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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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とりあえず端まで落としはしたが

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「報告! 砦の奪取に成功しました。最低限の兵を残し、北上していくとのことです。後は離脱した貴族家がいないかどうかの捜索に当たらせています」


「ご苦労。後は本当に何もやることが無いからな。向こうの国が攻めてこないようにしっかりと守る体制は作っておけと連絡を頼む」


 さて、結局3年近く戦っていたのかな。漸くと辺境伯家の奥地にまで辿り着いたんだけど、これからの事もあるんだよな。とりあえず戦力は南下するのも北上するのとを分けては居るんだけど。南下もそこまで数が必要って訳では無いからな。


 しっかりと頑張って貰わないといけないのは北上する組なんだよ。そっちは全部の辺境伯家の砦を落とすくらいの勢いで行かないといけないんだよなあ。戦力を置いておく必要があるから、全部って訳には行かないんだけど。


 それでもある程度の所まではいける予定で居るんだよ。何処までいけるのかは解らないが、ここまで来たんだから、後は2年もすればシュトナイザリオン王国は滅びるだろう。


「さて、ウェンリー兵士長? ここまで来たという事は、ほぼほぼ終わりが見えてきたという事なんだけど、どうする? 後2年は必要だと思うけど」


「ですなあ。思ったよりも他の派閥が弱いのが問題ですね。目標まで行けてないですからなあ。2年で終われば早い方かと思います」


「滅ぼすのに5年もかけたんだから、もう終わって欲しいんだけどな。でも、まだ終わらない可能性もあるのか?」


「あるというか、終わる方が稀となる可能性が高そうなんですよね。一応伝令もつけてますが、こっちの進攻速度の半分以下ですよ? 6年か7年かかってもおかしくはない。5年で終わると早い方かもしれないですね」


「……俺もさあ、そろそろ帰りたいんだけど。色々とあるじゃん? 早く帰ってゆっくりとしたいんだけど。それも許されないのか?」


「許されないんじゃないですかね? そもそもですが、前線に貴族の方が見えているって、殆どないんじゃないかって思うんですが」


「あー、普通は兵士だけにやらせるってか? まあそれが普通なのかもしれないけど、任せっぱなしってのも問題があるだろう?」


「私としては居て貰った方が楽ですけどね。後ろに確認の兵を向かわせなくて済みますから。前線に居てくれると作戦の変更が簡単でいいんですよ」


「変更した覚えが殆どないんだけどな。ほぼほぼ予定通りだったじゃないか。こっちの派閥については、だけどさ」


「その位は予想してます。想定外の事が起きたって事が無いですからね。まあ、あるとするなら強いか弱いかになるんですけど、どっちとも付かない感じでしたし」


「予想以上に強かっても問題は出てくるだろうが、予想以上に弱かった場合は何が問題になるんだ? 攻めるのが早くなりそうなんだが」


「予想以上に弱かった場合は、他の派閥の所に強い軍隊が居る可能性がありますからね。公爵家は別としても、外側に大きな貴族家を当てている可能性もありましたから。前回の感じから、そんな事はないだろうとは思ってましたけど」


「ん? 辺境伯家の横に侯爵家を置くって感じか? そんな事があるのか? ちょっと想像が付かないんだけど」


「可能性としてはあるんじゃないですかね? 普通は王都を落とされる心配よりも、砦付近を突破される方が心配の種でしょうし。それを防止する策として、侯爵家や伯爵家を国境付近に置くことは有りだと思うんですがね?」


「……そう考えればそうか。何でハースベック王国は王都に近い方が爵位が高いんだろうな? 確かに中央を落とされる心配をするよりも辺境伯が抜かれる方が困る様な気がするんだが」


