何処の派閥かしら? 一番多くの領土を獲得したのは何処の派閥かしら?」
「ああ、まあ、うん。そうだな。全部ミッチェルハーロウ公爵派閥がやったことだな。確かに結構色々とやったな。そうか。こっちだと割と当然って感じだったけど、そうか。評価をされるとそうなるのか」
「そうならざるを得ないのよ。大胆に動いたのは私の指示もあるけれど、やったのは確かでしょう? それを評価しないでどうするのよ」
うーん。言われてみるとそうだな。ちゃんと全派閥で足並みを揃えたとは言え、揃えたのは俺達だからな。わざとそうしたんだけど。
けど、これは貰い過ぎじゃないかな? 思った通りに辺境伯家は貰わなかったんだなって感じだけど。厄介者だし要らないよな。
でも、普通に考えると5分の1くらいを貰えれば良いと思うだろう? 5分の2くらい貰っている訳なんだけど、これは良いのか?
広すぎるんだよなあ。これをどうやって配分するのか。ミッチェルハーロウ公爵家には要望は伝えてあるんだろうけど、どうするんだろう?
「とりあえず、解ったけどさ、これをどうやって分け与える予定なんだ? なんか5分の2くらい貰っているような気がするけど」
「それはここの飛び地が転封になったからよ。前回の戦争で得た領地だけれど、ここが全部王領になったわ。ここからここまでが王領になったの」
「ああ、そこの分も加味してのこれだけの領地か。……でもさ、正直な所、要らなくないか? もう飛び地は必要ないと思うんだけど」
「仕方がないでしょう? 隣接地になんて出来ないのだから。大半が公爵家、侯爵家、伯爵家で折半することになるわね」
「小規模貴族が大規模転封するとかは無いのか? こっちではその可能性もあるよなって話をしていて、その関係で寄親も変えないといけないんじゃないかって話をしていたんだけど、これを見る限り、そうでもないのか?」
「大規模転封はあるわよ。ここ一帯がそうね。寄親を変える事は無いけれど、飛び地にならないように規模を拡大させたわ」
「まあ、そうなるよな。というと、ここがこれで、ん? マクラーレン侯爵家がこれか? ちょっと規模を間違えていないか?」
「間違っていないわよ。これで合っているわ。大体にして村が5900、町が540、都市が130になるわ。飛び地と言っても凄まじい広さになるけれど」
「いやいやいやいや、広すぎるだろう? 今までの領地も侯爵家としては広い方だったけどさ、全部合わせると、どうなるんだ? ちょっとやり過ぎってくらいには広くなりすぎるだろう。これはこれで駄目なんじゃないか?」
「駄目ではないわね。ここの新領地がバズビーテイラー辺境伯家に編入されたもの。開発もしていたけれど、仕方がないわね。こっちで纏めて貰う事になったのよ。それなら、多少は紛れると思わないかしら?」
「あー、ここを全部バズビーテイラー辺境伯家に戻したのか。それでこっちに転封にして。それならまあ、納得は出来るけど」
「でしょう? 確かに大きいと思うわよ? 侯爵家としても6つか7つ分くらいの大きさになると思うわ。でも、他も大きくなったし、時代は変わるものよ」
「そりゃあ、国土が倍以上になったんだから仕方がないとはいえ、ちょっと以上にデカいとは思うけどな。これを管理していくのか……」
「まあ、私たちは引退した身だけれどね。でも、手伝わないって選択肢はないでしょう? この広さの土地ですもの。どう考えてももて余すわ」
「そりゃあな? どう考えても全部を使ってやろうって気にはならないけどさ。……こっちの土地は暫くは動かないんだろうし、思いっきりやってしまうか?」
「そうね。暫くは動かないでしょうね。という事は、ユグドラシルを育てる事も出来るし、甘味を得るための冷室も作っても問題無いという事なのよ」
「そういう事になるよな。新領地ではやってなかったけど、旧アワーバック伯爵領や旧王領ではやらかしているんだから、こっちにも作っても良いよな。新領地でやらなかったのはリソースが足りなかっただけなんだけど、色々と幸いしたな」
「ええ、手放せない領地では無かったもの。それでも色々とあったとは思うわよ? 世界樹は育てていたし、それらはバズビーテイラー辺境伯家に渡るわね。でも、いずれはバレてしまうものなのよ。それが早まっただけだもの」
「まあ、それもそうなんだけどな。一番の肝となる育て方まではバレないだろうから、まだ大丈夫だろうとは思うけどな。他派閥に渡ることを思ったら、まだマシか」
「そうね。でも、こっちの領地は好き勝手に出来るわよ? どうするかはロレシオたちに任せるけれど、案があれば言ってあげて。出来る事を探しているでしょうから」
「そうか。でもとりあえずは文官の確保だろう? どうあがいても文官が足りないんだから、そこから始めないと何も出来ないし。管理も何も、文官が居ないと何もならないしな。後は兵士も足りないから、兵士もしっかりと集めないといけないし」
「そうね。まずは文官をどうするのかから始めないといけないわね。それに今後は農家に力を入れていくのだから、農家を確保することも進めないといけないわ。やれることはやっていかないといけないわね。特に農家の確保をしだしたら、文官が一気に足りなくなるわ」
そりゃあね? 人口が一気に増えるんだから、文官が忙しくなるのは当然なんだよな。ただでさえ文官が足りないってのに。
今の所はどうなんだろう? この8年で文官の不足は解消されたのか? そんな事はないとは思うけどな。慢性的に不足すると思うんだけど。
内政が安定してくるのは50年後くらいかな。俺はもう死んでいるだろうな。50歳なんだ。後50年も生きられるわけがないだろう?
前の人生も60歳くらいで終わったはずなんだから、今度もそれくらいに終わる気がするんだよな。どうなるのかは解らないけど、多分、その位が限界じゃないか?
後は余生をどうするのかなんだろうけど、結局は内政をしっかりすることが求められるんだろう。仕方がないけど、死ぬまでずっとこんな感じだろうな。
まあ、良いけど。これでとりあえずはもう何も起きないだろう。これ以上何かあって堪るかっていう話だよな。何も起きないよな?