「偉い人ほど王都に近い方がってのも解るんですけど、防衛を考えるのであれば、侯爵家や伯爵家は外側に置いてある方が良いと思うんですよね。私ならそうします」


「まあ、ハースベック王国は隣国が1つしかないからそういう事も出来たんだろうが、シュトナイザリオン王国は辺境伯家を補佐する侯爵家があっても良さそうだよな」


「偉い人が何を考えているのかは知らないですが、防衛って観点から見ると、そうなると思うんですがね。防衛が二の次ってなるのであれば知らないですけど」


「だよな。そうなると、何を考えて貴族家を配置しているのかが解らないよな。何を考えての配置なのか。そして、この国をどうやって配分するのかだよな」


「その辺は王族が何を考えるのかでしょう? 何も考えてないって事も無いとは思いますけど、面倒な事にならないと良いですよね。私としては、嫌な予感しかしないとは思うんですけどね。どう判断するのかが全くわからないですよ」


「現王が無能寄りだからなあ。第2王子が何処まで食い込めるのかなんだろうけど、そもそも何を考えての配置なのかが解らないし」


 うーん。とりあえずは滅ぼせそうなのは解ったけど、それ以上にどうするのかだよなあ。領地をどうやって配分するんだろうか。何も考えてない気がするんだけど。


 何かを考えての配置って言われても、信用できるのかが問題だよな。まあ、確実に飛び地を沢山もらう事になるんだろうけど。


 攻めた感覚で言うと、シュトナイザリオン王国はハースベック王国の1.5倍くらいの領土があるんだよ。それが丸々手に入ってだ。どうするのかだよな。


 現行の貴族家に1.5倍の飛び地を与えるのかって言われたら、そんな訳がないんだよな。多分だけど、子爵家以下には領地が与えられるのかどうかは微妙だ。大規模転封をするのであれば別なんだけど、子爵家以下に、今までの領地の倍以上の領地を飛び地で与えるのかって疑問があるだろう?


 特に騎士爵なんて管理が出来ないだろうしな。そこまでの余裕は無いと思うんだよな。どうするんだろう。このままって訳にもいかないよなあ。


 大規模に転封するとして、どうする? それ以外の領地は誰が持つ必要があるんだ? まあ、勿論だけど、伯爵家以上が皆で分け合って持つしかないんだろうけど。


 新領地よりも大きな領土を貰うんじゃないか。そう思う。管理のしようがないと思うんだけど、どうなんだろうか。誰が管理できるんだ? 誰かを向かわせるにしても、孫の誰かだよな。良い感じの孫が育ってくれていると良いんだけど。


 その位の時間はかかりそうだし、孫の誰かが行く事になるのはほぼ確定と言っても良いんだけどな。どうするんだろうな。


 まあ、その辺はロレシオが考えればいいだろう。多分だけど、そろそろロレシオに実権が移っている筈なんだよな。ラウレーリンも引退していると思われる。


 でしゃばってずっと居るよりはマシだからな。後継者を決めたら、ある程度の所で引退しないといけないんだし。今後の夜会や何かもロレシオがいかないといけないんだよ。まあ、その位の事は出来ると思うけどな。俺とは違うんだし。


 どうなるのかだよな。今後についても考えないといけないんだけど、難しく考えてもしょうがないんだよ。今はとにかく、戦争が終わってくれないと話にならない。


 いつ終わるんだろうな。抵抗しないって選択肢はないんだよなあ。投降を許しても、貴族家は粛清されるのが普通らしいから。色々と国によって常識が違うせいで、別の国の貴族には成れないらしい。詳しいことはラウレーリンに聞いて欲しいんだけど。


 そんな事が出来るのであれば、今までの貴族家を全員生かして捕らえているって話なんだよ。王族を捕らえたのは処刑をするためだしな。


 処刑って見世物として最高の物なんだと。処刑なんて誰も見たくはないとは思うんだけど、割と人気らしい。何でなんだろうね? そんなのを見ても楽しくないと思うんだけど。


 王都で大々的にやるみたいなんだよなあ。俺は見に行かないけど。そんな悪趣味な事をしてもな。見るのも嫌だと思うんだけど、違うんだろうな。

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